水曜日のカンパネラ、シンガポールのフェスに参加 奇抜さに仰天
客席から登場したコムアイ(Alvin Ho Laneway Festival Singapore)
水曜日のカンパネラが21日、シンガポールで開かれたフェスティバル『Laneway Festival Singapore 2017』に出演した。日本のアーティストが同フェスに出演するのは初めてだという。
このフェスは、2005年にオーストラリアのメルボルンでスタート。これまでにオーストラリア、ニュージーランドやシンガポールなどの7都市の会場で開催。シンガポールでは国内最大級となるライブフェスとして開催された。
「ハロー! シンガポール!」の掛け声と共に1曲目「ラー」のイントロが流れると、ステージではなく客席エリア後方に設置された脚立の上に水曜日のカンパネラのコムアイが登場。度肝を抜かれた観衆は大歓声をあげ、脚立の周りは一瞬で人だかりができた。
曲の途中で、横にした脚立にコムアイがまたがると即席のお神輿が完成。神輿に乗り客席を移動するその奇抜なパフォーマンスに他のエリアにいた観衆も次第にステージに集結。観客は「Oh my God!」や「Amazing!」とリアクションしながら脚立の上で踊るコムアイをしきりにスマホで撮影していた。
「シャクシャイン」に続いて3曲目「雪男イエティ」では、赤道付近のこの地に雪男2体が登場。巨大風船や踊りで観客を煽り盛り上げた。
「ウランちゃん」に続く「ユタ」ではそれまでの好天が一遍し、雨が降り出してしまう。しかし、この『Laneway Festival』は入場の際に観客にレインコートを配っていたり不安定な気候の土地柄に合わせたスタイルで開催されているフェスで、観客も雨が降り出しても意に介さずレインコートを取り出し思い思いに楽しんでいた。奇しくも「ユタ」は“雨乞いの唄”ということもあり神秘的な偶然を生んでいた。
次は、19日にミュージックビデオも公開され早くも15万再生を突破した「一休さん」を披露。MCで振りの練習を始める。サビの<一休さん ありがとサンキュー♪>というメロディーに合わせて、「ワン、ナイン、スリー」と1,9,3を指で表し「みんな一緒に踊ってね!」と呼びかけると、観客も一体となって“193ダンス”を踊っていた。
「桃太郎」では、お馴染みとなったウォーターボールのパフォーマンスを披露。コムアイが入ったウォーターボールが客席に転がると歓声が起こり、皆写真を撮ったり駆け寄ったり思い思いに楽しんでいた。その奇抜で今まで一度も見たことが無いようなユニークなパフォーマンスは、シンガポールの観客に強い驚きと興奮を与えていた。
「Lanewayフェスティバル、ありがとう! 来年も来たいですね、また会いましょう!」と呼びかけ、45分にわたる初シンガポールライブは大歓声の中、幕を閉じた。
2017年ライブ初めをシンガポールで無事終えた水曜日のカンパネラ、2月8日のニューアルバムを引っ提げて開催される初武道館がどんな趣向を凝らしたライブになるのか、期待される。
セットリスト
「Laneway Festival Singapore 2017」 @Gardens By The Bay M1-ラー |