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 TM NETWORKの小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登が19日、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場 で開催された『TM NETWORK Carry on the Memories -3つの個性と 一つの想い-』(2月28日公開)舞台挨拶付き最速上映会に登壇。完成を迎えた喜びや、本作の制作秘話、40年を振り返った。

 【写真】TM NETWORK舞台挨拶付き最速上映会の模様

 小室哲哉(Key)、宇都宮隆(Vo)、木根尚登(Gt,Key)の 3 人により 1983年5月に結成された音楽ユニット・ TM NETWORK のドキュメンタリー作品、『TM NETWORK Carry on the Memories -3つの個性と 一つの想い-』が、2月28日より劇場公開される。

 2022年、40周年プロジェクトの序章となるツアーでは、TM NETWORKファンの通称が入った“FANKS intelligence Days”をタイトルに掲げ Day1~9を開催。そして、40周年イヤーとなる2024 年にかけての記念ツアーとして、引き続き、“FANKS intelligence Days”を冠に、DEVOTION、STAND 3 FINAL、YONMARUと3本の全国ツアーDay10~40を開催。全40本・計17万人を動員した。本作はそのDay10~40の31本のツアーに密着し300時間もの彼らの軌跡を凝縮したドキュメンタリー作品。

 映画化に至った経緯について宇都宮は、「映画化されることを僕は知らなくて、Blu-rayの特典映像とかでカメラがずっといた理由なのかなと思っていました」と映画化については知らなかったと明かす。

 ツアーを振り返って宇都宮は、「ものすごく大変でした。今までにないぐらい大変さがあって何とか無事に終わってくれたから、今こうやってホッとしている」と安堵の表情。

 木根は「最初は3人だけでやるステージがあることは知らなかったんです。いつものようにサポートメンバー入るのかなって。3人だけでやるんだみたいな。40本頑張りました。僕の場合は自慢じゃないけどほとんどがエレキギターはサポートの方が弾いていたので、今回40本の中でもあったんですけど、(ギターの)ボリューム絞っちゃっててあれ!?、ギター出てないぞって(笑)」とツアーでのハプニングを明かした。

 小室は、「名誉のために言うと昔から木根さんはサイドギターで、リードギターこそ弾かなかったんですけど、昔からちゃんとリズムはやっていました。今回の40年ツアーではギターソロを弾くところもあったので、大変だったと思います」とフォローした。

 本作の総合演出、音楽監督を務めた小室はどのような思いで製作に臨んだのか聞かれると、「僕は大したことしてないです。監督が300時間全部を見てくれたと思うとちょっと想像を絶するというか、よく見てくれたなって。今回凝縮した約2時間ですから、僕はオフラインの映像を見ました。ここに音楽があったらいいですというのを丁寧に書いてくれていて、監督がきっとここは何か情景描写とか心象風景みたいなことを描きたいのかなと、映像を見ながら読み取ったところはあるかもしれない。それがうまくはまってるといいなと思います」と製作を振り返った。

 40年を振り返って木根は、「僕は初期のことの方が自分の中でいろんなパフォーマンスをやってきたところがやっぱり残ってる。あとあのときは一生懸命平静を装って弾いてるけど、あそこ痛かったなとかね。熱があったりとか『ザ・ベストテン』(TBS)をお休みしたときありました。大阪城ホールで中継があったとき、僕40度の熱が出てしまって。ホテルの部屋で自分のいない『ザ・ベストテン』の「Resistance」を見てました」と話すと、宇都宮は「よく覚えてるね。僕は覚えてないよ。変だよね歌っている人は覚えてないんだよ?」と話すと、木根は「あんまり見てないんだよ、後ろ」とツっコんだ。

 40年という期間、仲良くしていく秘訣を聞かれた小室は、「うまく表現できないけど、こういう質問を聞かれたときは空気感と言っていると思うんですけど、“絶妙な空気感”なんじゃないかなと思います」と明かした。

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