【第68回NHK紅白歌合戦、31日、NHKホール】ゆずは「夢を歌おう」というテーマを掲げた今年の紅白の大トリを、楽曲「栄光の架橋」の熱唱で飾った。

 ゆずの2人は、アテネオリンピックのテーマソングとして書した楽曲「栄光の架橋」に対し「たくさんの夢を僕達にくれました、みなさんの夢を少しでも後押しできたら」という想いを語った。

 陸上100m走の公認記録として快挙を成し遂げた桐生祥秀選手は「この曲が大好きで、9秒台を出したレースの直前にも聴いていた曲」と、楽曲へのエピソードを明かした。

 白の衣装に身を包んだゆずの2人は、今や国民的な響きとなったハーモニーを紅白会場に響き渡らせた。楽曲が進むにつれ、徐々に熱を帯びていく2人の歌声。最後は満面の笑みで大トリのステージを締めた。

 ミディアムバラードながらも、内面から奮い立たせる力のある楽曲。そこに、北川の普遍的な歌声と岩沢のハーモニーが重なり、唯一無二の響きとなった。それは、桐生選手が9秒台を叩き出したように、我々リスナーにも大きな糧、夢を叶える“栄光の架橋”となるだろう。【平吉賢治】

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