うちらもナメ返す、LADYBABY 過激な歌詞と発言の裏にある本心
INTERVIEW

うちらもナメ返す、LADYBABY 過激な歌詞と発言の裏にある本心


記者:榑林史章

撮影:

掲載:17年04月17日

読了時間:約10分

ジェットコースターどころじゃない(笑)

黒宮れい

――C/Wの「LADY BABY BLUE」は、大森靖子さんの作詞作曲です。

黒宮れい すごく好きです。もっと激しい曲も好きだけど、たまにはこういう曲も良いなって、やってみて分かったし。歌詞が、自分たちのリアルだから、スッと入って歌いやすかった。

金子理江 いつものうちらの曲だとゴリゴリで、歌詞よりもトラックが目立つという感じがするので、だからこそ分かりやすい歌詞が多かったんですけど。「LADY BABY BLUE」は、本当に歌詞を活かしている曲だと思います。

――2人でも、ブルーになるときってあるんですね。

黒宮れい わりといつもそうですよ。逆にブルーな気分じゃないときのほうが珍しいくらいで。

――言いたい放題でテンション高くて、ブルーなイメージはなかったですけど。

金子理江 周りからは、そう見えてるんですね。気分はすごくブルーなんですけど、きっとそれをハイテンションでカバーしてるんじゃないかな。

――でも、気持ちの起伏が激しそうですね。

黒宮れい 情緒不安定です。ヤバイよね。ジェットコースターどころじゃない(笑)。

金子理江 イメージするなら、ヘリコプターで空まで行ってスカイダイビングで降りて、絶頂とどん底を延々繰り返しているみたいな。それでたまに心電図がピーって、横棒になる(笑)。

――ピーって、死んでるじゃない!

金子理江 だいたい仕事のときは、ピーです(笑)。

――「LADY BABY BLUE」みたいな歌詞を、自分たちで作詞してみたいとかはないですか?

金子理江 自分たちの心を、そこまで人に知られるのはちょっと。

黒宮れい 自分の心は誰にも知られたくないんで。

――でも「LADY BABY BLUE」は、自分たちの心を代弁してるんですよね?

金子理江 確かに「LADY BABY BLUE」は、どの曲よりも気持ちが入りやすいけど、自分たちの言葉ってわけじゃないので。

黒宮れい 同じ歌詞でも、自分たちで書いていたら、きっと歌えないんじゃないかな。誰かに汲んでもらって、書いてもらうのがいちばん安心ですね。

金子理江 そんな感じです!

本気で音楽をやっている人と一緒に一つのシーンを作っていけたら

LADYBABY

――「Easter Bunny」は、かわいい曲。ツアーの初日でも歌ってましたけど、ライブで歌ってどうでした?

黒宮れい LADYBABYの中で、いちばんカワイイ曲です。だからライブで歌うとき、ちょっと恥ずかしくて。お客さん的にはコールとか入れやすいから、楽しみやすい曲だと思うんだけど、うちらとしては初めての曲調だし恥ずかしすぎちゃって。れいは、ステージでずっとニヤニヤしてました。

金子理江 でも、「Easter Bunny」はもっと重低音を効かせても良いくらいだよね。こういうカワイイ曲だからこそ、もっとヘヴィな音のほうが、もっとうちららしいと思うし。

黒宮れい ギャップだよ、ギャップ。

――今後は、よりライブをやりたい感じ?

金子理江 ライブをメインにしたいです。

黒宮れい 全国に行きたいよね。小さい箱でも良いし。同年代の女の子で、ライブハウスになかなか足を運べないような子でも気軽に来てもらえるような存在になりたいです。

金子理江 「会いたいから来て!」って言われたら、すぐに行ってあげられるくらいの行動力をもっとつけたいです。

黒宮れい うちらは、行動で示すんで!

金子理江「行きます」って口先だけの人に対して、「なら行けよ!」っていつも思うんで、思うからには自分たちも行かないとなって。行けばきっと、みんな来てくれると思うので。

――ライブと言えば、自主企画イベント「ネオ・ダダイズムパレード」も始まりました。

金子理江 アイドルも含めて、バンドの方とかアーティストさんとか、本気で音楽をやっている人と一緒に、一つのシーンを作っていけたらと思っていて。

黒宮れい ネオはニューのことで、「新しい革命を起こすパレード」みたいな?

金子理江 ジャンル問わず、多方面な方ともやりたいと思ってて。私たちらしくボーダーレスなイベントにしていきたいです!

――Vol.3まで決まっています。

金子理江 もしVol.4がなかなか決まらないな〜と思ったら、反響がなかったんだと思ってください。うちら察するのは早いんで、すぐ引きますから。その代わり、ワンマンのMCでイジりますけど(笑)。

黒宮れい 「反響なくてイベント打ち切りになっちゃった。めっちゃ笑うよね〜」って(笑)。

金子理江 そのうち気づいたらインディーズに戻ってて、メジャーでやってたことすらイジってるかもしれないんで(笑)。

(取材・撮影=榑林史章)

The Idol Formerly Known As LADYBABY

 ◆The Idol Formerly Known As LADYBABY ミスiD2015でグランプリを獲得した金子理江(19)と、同入賞の黒宮れい(16)を中心に2015年に結成。「ニッポン饅頭」が世界で話題になり、MVは1,900万回再生を記録。アメリカやドイツなどでもワンライブを行った。2016年から2人体制の“The Idol Formerly Known As LADYBABY”として活動をスタートし、11月30日にシングル「参拝!御朱印girl☆」でメジャーデビュー。

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