ミューズ、約2年ぶり新曲 MVに片足モデルのローレン・ワッサー
Muse at the Q Awards, Roundhouse, London, UK
英ロックバンドのミューズが、18日にニューシングル『ディグ・ダウン』をリリースした。新曲はすでにダウンロード配信が開始されているが、今後アルバムに収録される予定ではないという。約2年ぶりという新曲について、マシュー・ベラミー(Vo、Gt、Piano)は「自分の信じることのために戦う人たちに希望を与えたかった」と語っている。また、同曲のミュージックビデオにはトキシックショック症候群(TSS)に罹患し右膝下を失った片足の米モデル、ローレン・ワッサーが起用されている。
ベラミーは新曲について「この曲を書いている時、世界に反抗するネガティブ面について考えていたんだ。だからインスピレーションや楽観的な見方を与え、自分の信じることのために戦う人たちに希望を与えたかったんだ。自分が望めば、一人でも世界を変えられるってことをね」とその想いを語った。
2015年の「マーシー」以来、約2年ぶりとなるこの曲では、ランス・ドレイク監督がミュージックビデオを手がけ、ミューズと米プロデューサーのマイク・エリゾンドの共同プロデュースとなっている。
現在、自身の経験を元に生理用品業界を糾弾している片足の米モデル、ローレン・ワッサーが登場するMVについて、ドレイク監督は「この曲はサバイバルとオッズを覆そうとする闘いについてなんだ。この曲を聴いた時、アクション満載のテーマにしたいと感じたね」と言い、「1年ほど前にローレンのことを耳にして、彼女の話を読んだ時、僕の個人的なインスピレーションとなったんだ。だから、いつか彼女と撮影したいと思っていたんだよ」とその採用の理由を明かした。
そして「この曲のパワーは彼女を彷彿させた。だからこのビデオのテーマはローレンの経験と、彼女がいかに予想を裏切ったかに基づいているんだ」とMVについて説明している。
ミューズは今月20日から米・フロリダ州ウェストパームビーチを皮切りに北米ツアーをスタートしている。
「Dig Down」/MUSE MV