CODE-Vとは違う姿を、NASTY NARO 初ソロ作で描いた恋への欲望
INTERVIEW

CODE-Vとは違う姿を、NASTY NARO 初ソロ作で描いた恋への欲望


記者:長澤智典

撮影:

掲載:17年04月30日

読了時間:約14分

CODE-Vのナロと一番ギャップがある

NASTY NARO(CODE-V・ナロ)

――CODE-VのファンたちがNASTY NAROの作品を聴いたら、きっと「えっ??」と驚くのではないかと。

 『Last Night』には自分の表現したい音楽を詰め込んだんですけど、もともと7曲を用意したなかで、今回はあえてゴリゴリのヒップホップな表情をカットし、聴きやすいメロウな楽曲のみで構成する形を取りました。最近、流行っているトロピカルハウスなども取り入れたりと、CODE-Vのファンが聴いても、サウンド面な違和感を覚えないように工夫をしました。

――ここからは、収録した全楽曲の解説をお願いします。まずは、冒頭を飾った「Money」についていかがですか。

 アメリカや韓国のヒップホップアーティストなど、ヒップホップの文化がすごく盛り上がっている国の場合、リリック(歌詞)に「俺、お金持っているぜ」「俺はイケイケだぜ」みたいに書くことが多いんですね。確かに、お金を持っていることで幸せを覚える面もありますけど。お金以外でも「幸せなこと」って世の中にはいっぱいあるじゃないですか。そういうことをメッセージしています。

 「Money」というタイトルだけを捉えてしまうと、「この人、お金稼ぎたくてしょうがない」みたいに思われそうだけど、実際にはそうじゃなくて、「そういう意識でいるといろいろ見落としてしまうこともあるんじゃない?」「お金なんかなくたって人生は楽しめるよ」と伝えています。事実、僕自身がお金を持ってないですからね(笑)。

――ワンナイトラブを歌った「Last Night」はいかがですか。

 あえてワンナイトの恋の後の様子をリアルに描きました。この男性は、また彼女と繋がりたいと思っているのに、電話番号を失くし二度と逢えなくて切れてしまう。今回ミニアルバムへ収録した曲たちのなかで、CODE-Vのナロの姿と一番ギャップのある歌じゃないかな。

――「Sweet Butter」は、2人きりのベッドの中での模様を記していませんか?

 サウンド面では、一番CODE-Vの音楽性に近い楽曲になっています。歌詞は「Last Night」の前夜のような内容。互いに溶け合うような関係になったのに、「Last Night」では電話番号を失くしてしまう。もともとは別々の楽曲として作っていましたけど、順序は逆ですがアルバムの流れ的にピッタリだなと思い、「Last Night」「Sweet Butter」という順番で収録をしました。

「I’m Yours」でも口説く

NASTY NARO(CODE-V・ナロ)

――「I’m Yours」でも、大切な女性との甘い関係を歌にしていませんか?

 「I’m Yours」も、「Sweet Butter」の歌詞のような内容です。R&B系の楽曲は、甘い恋の歌が多いじゃないですか。だから僕も幾つか恋愛の歌詞を書けば、その中の一つとして収録しています。

――名前を呼ばれ照れてしまう仕草がいいですね。

 そこは、積極的な「Sweet Butter」の主人公とはちょっと違うところ。この主人公は照れ屋ですが、お酒に酔うとノリノリになっちゃう性格。そこは、自分と重なる姿でもあります(笑)。本当にタイプの人にズーッと見つめられたら、思わず目を逸らしてしまうじゃないですか。自分は、そう。逆に、その人のことを恥ずかしさのあまりズーッと見ていられない。そういう照れた気持ちを表現したいなと思って。

――浜辺でビールを片手に恋人同士と楽しむシーンが出てきますよね。あのシチュエーションは「最高だな」と思いました。

 酔っていると見える景色がいつも以上に綺麗なのに、そこへ好きな人も一緒だったら、もう最高の景色じゃないですか。「Last Night」や「Sweet Butter」に出てくる主人公とは違い、「I’m Yours」の主人公はロマンチスト。そのなかで彼は、「あなたは月や星や空や海よりも美しい存在だ」と口説いていますからね。

――最後は、「Without you-長い旅路-」となります。

 収録した曲の中で一番メッセージの深い歌なので、最後にもってきました。僕自身、CODE-Vとしての活動を本気で楽しんでいるし、これからもずっと今のメンバーと一緒に活動を続けていくつもりです。でも、今回ソロアルバムを出し、NASTY NAROとして活動するチャンスもつかめたように、「ソロとしての活動も頑張っていきたい」という気持ちを「Without you-長い旅路-」に詰め込みました。

――その意志を、歌としてもしっかり伝えておきたかったんですね。

 そうなんです。CODE-Vとしては、もちろん。NASTY NAROという一人のアーティストとしても、僕はいろんな魅力を伝えていきたい。正直、まだまだ未完成なように足りないところもいっぱいあります。だけど、それらをすべて乗り越えてゆくつもりでいます。

 「Without you」という言葉は「あなたなしにはいられない」という意味があります。その言葉を何回も繰り返しているように、僕はまわりにいる人たちを大切にしながらソロとしても活動を続けていきたい。同時に、弱い自分を乗り越え強くなろうという、自らへ向けたメッセージも込めています。

――歌詞に<クソ高いビルに引っ越す>と出てきます。そういう強い意志も持っているわけですよね。

 はい。それは現実的な夢というか目標です。そういう指針は、活動を続けていく上で必要なことですから。

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