Shinyaに聞くDIR EN GREYの今、海外活動で鍛えられた瞬発力
INTERVIEW

Shinyaに聞くDIR EN GREYの今、海外活動で鍛えられた瞬発力


記者:木村武雄

撮影:

掲載:18年04月30日

読了時間:約16分

音楽シーンの現状

Shinya

――この数十年で日本の音楽シーンも随分と変わって来たと思いますが、Shinyaさん自身はどう感じていますか。

 昔より意識が高くないというか、楽器も練習するのにYouTubeとかですぐ見れるじゃないですか。すごく若くて、上手い人もたくさんいるのですが、凄いバンドはあまり見なくなったなと思います。

――凄いバンドというのは?

 LUNA SEAとかXとか、モンスター級のバンドは見なくなったかなと。上手い人はいっぱいいるんですけど、刺さらないというか。昔はバンドやるとなると、少し覚悟みたいなものが必要だった気がします。やるならそれに命を懸けてやらないと成功しないんじゃないかなと。

――その意識はバンドを始めた時から?

 そうですね。昔はライブやるにも大変だったんですよ。少し人気が出たら、殴り込みが来て潰されたり。気合いがないと続かなかったですね。うちらは無かったんですけど。それが怖くて辞める人とか周りにたくさん居ましたから。

――そういうことは本当にあったんですね。今は守られてるというか。

 そもそも、そういうことが今は無いですからね。

今後の展開

――デビュー20周年を迎えるにあたって、ここからバンドとして新たなビジョンのようなバンド像はありますか。

 前作まで割と音も詰め込んで、考えに考え抜いて、クリックがないと合わせられない感じだったんです。でも、次はもっとバンド感が全面に出ている感じになると思います。

――“シンフォニック・ロック”とも呼ばれるくらい緻密な音像だったわけですからね。これからは音を削ぎ落としたり、もっと空間やすき間を設けてライブ映えする作風になるということは大きな変化だと思うのですが。

 前までが完成し過ぎていたということと、2年のツアーで改めて「あの時こうだったな」と振り返れたことが影響していると思います。

――リリースされる頃はツアーも始まっています。どういうものにしたいですか?

 シングルのツアーとかじゃなく、セットリストも自由に組めるので色んな曲が入り混じって楽しいツアーになると思います。

――このツアーの先には、アルバムのリリースも?

 そうですね。アルバムの制作に全力を注いでいます。完成度としては20%くらいですけど、今年中に出ればいいかなと。

――オリジナルアルバムとしては、約4年が経って次作は待望の新作となります。どのような内容になりそうですか?

 ツアーで少し新曲もやると思いますので、それも楽しみにしてもらえればと思います。

――新曲はライブで披露したあとに変化を加えることもあると思いますが。

 アレンジを変えたりしますね。今回は1年くらい前のツアーで新曲披露して、アレンジ大分変えたものもありますし。何か、メリハリのある感じに。いらない構成とか、サビをもう1回上げたりとか。音数もなるべくゴチャゴチャしないようにとか。前は和音とか重ねたりしていたのですが、今回はハーモニーというより、シンプルに同じ音でガンと突き刺さるような音を意識して。日本のツアーもあわせてプレイしている中で自然とそうなりましたね。

(おわり)

作品情報

<完全生産限定盤>
CD+Blu-ray SFCD-0222~223/5,500円 (tax out)
CD+DVD SFCD-0224~225/4,500円 (tax out)
[DISC 1 : CD]
1. 人間を被る
2. Ash
3. 詩踏み [LIVE]
Live Take at Zepp Tokyo on October 12, 2017
[DISC 2 : Blu-ray or DVD]
01. Chain repulsion
TOUR14 PSYCHONNECT -mode of “GAUZE”?-
2014.08.30 新木場STUDIO COAST (追加公演)
02. 禍夜想
TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of VULGAR]
2016.07.01 新木場STUDIO COAST
03. Phenomenon
TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of DUM SPIRO SPERO]
2016.09.23 ホクト文化ホール
04. Un deux
TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of 鬼葬]
2016.11.08 CLUB CITTA’ [FEMALE LIMITED] -「a knot」 & ONLINE only-
05. Revelation of mankind
TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of UROBOROS]
2017.02.10 東京国際フォーラム・ホールA
06. Midwife
TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of THE MARROW OF A BONE]
2017.04.18 Zepp Nagoya
07. 鱗
TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of MACABRE]
2017.07.26 中野サンプラザ
08. Sustain the untruth
TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of Withering to death.]
2017.10.12 Zepp Tokyo -「a knot」 & ONLINE only- (追加公演)
<IN-STUDIO FOOTAGE>
人間を被る (Scenes From Recording)

<初回生産限定盤>
CD+DVD SFCD-0226~227/1,800円 (tax out)
[DISC 1 : CD]
1. 人間を被る
2. Ash
3. 詩踏み [LIVE]
Live Take at Zepp Tokyo on October 12, 2017
[DISC 2 : DVD]
01. Un deux
TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of 鬼葬]
2016.11.08 CLUB CITTA’ [FEMALE LIMITED] -「a knot」 & ONLINE only-
02. Revelation of mankind
TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of UROBOROS]
2017.02.10 東京国際フォーラム・ホールA
03. Sustain the untruth
TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of Withering to death.]
2017.10.12 Zepp Tokyo -「a knot」 & ONLINE only- (追加公演)
<IN-STUDIO FOOTAGE>
人間を被る (Scenes From Recording)

<通常盤>
SFCD-0228/1,200円 (tax out)
DISC 1 : CD
1. 人間を被る
2. Ash
3. 詩踏み [LIVE]
Live Take at Zepp Tokyo on October 12, 2017

ライブ情報

2018年5月1日(火) 【愛知県】 Zepp Nagoya SOLD OUT
2018年6月29日(金) 【東京都】 新木場STUDIO COAST -「a knot」only- (追加公演)

<29th SINGLE『人間を被る』発売記念LIVE>
2018年6月30日(土) 【東京都】 新木場STUDIO COAST (追加公演)

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DIR EN GREY「人間を被る」SFCD0228

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