左から中山莉子,渡邉幸愛,恒松祐里,伊藤萌々香,桜田ひより,浜辺美波,志田友美,日比美思,,岩田華怜,RaMu,監督(撮影・桂 伸也)

 女優の桜田ひより(15)、恒松祐里(19)、フェアリーズの伊藤萌々香(20)、SUPER☆GiRLSの渡邉幸愛(19)、私立恵比寿中学の中山莉子(17)らが出演した映画『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』が20日に公開初日を迎え、都内でおこなわれた舞台挨拶に登壇、撮影などを振り返り、作品に掛けた思いなどを振り返った。この日は共演の浜辺美波(17)、志田友美(夢みるアドレセンス=20)、日比美思(元Dream5=19)、RaMu(20)、岩田華怜(元AKB48=19)と、作品を手がけた小沼雄一監督も登壇した。

 本作は麻雀の全国大会を目指す少女たちを描いた、小林立さん原作コミックを実写化した劇場版青春ストーリーの第2弾。舞台を奈良県の阿知賀に移し、全国の頂点を目指す少女たちが、かつて麻雀に青春を賭けながら挫折した一人の女性をコーチに迎え奮闘する姿を描く。この日登壇した桜田、恒松、伊藤、渡邉、中山は、物語のメインとなる阿知賀女子学院、浜辺、志田、日比、RaMu、磐田は全国ナンバーワンのメンバーを擁する強豪・白糸台高校のメンバーを務める。

右から志田友美、浜辺美波、桜田ひより(撮影・桂 伸也)

 今回初主演を勤めた桜田は「CD、PV撮影もそうですし、ドラマ、映画と主演を務めたりと、初めてが詰まった作品なので、5年後、10年後でも、いくつになっても初心に戻れる作品になったと思います」とその感想を語る。

 一方、「萌え系ファンタジー」というコンセプトにて作られたというこの作品に対して、今回第2作に行き着いたことを喜び、改めてファン一同に対し感謝の言葉を贈る小沼監督。前作、今作とチーム内同士で“仲良くなること”を命題に麻雀の練習から撮影に望んでいたという今作の中で、先日前作に出演していたメンバーが、自主的に同窓会を開いていたということを明かす。

 そのコメントに桜田は「またこのメンバーで仕事ができるよう頑張りたい」と改めて今後に向けての抱負を語る。また同様に思い入れ煮のある作品になったと語る伊藤も「5年後にまたこのメンバーが集まってお話ができれば」と将来が楽しみな様子。

 恒松は、5年後に成人を迎える最年少の桜田を思い「みんな20歳を超えるので、いつかみんなでお酒を交わしながら、ひよりちゃんの誕生日を祝えれば。そこまで仲良くいられるメンバーに出会えました」とよき出会いに恵まれたことを感慨深く振り返る。

左から志田友美、日比美思、岩田華怜、RaMu(撮影・桂 伸也)

 渡邊も「私にとって映画の出演は初めて。本当に夢をたくさんかなえてくれた作品で、思い入れもある。本当にたくさんの方にこの作品を見ていただければ」と自身の思いとともに作品をアピールする。

 また、5人の中では近作、唯一無表情で通した中山は「今回表情の勉強もできたし、こんなにすんとした表情をしたのは、初めてくらい。5年後、大人になったときに、きれいなすんとした顔でいられるように、この役でまた学びたいと思います」と、思い出深い撮影となったことを回想していた。

 一方、前作、近作と続いての出演となった浜辺。高校一年を前作、二年で近作と、夏の期間をそれぞれこの作品で過ごしたことを振り返り、この作品を「私にとっては青春かなと思います」と語りながら、「三年目は? みたいなところもあるけど、18歳になって労働基準法がちょっとゆるくなり自由になったら『咲』を一日で撮り切っちゃったりして・・・三年目の夏が加わったらいいな、なんて思い続けられけるような作品になったと思います」と、少し冗談っぽさを加えたコメントで会場を沸かせる。

 一方でそのコメントに小沼監督は「大人の事情も考えていただいて・・・」と少し恐縮した表情を見せながら、出演者が作品に強い思いを寄せている様子に、笑顔を見せていた。【取材・撮影=桂 伸也】

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