シンガーソングライターの焚吐(たくと)とインターネット動画投稿で10代を中心に人気を博す、歌手のみやかわくんによるユニット焚吐×みやかわくんが14日、都内で同日発売したコラボレーションシングル「神風エクスプレス」の発売記念イベントをおこなった。2人は同曲を含む5曲を披露。演奏だけではなく、MCでも絶妙のコンビネーションを見せ観客を魅了。また、ライブ後には握手会などでファンとの交流を楽しんだ。

 焚吐の「夢負い人」のミュージックビデオを観て感動したという、みやかわくんがTwitterで焚吐に連絡を取ったことがきっかけで結成された。昨年9月に、渋谷WWW Xで開催したツーマンライブ「神風エクスプレス」は即日チケット完売。その人気を確かなものにしている。

 バックバンドメンバーが入場し、ファンキーなナンバーを奏でる中、2人がタオルを掲げてステージに現れると、観客から歓声が上がった。みやかわくんが「今日は来てくれてどうもありがとう。盛り上がっていきましょう!」と呼びかけ「子捨て山」でスタート。疾走感のあるリズムと、焚吐の歪んだギターが楽曲とともに会場をヒートアップさせた。

 そして、続いて披露されたのは「シャルル」。印象的なギターのアルペジオから始まる、キーボードの音色が都会的に響くミディアムナンバー。それから、みやかわくんが「会場を盛り上げるのはピッタリの曲」と言う「グッバイ・サムシング」を演奏。2人が交互に紡いでいくメロディーに合わせ、観客も手拍子で応えた。

会場の様子

 みやかわくんと焚吐は、最近「ハチミツ」にハマっているという。この日のステージの打ち合わせのために東京駅周辺でたまたま見つけたハチミツの専門店でも1時間以上滞在し、はちみつの試食などを堪能したと話す。焚吐は「試食とか大盤振る舞いでしたね。ハチミツの中にニュージーランド産ポフツカワというのがあって、説明文見たら、バタースカッチのような味と書いてあってその説明もわからなかった(笑)」と独特のユーモアで会場を和ませた。

 ここで、焚吐がアコースティックギターをかき鳴らしながら「アイロニ」を2人で歌う。ギターのみの弾き語りで、2人が交互にバラードナンバーを切なく歌い上げた。その歌声に観客も静かに聴き入っていた。

 そしてMC。先日、カレーを出前で頼んだという、みやかわくんは外国人の店員が道に迷って家の外まで迎えに行ったというエピソードを紹介。「カレーとサラダを頼んだんですけど、中身がぐちゃぐちゃになっていて、しかもビニールに穴が開いていてドレッシングでズボンがびちゃびちゃになっていたんですよ。それで文句言おうと電話したら、電話口も外人の方が出て諦めました(笑)」と散々な思いをしたと話す。

 イベントの最後は「神風エクスプレス」で締めくくる。キーボードとバスドラ音が派手に響き渡る冒頭から始まるアッパーチューン。サビで2人が響かせるファルセットも気持ちよく抜けて、会場のボルテージを上げたままこの日のステージを終えた。

 焚吐とみやかわくんは「ありがとうございました!」とお礼を述べ、会場の観客と記念撮影をおこなった。みやかわくんは「さみしいね…あと40分くらい喋れる」と名残惜しそうな様子を見せ、焚吐は「そっち? 歌じゃなくて」とツッコミ、最後まで絶妙のコンビネーションを見せながらステージを去った。なお、ライブ後には特典会がおこなわれ、握手や写真撮影でファンとの交流をおこなった。【取材・撮影=松尾模糊】

セットリスト

焚吐×みやかわくん「神風エクスプレス」リリースイベント
2018年2月14日 タワーレコード渋谷店B1F「CUTUP STUDIO」

01.子捨て山(焚吐オリジナル曲)
02.シャルル(カバー曲)
03.グッバイ・サムシング(焚吐×みやかわくんオリジナル曲)
04.アイロニ(カバー曲)
05.神風エクスプレス(焚吐×みやかわくんオリジナル曲)

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