舞台挨拶に出席した左から平田理奈、田中俊介、玉田真也氏、内田英治監督

 歌手グループBOYS AND MENの田中俊介(27)が8日、都内でおこなわれた、DVDオリジナルショートムービー『シェアハウス』×マイクロシアタープラットフォーム「popcorn」の舞台挨拶付き完成披露イベントに出席。共演者との撮影の感想や、先日発表された新作映画『ダブルミンツ』出演への思いなどを語った。この日は、映画に出演している女優の平田理奈と、出演とともに脚本を担当した脚本・演出家の玉田真也氏、そして内田英治監督も出席した。また、出演者のアイドルグループ、ゆるめるモ!・あのが映像コメントで出演した。

 『シェアハウス』は国籍、年齢、職業が異なる8人がひとつ屋根の下で暮らす“シェアハウス”を題材に、国籍や人間性の違いが巻き起こす文化摩擦を描いたショートムービー。田中は今回の出演に対し「今まで演じたことがない役だったので、役者をやっていく上ですごくいい経験になったし、楽しい現場でしたね」と振り返った。

 また、共演したお笑いコンビ・品川庄司の品川祐とカラテカの矢部太郎の掛け合いが撮影時も、オフ時も変わらず披露されていたのを見て「僕自身お二人とも好きですし、俳優としての作品もたくさん見てきたので、そういう部分でも楽しかった印象があります」と撮影現場を楽しんでいた様子。

 さらにこの日、『シェアハウス』に出演しているアイドルグループのゆるめるモ!・あのは映像コメントで出演。約1年前の撮影で、まだ演技は初めてくらいの経験だったというあのは、当時寒くて体調を崩しがちだったことを回想しながら「共演者やスタッフの方がすごく面白くて、楽しく撮影できました」と振り返っていた。

 しかし他方で「この映画はすごく嫌な感じというか、変な人がいっぱいだなと思って、自分だったら絶対同じうちに住むのは嫌だと思った。そんな映画作品です。すごく変な映画だけど、そこにある悩みとか、それぞれが抱えているものが面白く描かれているので、ぜひ皆さん見てください」と、容赦なく作品の所感を語りながらも、映画をアピール。これに対し内田監督は「まあ、ああいう子なんだよね」と苦笑いでツッコミを入れ、笑いを誘った。

 あのと共演した、田中は「初めて関わるタイプの人間だったので、僕もすごく興味ありましたし…」と懐かしんでいると、「君のところ(BOYS AND MEN)の勇翔(ゆうひ)くんもこんな感じだよ」と以前、BOYS AND MEN・勇翔とも撮影をおこなったことのある内田監督は、こちらにもツッコミ。会場は笑いに包まれた。

 なお田中は、漫画家の中村明日美子氏原作のBL(ボーイズラブ)映画『ダブルミンツ』に出演、共演する俳優・淵上泰史とただならぬ男たちの関係を鮮烈に演じることが先日発表されており、話題を呼んでいる。この日はイベントに合わせ、この映画のクラウドファウンディングが開始されたことも発表された。

 この作品の出演が決まった当初の気持ちを田中は「経験したことのない世界で、(渕上との役柄には)一見理解しがたい関係と思いました」と振り返り、困惑したと話した。

 しかし、「すんなり受け入れろといわれると難しいけど、二人の関係には深い愛があって、見方によっては純愛に見える。僕も原作を読んでそう感じたので、この役柄になりたいと役作りの段階から頑張らせていただきました」とすっかりその世界に魅せられ、撮影に臨んでいる様子を見せた。(取材・桂伸也)

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