5人組ボーカルグループのゴスペラーズが21日に、50枚目となるシングル「ヒカリ」をリリース。1994年にデビューし、2000年にリリースした「永遠(とわ)に」をきっかけに今や日本のボーカルグループの草分けとしてシーンをリードする彼ら。今作「ヒカリ」は、ともに「永遠(とわ)に」を生み出した世界的プロデューサーのブライアン・マイケル・コックスとパトリック“ジェイキュー”スミスと再タッグを組んだ極上バラード。メンバーも「時代的にそういうものを求める傾向にあると実感している」と話し、昨今R&B、Soulの人気の再燃を肌で感じていると言う。日本でいち早くそのシーンを切り開いてきたゴスペラーズが「俺たちはまだいるぞってことを示すことが大事で、改めて所信表明をするような曲」と今作で改めて向かい合う、音楽シーンについて語った。【取材=榑林史章】
18年前のフレンドシップが再び
――「ヒカリ」は、ヒット曲「永遠に」を手がけたブライアン・マイケル・コックスとパトリック“ジェイキュー”スミスと16年ぶりにタッグを組んだ楽曲とのことですが。
安岡 優 「永遠(とわ)に」は18年前ですからね。
――どうして今、また一緒にやろうと。
村上てつや 「永遠(とわ)に」のようなラブソングで多くの人に知ってもらった我々ですけど、昨年のアルバム『Soul Renaissance』では、そのことを意識しつつも、もう1、2曲ラブソングのバラードがあっても良かったんじゃないかと意見もあって。それに目を向けながら、『Soul Renaissance』でも見せたR&B、Soul路線を推し進めましょうということで。
そんな時に、ひょっとしたらこういう潮目がきたのかもねという感覚もあって、2人に白羽の矢が立ちました。僕らとしても、次のアルバムに向けて走り出したところだし、50枚目のシングルという切りのいいところで、こういう曲を出せるのは意味のあることじゃないかなと思います。
――老若男女胸に滲みる楽曲。また名曲が生まれましたね!
黒沢 薫 世界的な音楽シーンの状況として、グラミー賞を観ても、今はロックよりもR&BやHIP-HOPのほうが強いのは明らかです。昨年から90年代回帰をキーワードにして活動している中で、今こういう曲調をやることにすごく必然性を感じますね。
「永遠(とわ)に」の時は、我々が楽曲を作って持っていって、彼らにアレンジメントしてもらうことで化学反応を起こすという形でした。今回は、彼らが僕ら用に作ってくれたというのが大きいです。初めから「ゴスペラーズならこういう感じだよね!」というものを作ってくれたので、オーダーメイドのスーツと言うか、歌った時に絶妙なフィット感がありました。歌って楽しいしワクワクするし、でも僕らとは違ったアプローチの部分もあって、そこからは刺激も受けました。
――みなさんにとって、ブライアンとジェイキューはどんな存在なのですか?
安岡 優 「永遠(とわ)に」の後に出したアルバム『Soul Serenade』に収録の「夢の外」という曲が、初めましてだったんですけど、その時はジェイキューもプロの現場でギャラをもらうことを始めたばかりで、ブライアンはすでにプロデューサーとして仕事をしていたけどまだ若手でした。
ただ、その時にブライアンが「昨日レコーディングしたばかりの曲だけど、売れると思う?」と言って聴かせてくれたのが、ジャギド・エッジの「レッツ・ゲット・マリード」という曲で、それが彼らにとって初めてBillboard R&Bチャートで1位を獲得した曲になりました。
それをきっかけに、売れっ子に名を連ねるようになっていったのですが…。ジェイキューなんかは、自分のプロキャリアのスタートがゴスペラーズで、初めてのヒット曲が「永遠(とわ)に」だと言って、ホームページのプロフィール欄の1曲目に「永遠(とわ)に」を挙げてくれています。
僕らとしても「永遠(とわ)に」まで大きなヒットがなかったわけだから、お互いにこの曲がきっかけになりました。そういうステップアップの瞬間を共有できたことが、大きな絆になっていますね。音楽をやり続けて、こうして1周してまた巡ってくるのは、本当に素晴らしいことだなと実感しますね。
――性格的には、どんな人たちなんですか?
村上てつや すごく楽しいですよ。今回来日したのはジェイキューだけだったけど、話がすごくうまくて面白いです。内容は「カミさんが怖い」とか大したことじゃないんだけど、話し方がすごく上手くて。
酒井雄二 圧倒的に変わったのは、モジャモジャの髭ヅラになっていたことですね。昔は髭がなかったので。それと圧倒的な筋トレマニアになっていました。どれだけ走ったとか何キロのバーベルを持ち上げたとか、そんな話題ばっかりでした(笑)。
黒沢 薫 筋トレしている動画を見せられたりして(笑)。
安岡 優 18年前から面白くてギャグマシーンだったけど、輪を掛けて面白くなっていましたね。



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