4人組ロックバンドのOKAMOTO’Sが5月31日に、ライヴアルバム『LIVE』をリリースする。バンド自身初のライヴ音源は、昨年6月からおこなわれたキャリア初となる47都道府県ツアー『OKAMOTO’S FORTY SEVEN LIVE TOUR 2016』からセレクトした5曲に加え、ツアー中に制作した「ROCKY」のスタジオ音源を含む全6曲を収録。ツアーファイナルとなった、10月開催の日比谷野外大音楽堂での模様を完全収録したBlu-rayも同梱する。バンドは3月に、米・ボストンで開催されたアニメフェス『アニメボストン』にも出演、その流れでNYでレコーディングをおこなった。「ライヴバンド」としてのプライドを持つ彼ら。米国での経験はどのような影響を与えたのか。本作を通じてライヴ音源の魅力やCDとライヴの関係性を含めて語ってもらった。
アメリカ人にブルースを教えた(笑)
――前作『BL-EP』を出されてからお休みはありましたか?
オカモトショウ 少しだけあって、僕はロンドンへ遊びに行っていました。スコットランドにも行きまして、楽しい旅になりました。
――コウキさんは正月、何をしていましたか?
オカモトコウキ 次のアルバムに入る曲のデモ音源を自宅で制作していました。昨年末もかなり忙しかったので、1月くらいしか制作時間が無かったんです。
――ハマさんは?
ハマ・オカモト 1月の2週目に星野源さんの単独ライヴ2DAYS (星野源 新春Live 2days 「YELLOW PACIFIC」)があって、箱バン(※一定期間演奏するバンド)をやる事になっていたので、頭の中を空にして20数曲を覚えていました。
――サポートでも譜面は見ないんですか?
ハマ・オカモト 見ないでやろうと決めていたので暗譜(※音楽の楽譜を覚えること)しました。バンド自体は楽譜を見てやっている方もいるので、暗譜でないと駄目という訳ではなかったのですが。
――暗譜をする事によって変わる事は大きい?
ハマ・オカモト そうですね。少し前に譜面を見ながらやるという機会があって、僕は譜面を追うのが下手ですぐにロストしてしまう。それもあるし、譜面しか見ていないのももったいないなという事もありまして。なので、次にそういう機会があったら暗譜しようと決めていました。譜面を追うという意味での縛りが無くなるので、気持ちが少しは楽になります。
――レイジさんはどのように過ごしていましたか?
オカモトレイジ 正月は父方の実家の方に行っていました。普通のお休みです(笑)。もう、典型的な正月でした
――3月に海外のイベントにも出演してますよね?
オカモトショウ 3月の終わりから行って、ボストンのアニメフェス『アニメボストン』でライヴをして、そのままNYに行ってレコーディングをしました。
ハマ・オカモト ライヴ自体はものすごく反応が良かったです。やっぱり僕達は少し洋楽っぽいんだなと改めて思いました。アニメフェスだったので、自分達が今までやってきたアニメの主題歌しか反応されないと思っていたら、そうでない曲でも盛り上がった。ファンキーな楽曲が凄く受けて、ライヴ全体も大盛り上がりでした。
――やる前はそんなに期待をしていなかった?
ハマ・オカモト 全然していなかったです。そもそもアニメフェスだからアニメ好きが来ている訳ですし。音楽自体を楽しみにして来ている感じではないと思っていたので。
――そのライヴで得たものはありましたか?
オカモトショウ 次に行ったらお客さんが来てくれるだろうということですね。国内ではなかなかやらないのですが、そのアニメフェスの時は、グッズを買ってくれた人にサインをしてお客さんと直接コミュニケーションできる場を作って。その時に「あなたのブルースハープがとってもカッコ良かった」と言ってもらえて。だから俺、勝手に「アメリカ人にブルースを教えた」と思っています(笑)。
――本場の人に(笑)。
オカモトショウ 日本のバンドだけど。そういう経験は面白かった。逆に自分たちよりも向こうの人の方が日本のアニメに詳しかったり。文化交流という感じがして、それが凄く新鮮でした。
――海外ならではのサウンドの違いはありましたか?
ハマ・オカモト そもそも持っていった楽器がいつもと違いまして。条約が色々と変わって、楽器周りが今少しややこしい事になっているんです。メイン楽器ではなくサブ的なものを持っていったので、そもそも体感が違うということが大前提で。でもそんなに変わらなかったです。アニメコンベンションなので、広い所でやる感じも含めて。
外国でやる時はツアーを組んでがっつり滞在して回るという事をしない限りは、細かい調整も効かないんです。逆に言うと日本でどれだけ地型が強いかどうかという事が試されるというか。シビアにやり過ぎると、多分外国では集中して演奏が出来ないはずなので、多少のアバウトさに耐えられるようにしていかないと、という所はあります。今回は1時間くらいやったので意外とボリューミーなセットリストでした。「外国だからこういうテンションになるね」という事ではなくて、むしろ試されるという感じでした。
――ちょっと新人的な気分も?
ハマ・オカモト そうですね。全体的に作りが雑なんです。その雑さに自分たちがどれだけ乗っかってやれるかという。
――海外でやれる国内バンドというのはそんなに多くはいないと思うのですが、これから海外でライヴをするというバンドに対して何かアドバイスはありますか?
ハマ・オカモト 「雑だよ」って(笑)。日本はとても丁寧なので。どんなに小さなライヴハウスだろうが、カフェ一体型ライヴスペースだろうが、ニューヨークの500人のキャパの所より丁寧なはずです。それくらいギャップがあるので、日本でやる時と同じくらいのクオリティでサウンドチェックなどが出来ると思わないで行った方が楽しいと思います。そこばかり気にすると「何だよ…」という風になってしまうと思うので。
――乗っかっちゃった方が良いのですね。
オカモトコウキ もう別物として盛り上がった方が良いです。












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