歌で誰かを助けらえるように、FUKI ラブソングを歌う理由
INTERVIEW

歌で誰かを助けらえるように、FUKI ラブソングを歌う理由


記者:榑林史章

撮影:

掲載:18年05月04日

読了時間:約8分

波がすべて洗い流し浄化してくれる

――カバー曲を歌うときに、何かを意識したり気を使う部分はありますか?

 どうやって自分の曲にできるか? ですね。原曲を聴いて、私ならどう歌うか、ということを自分なりに探し出すようにしています。

――カバーすることへのプレッシャーはないですか?

 他のアーティストさんの曲ですし、比較されてしまうし、まったくないと言ったら嘘になります。でも、だからこそ、その曲の違う可能性を感じてほしいと思って、自分なりのスパイスを加えて歌っています。

――全部の曲のバックに波の音が入っていましたが、これはどういった意図で?

 海が大好きで、ライブ中も波の音を流しながら歌っているので、その雰囲気を味わっていただきたいなと思って。実は今までの曲も、カバー音源には必ず波の音を入れています。私は嫌なこととか何かがあると、必ずと言っていいほど海に行きます。波の音を聴いて、すべてをリセットするみたいな。私の中で波の音は特別なものなんです。

――どのくらいのペースで海に行くんですか?

 仕事のない日は、海を求めて沖縄まで行ったりとか。ちょっと時間があったら湘南やお台場に行きますね。昔から、何か考えたいことがあると、一人でプラッと行って、海を観ながらボ〜ッとするんです。それが、いちばん自分がクリアになれると言うか。

――生まれが、海の側だったり?

 いえ、海は一切ありませんでした(笑)。だからこそ無い物ねだりじゃないけど、海を求めてしまうのかな? 波が嫌なことをすべて洗い流して、また頑張ろうと思わせてくれます。誰かに悩みを話すという方法もあるけど、最終的には自分で決めないといけないこともたくさんあるので、海は自分の考えを整理したり、落ち着いて考えることができる場所だと思っています。

――やっぱり夏がお好きなんでしょうね?

 はい。寒いのが苦手なので、早く夏になってほしいです(笑)。学生時代は逗子でライブをやりたくて、海の近くでバイトをしていたことがあります。『OTODAMA SEA STUDIO』には3年連続で出させていただいているので、今年も楽しみにしています。

――ライブの楽しいところは?

 私の歌を聴いて、泣いたり喜んでくれたりしてくれる顔をみるのは、音楽をやっていて良かったと思う瞬間ですね。私自身、音楽に助けられた経験があるので、同じように、私の歌で誰かを助けられるように、これからも純粋に良い曲を作って、発信していきたいです。

(おわり)

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