木根尚登、還暦目前「TMの33年が全て身になっている」
TM NETWORKの木根尚登(59)が16日、都内で、ソロ活動25周年記念公演舞台『何はともあれ、聴いてください!』の制作発表会をおこない、念願の舞台作品への思いとともに、自身の活動の歩みを振り返った。この日は舞台に出演する鳥越裕貴、才川コージ、高宗歩未と、脚本・演出を務める有働佳史氏らがともに出席した。
今年9月27日で還暦を迎える木根。今回の舞台に出演する鳥越、才川の親は40代後半で、鳥越は「親の方がテンションが上がっています」とコメント。才川も「親の方から“やれ”とゴリ押しされています」と苦笑い。
そんな2人に木根は「ジイジと呼んで! この年齢差で気を使わなくていいいからね」とフレンドリーさをアピールしながら「還暦の年に、小さい頃からやりたいと思っていたバンドもののコメディーができるということに感謝してます」と今回の舞台への思いを語った。
また還暦を目前にして「自分が還暦になることを想像できなかったし、還暦の人がありがたいという気持ちを語ることが理解できなかったけど、ようやくわかるようになりましたね」と冗談っぽく語りながら「TMを33年やってきたすべてが身になっている。無駄なことが99あれば、1につながるんだなってすごく感じてます」としみじみと自身のこれまでの歩みを振り返っていた。
本舞台作は、今年ソロ活動の節目と還暦を迎える木根が、自身の主宰の「劇団こどもみかん」とともに制作するハートフルコメディー・バンドストーリー。木根は、売れないアラサーバンドにサポートギターとしてやってきた謎のおじさん役。
脚本・演出を手がける有働佳史氏から「木根さん、ギターは弾けるんでしたっけ?」とイジられると「なんとか。弾き語りくらいなら」と一言、笑いを誘う。また同舞台にTMネットワークの共演はあり得るかとたずねられると有働氏が「ギャランティが折り合わない…」と苦笑いし、木根は「もしあるとしたら、友情出演ですね」と調子を合わせていた。
コメディー作品であるという今回の作品の具体的なイメージを尋ねられると、木根は「最初に考えていたのは、モンキーズ(イギリスのロックバンド)のような、いい曲が生まれてくるようなお話。これは音楽の部分のことだけど、そういう音楽ネタをやってみたいなと。だからドリフみたいなのとはちょっと違うかも。でもコケるのだけは練習しといてね」と自身のイメージを明かしながら、鳥越らにさり気ないリクエストを送っていた。
また、この日は木根が還暦を迎えるということで、サプライズでプレゼントという知らせが。木根は「赤いスポーツカーかな?」と期待の声を上げたが、登場したのは赤いサングラス。しかし、登壇者全員でお揃いのサングラスを掛け「もう火事ですね。これはかけて歩けない」と冗談を言いながら「ありがたいですね。心遣いがありがたい」とプレゼントに対して感謝の気持ちを語っていた。(取材・撮影=桂 伸也)