<記者コラム:オトゴト>
 今年も残すところあと1カ月となり、2017年を振り返りこの1年を総括する動きがメディアでも報じられている。22日には男性向けライフスタイル誌『GQ JAPAN』が「GQ MEN OF THE YEAR 2017」の受賞者を発表。元SMAPの香取慎吾、稲垣吾郎、草なぎ剛ら9人が受賞。24日には、女性ファッション誌『VOGUE JAPAN』が「VOGUEJAPAN Women of the Year 2017」を発表し、女優の吉岡里帆やブルゾンちえみら8人が受賞した。まさに“今年の日本の顔”と言ってもいい今を輝く受賞者が揃ったが、海外でも同じように今年活躍した人々が表彰されている。男女それぞれのアーティストに焦点を当て、紹介したい。

 「GQ MEN OF THE YEAR」は、その年にファッション、芸能、音楽、スポーツなど各分野で活躍した男性を『GQ』が独自の基準で選出し、表彰するもの。1994年にアメリカでスタートし、日本では今年12回目を迎えた。昨年は俳優の菅田将暉らが受賞した。

 現在日本を含め世界12カ国で実施されている「GQ MEN OF THE YEAR」。英国では今年、元One Directionのメンバーでミュージシャンのゼイン・マリクが「最もスタイリッシュな男」として受賞。彼は“21世紀のビートルズ”と評される程、世界的に人気を誇った英ボーイズバンドのOne Directionを2015年に脱退。2016年1月に「ZAYN(ゼイン)」名義でリリースしたシングル「Pillowtalk」でソロデビュー。68カ国のiTunesなどの音楽配信サービスで1位を獲得。翌月に発売されたフルアルバム『Mind Of Mine』は全米1位を獲得している。

 音楽的人気とともに、英国のファッションアイコンでもあるゼイン。今年はファッションブランド『ヴェルサーチ』とコラボし、「ゼイン×ヴェルサーチ」と題したカプセルコレクションを世界同時にローンチした。現在セカンドアルバムの準備中だという彼。これからもますます注目が高まっていくだろう。

 「VOGUEJAPAN Women of the Year」は女性ファッション誌『VOGUE JAPAN』読者をインスパイアした“ヴォーグ(流行)”な女性たちを選出し表彰するもの。今年13回目を迎える。昨年は女優の高畑充希などが受賞した。

 アメリカでは13日(現地時間)、ニューヨークで米・女性ファッション誌『Glamour』が主催する「Glamour 2017 Women of the Year Awards」が開催され、豪女優のニコール・キッドマンや、ゼインの恋人でもあるモデルのジジ・ハディット、米シンガーソングライターのソランジュらが受賞した。

 ソランジュは、米シンガーソングライターのビヨンセの妹。女優やモデルとしても活躍している。2002年に『ソロ・スター』をリリース。2008年の2ndアルバム『ソランジュ&ザ・ハドリー・ストリート・ドリームス』は米ビルボードで最高9位を記録した。2016年の3rdアルバム『ア・シート・アット・ザ・テーブル』はR&Bを基調とした8年ぶりとなる作品で、米歌手アリシア・キーズや米ラッパーのケンドリック・ラマーらも絶賛し、セールスにおいても全米1位を獲得した。

 世界的スターを姉に持つ境遇から“ビヨンセの妹”として注目されてしまう彼女だが、今作でアーティストとして確かな地位を築いたと言えるだろう。これからアーティストとしてどのような活躍を見せていくのか、非常に楽しみである。

 すでに今年十分に活躍してきた彼らだが、昨年の受賞者である、菅田将暉や高畑充希などの今年の活躍も健在だった。来年からの彼らの活躍に期待しつつ、来年はどのような新しい才能が活躍し受賞するのか、早くも来年の楽しみが増えた顔ぶれとなった。【松尾模糊】

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