時に言葉は踊る。
感情に合せて。

この頃のミュージックビデオやライブでのスクリーンには、歌詞が表示される。
画面下に一句を綴るものもあれば、単語毎、動的に表示されるものもある。

言葉に魂がこもることを言霊という。
歌手から発せられた歌詞はメロディに乗り、やがて聴衆者の耳に辿りつき、その人の想いに憑依する。

一方、MVなどで踊る歌詞は、動きを伴って聴衆者の視覚を刺激する。
歌い紡ぐ歌手の姿に重なるこれら言葉は「絵」となって、その人の想いに憑依する。

言葉はその国の文化を表すー、とある学者が言った。
紡がれる歌詞はその人の心の状態を表すー、と詩人が言った。

メロディに乗る言葉、映像で踊る言葉。
どれも同じ言葉だが、咲き方は異なる。
それを捉える人の心も様々だ。

時に言葉は、陽気に踊る。
それはメロディや映像にのって。

時に言葉は、涙を流すようにうつむく。
それはメロディや映像にのって。

心と繋がった言葉は、灯のごとく未来を照らす。
可視化される歌詞。それもまた表現の一つ。

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