第67回NHK紅白歌合戦

 【第67回NHK紅白歌合戦、30日、リハーサル3日目、NHKホール】KinKi Kidsは来年20周年にして、今年紅白初出場を飾る。披露する曲はデビュー曲の「硝子の少年」。リハーサルのスタンバイ中に堂本光一は、同曲にまつわる秘話を明かした。作曲をしたシンンガーソングライターの山下達郎は「この曲は20年30年経っても歌っていける曲だよ」と、当時のKinKi Kidsに話したというのだ。

 日本人の琴線に触れる、どこか懐かしく、キャッチーなメロディの“山下達郎節”の「硝子の少年」は、デビュー当時からリスナーに受け入れられ、20年あまり経った現在でも色褪せない輝きを保っている。「20年30年経っても歌っていける曲」――。デビュー当時の2人は、山下達郎のその言葉が真実であった事を実感するように、丁寧に、じっくりとリハーサルに臨んだ様子だった。

 また、「当時後ろで踊っていた」と、ジャニーズ後輩にあたる、今年の紅白の司会・相葉雅紀が、KinKi Kidsと共演していたというエピソードも語り、自身のデビューから20年後の紅白のステージで顔を並べるという、互いの成長ぶりを確認し合う一幕もあった。

 KinKi Kidsはデビュー当時の歌とは大きな変化を感じる。そこには歌手に俳優、ミュージシャンとあらゆる活動を積み重ね深みを増した20年のKinkiの軌跡が感じられる。それは山下達郎の「20年30年経っても歌っていける曲だよ」という事からは、楽曲に対してだけではなく、それ以上の“のびしろ”を込めた意味と、期待が寄せられていた言葉であったのではないか、というようにも感じとる事が出来る。

 紅白歌合戦初出場の本番では、KinKi Kidsの2人がそれを証明するステージが観られるのではないだろうか。(取材・平吉賢治)

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