持田香織が27日、NHK・BSプレミアムの音楽番組『The Covers』の「The Cover’s Fes.2017」に出演。堺正章の「さらば恋人」を透き通る歌声で披露する。同番組にはクレイジーケンバンドやハナレグミ、GLIM SPANKYなどが出演しカバー曲や特別コラボステージを披露する。

 『The Covers』は、日本のポップスシーンを代表する実力派アーティストが、思い入れの深い日本の名曲をカバーする音楽番組。2013年の番組スタートから、毎年1回公開収録でフェスを開催している。今年は、昨年に引き続きNHKホールで開催。

 テレビに出ること自体がレアなアーティストも登場し、カバー曲やコラボレーションを披露。司会は、俳優としても活躍するリリー・フランキーと、演技派で知られる女優・仲里依紗。音楽にも造詣が深いリリーと、出演アーティストによるユーモアたっぷりのトークに加え、普段テレビでの共演がほとんどない顔合わせによる貴重なクロストークも。

 今年結成20周年を迎えたクレイジーケンバンド(CKB)は、昭和の大ヒット曲「ルビーの指環」(寺尾聰)、1972年の札幌オリンピックのテーマ曲として知られる、トワ・エ・モアの「虹と雪のバラード」を披露。CKBサウンドでよみがえる名曲は、総勢11人による圧巻の演奏でイントロからテンションの上がる仕上がりに。20周年を迎えたメンバーによる、味のある爆笑トークも見どころ。

 ミュージシャンの田島貴男は、矢沢永吉の不朽の名曲「アイ・ラブ・ユー,OK」を、超絶パフォーマンスで披露。MCのリリーから「(田島さんは)“歌うダイオウイカ”から、“歌う発酵食品”になったね」と言われるほどに、伸びと粘りのある、魅惑の歌声を聴かせる。ハナレグミとのトークも興味深い内容。

クレイジーケンバンド

 そして、非常にレアなハナレグミ・永積崇のテレビ出演。昭和の名作家・浜口庫之助が手がけた「花と小父さん」(伊東きよ子)をカバー。1967年に発売され、多くのアーティストにもカバーされる、知る人ぞ知る名曲。小さい頃から大好きだというこの曲を、ノスタルジックな中にハナレグミの魅力が光るアレンジで披露する。もう1曲は、来生たかおの「夢の途中」。イントロでMC席から歌ステージに歩いていくという“昭和の歌謡ショー”さながらの演出に、緊張するシーンも。

 持田香織は、堺正章の「さらば恋人」を透き通る歌声で披露する。男性の歌が、彼女ならではの歌声で軽やかによみがえる。美しさの中にはかなさをも感じさせる憂いのパフォーマンスを見せる。

 そして、ここでしか観られない貴重なコラボレーションも実現。1995年の結成以来、カリスマ的な人気を誇り、テレビ出演はほとんどしないロックバンドのBRAHMANが、今最も注目を集めている若手バンド・GLIM SPANKYと憂歌団の名曲「胸が痛い」をコラボレーション。BRAHMANが、なぜ今この曲を歌うのか。その答えを超える全てがパフォーマンスに詰まっている。平成生まれのGLIM SPANKYがカバーする、歌姫・松田聖子の名曲「ガラスの林檎」も必見。また、BRAHMANは最新曲をハナレグミとコラボする。

 さらに、番組で最もカバーされているアーティスト「ユーミンの名曲カバーシリーズ」や、豪華なゲストたちによる「オリジナルの名曲シリーズ」も。カバー曲はもちろん、彼らのオリジナル曲も、音楽ファンをうならせる名曲ぞろいのラインアップ。心に響く、後世に歌い継ぎたい名ナンバーを、このフェスでしか見られないスペシャルアレンジで届ける。【松尾模糊】

番組情報

『The Covers』
「The Cover’s Fes.2017」
~10月12日 NHKホールで収録~
NHK BSプレミアム
放送日時:27日夜10時00分~夜11時29分

<MC>リリー・フランキー、仲 里依紗
<出演>クレイジーケンバンド、GLIM SPANKY、田島貴男、ハナレグミ、BRAHMAN、持田香織

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