TOKYO No.1 SOUL SET渡辺俊美

“音楽仲間”で“同郷”の片平里菜と渡辺俊美

 TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美(50)が主演を務める映画『パパのお弁当は世界一』が10日に公開初日を迎え、その舞台挨拶に渡辺が共演の武田玲奈、清原翔らとともに登壇。更に、主題歌「なまえ」を歌う片平里菜(25)も登場した。渡辺はこの場で、待望の息子が生まれたことを報告した。なおこの日はフカツマサカズ監督、脚本を担当した大野敏嗣氏も登場した。

 『パパのお弁当は世界一』は、妻と離婚し残された高校生の娘に、その気遣いとして3年間お弁当を作り続けた父と、その娘の感動のストーリーを映画化。ツイッター上で展開された実話がベースとなっている。自身も息子が高校生のときに、3年間お弁当を作り続けた渡辺が父親役を演じ、娘役を女優の武田玲奈が務めた。

 撮影時には、現在の妻が新たな命を宿していた渡辺だが、この日の最後の挨拶で「私事ですが、朝7時に息子が生まれました」と報告。「この映画のように、小さな物語をいっぱい作っていきたいと思います」と、映画のアピールとともに、我が子の誕生への喜びを言葉にした。

 この日はサプライズで、ストーリーの現実の人物である大津みどりさんと、その父親である大津時一さんが登場。渡辺と武田に花束を贈り公開初日を祝うとともに、自分たちのことが感動の映画となったことに感極まる。

大津さん親子から花束を贈られる渡辺俊美と武田玲奈

 特に父の時一さんは目を真っ赤に腫らし「こんな作品にしてくださって、渡辺さんもおっしゃっていましたが、これはドッキリではないかと思いました」とジョークを交えながら、同じように子供を想う親たちへのメッセージとして「必ず、(想いは)娘さん、息子さんに届いていると思います。これからも頑張ってお弁当を作るなりで、コミュニケーションをとっていただければ」とエールを送った。

 またみどりさんも「家族って、反抗期とかあったときには嫌だなと思ったりするときもあるけど、誰よりも一番近くにいてくれる存在だし、これからも(皆さんには)大切にしていただきたい」とそのストーリーに込めた思いを明かした。

 またこの日は、片平が映画の主題歌「なまえ」を、アコースティックギター1本、マイクなしの生歌で披露。観衆からの盛大で温かい拍手を受けた。片平は「地元が福島で、東京に出てきて3年くらいなんですけど、東京の生活の中で自分を見失いそうになったとき、自分の親に付けてもらった名前というものを大事にしていきたいなという思いからこの曲を作りました」と曲作りの際の思いを明かしていた。(取材・撮影=桂 伸也)

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