DIR EN GREYが25日に、ニューシングル「人間を被る」をリリースした。2016年7月発売の「詩踏み」以来1年9カ月ぶりのシングル。この期間をツアーなどのライブ活動に費やしてきた彼らがその過程のなかで抱いた潜在的意識や「ライブで映える曲を」という思いを、自然発生的に表現させたのが本作であり、結成20周年を迎え最初に送るシングルとなる。今回はドラムのShinyaにインタビュー。本作とともに、世界を舞台に戦ってきた彼らが見た世界と日本の音楽の違いなどについて話を聞いた。【取材=木村陽仁】
DIR EN GREYの今が分かる新曲
――制作の経緯をお聞かせください。
シングルを出すにあたって、いろんな曲をアレンジしていて最後の方にこの曲に取り掛かって進めていく中でこの曲にしようと決まった感じです。
――サウンドを作るにあたって、決まったイメージなどはあったのですか。
やっていく内に決まっていった感じですね。同時にいろんな曲をやっていたんで、それぞれの曲に合った方向性を探して。この曲をシングルにすると決まった時には、コンパクトに1曲でDIR EN GREYと分かるようなサウンドにしていきました。
――ボーカルは全て京さんが決めていくのでしょうか?
ボーカルも歌詞も全部任せていますね。それぞれのパートはみんな別々に勝手に作ってくる感じですね。歌詞もこういう取材で初めて見る感じです。出来上がってから「ああ、こういうこと歌っているんだ」と知るみたいな。
――「人間を被る」に関しては、どんな印象を受けましたか?
以前に比べると、すごくシンプルになってきたなと思いました。ここでドラムまでシンプルになるとどうかなと思って、ややこしくしてるんですけど。
――では、メンバーも今回はシンプルなサウンドへの意識が強かったのですね。
基本、京くんがギターを聴いてメロディーをつける感じなので、ギターのリフの印象だと思います。ほぼギターで曲は決まります。今回はシンプルだなと思いました。
――「Ash」についてはいかがですか。
この曲は昔の曲を今風にアレンジしたものですね。昔は展開も多くて長かったのですが、シンプルになりましたね。
――リメイクしてみて、また考え方は変わりましたか?
今までもリメイクすることはあったのですが、割と全部一からやり直す感じというか。今回は原曲の良いところを残しつつ、上手くアレンジできたなと思います。