取材雑感
GLAY、イベントで見た仲の良さ 間もなく結成30年も変わらぬ若さ
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【取材雑感】ロックバンドのGLAYが先日、都内で、14thアルバム『SUMMERDELICS』の先行試聴会をおこなった。この日は楽曲の試聴のほかに、アルバム制作の裏話などを語るトークショーもおこなわれたが、そこで見られたGLAYのメンバー全員のやりとりが非常に印象的だった。
印象的だったのは、バンドメンバー同士の結束力。互いが非常に仲が良さそうで、トーク中はTERUのやんちゃ話にツッコミを入れるメンバーたち、そしてそんなメンバーたちを見守るリーダー・TAKUROという構図が見て取れた。一見”そんなバンド、たくさんいるじゃん”と思われる人もたくさんいるかもしれない。しかし、まもなくデビュー30周年を迎える彼らが、と注釈が付くとどうだろうか。
まだ初々しいバンド結成時は、様々な可能性を感じ運命共同体として一致団結、メンバー間のコミュニケーションも積極的におこなわれることだろう。しかし、バンド活動が長きにわたるとどうだろうか? なかなかモチベーションを保つことも難しく、まして一般の親子関係、夫婦関係ではないが、互いの欠点が目に付き始めることもあり、大きく躍進したバンドでも、メンバー同士が同じような距離感で関係を続けていくことは、難しいのが現実的には多いところだ。
だがトークショーで見た彼らの雰囲気は、まるで、まだまだ意欲に満ちた若いバンドそのまま。メンバー同士が互いを見つめ、意欲的に創造を続けている雰囲気すら感じられる。なるほどGLAYというバンドが大きな評価を受け続けている理由の一部がかいま見られているようでもある。何らかの機会があれば、その良き関係を保つ秘訣を、訊ねてみたい気もする。(取材・撮影=桂 伸也)
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