“makana”はハワイ語で“幸せ”
――3曲目の「KISS」は歌のブレスが凄くセクシーでした。歌う時に意識されているのでしょうか?
ピアノの流れに合わせて歌ったら自然に、ですね。ボイストレーニングをした時に先生から「あなたはもっと息を使って歌った方が良い」と言われて、ウィスパーボイスで習ったんです。なので、常に息と声が6:4くらいの割合で習っていたので、それが個性になっているんです。他の曲はコーラスを重ねているんですけど、この曲の歌は1本なのでブレスが目立って聴こえたのかもしれませんね。地声でハッキリ歌うというよりかは、何かを含ませて歌うというスタイルなのかなと思いました。
――そうだったんですね。この楽曲の雰囲気にすごく合っていて惹かれました。ラストに収録されている「Love Love Love ~makana~」の“makana”とは?
これは最近作った曲なんですけど、今せっかく半分はハワイに居るので、ハワイの要素を入れようと思ってウクレレを使ったんです。“makana”はハワイ語で“幸せ”という意味です。“幸せ”をテーマに書いた曲です。女の子の中でけっこうハワイ語が流行っていて、意味を知っている子が多いんです。
――“makana”は確かに言葉の響きもハワイのイメージがありました。
ハワイ語には“makana”を始め、凄く綺麗な意味が含まれている言葉が多いのでこの言葉を入れました。
――CHIHIROさんはその「幸せ」について考えたりしますか?
大切な人が横に居てくれる事も大事だし、「自分が愛し愛される関係が凄く自然にそこにある」というのが滅茶苦茶幸せなんじゃないかと思います。それって当たり前のようで奇跡のような事だし、本当に愛してくれる人と本当に一緒に愛し合えるという事が本当に幸せなんだと思います。
――確かに、両想いって奇跡に近いと思う所があります。
その奇跡を大切にするという事じゃないでしょうかね。それに気付けるという事も凄く大事だと思います。自分が自然じゃないと人の事を幸せには出来ないと思いますし。小さな幸せも大きな幸せにも気付けるような、自分である事が大事なんだなと思っています。
涙しながら作曲
――今作で制作に苦労した楽曲はありましたか?
やっぱり「君がいない世界は切なくて」ですね。自分が凄く大切な人とお別れした事を含めて書いた曲なので思い入れが強過ぎて、何度も書き直しました。ラップを入れて頂く部分も構成など、とても悩んで時間がかかりました。一番「生み出した!」という曲ですね。
――自分の曲で感極まる事はありますか?
あります。思い出しながら書いているので、当時のことがフラッシュバックして涙しながら曲を作ったりするんです。そういう曲の方が聴いてくれる方に伝わるんですよね。私の場合はそういう風に追い込まないと良いものが作れないんです。
――ストイックなんですね。
そうなんです(笑)。
――最後に読者の皆様にメセージをお願いします。
みんな恋をしていると思うんですけど、特に女の子は大人になればなるほど、もがいて悩んで迷って苦しい恋をすると思うんです。そうやって悩んでいる時などにこのアルバムを聴いて、少し光が見えたり前が向ける何かが残せたら良いなと思っています。ただBGMで聴く、ではなくて歌詞を読んで受け取って、その後の恋や明日に反映してもらえたら良いなと思っているので、歌詞を読みながらじっくり聴いてもらえたら嬉しいです。
(取材・撮影=村上順一)
作品情報
| CHIHIRO 「KISS MISS KISS」 発売日:2017年3月29日(水) 価格:2593円+税 品番:TECI-1536 01: アイマイな二人 |







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