小室哲哉

 音楽プロデューサーの小室哲哉(58)が13日、テレビ朝日系『徹子の部屋』に出演。2011年10月にくも膜下出血で倒れ、現在療養中の妻でglobeのボーカル・KEIKOの近況について「ちょっと忘れっぽいかな」などと話した。

 番組では、2003年にKEIKOが「徹子の部屋」に出演した際のVTR映像を紹介。黒柳が司会を務めていたTBS系『ザ・ベストテン』への出演願望があったことを語るKEIKOが映し出され、画面左下のワイプで、小室は穏やかな笑顔を見せていた。

 KEIKOがくも膜下出血で倒れた際のことを振り返った小室は、当日の朝からKEIKOが頭痛を訴えていたと明かす。夕方になっても痛みはとれず、小室は「これはおかしいなと思って」と119番に電話。家を出るときにはKEIKOは気を失っていたと話した。

 その時から6年目を迎え、小室は「今の映像のような感じではないですけど、普通の生活でおしゃべりするのは変わらないかな」とKEIKOの現状について語っていく。「ちょっと忘れっぽいかな」と過去の出来事の記憶は残っていても、5分、10分、1時間前の記憶を一番忘れると話し「でも頑張って思い出すようにしているみたい」とKEIKOの心の内を感じ取っていた。

 KEIKOはもともと、悩み事を表には出さず、胸に秘めるタイプだったと話す小室は「躁鬱(そううつ)みたいなのがあったとして、明るいほうだけになった」といい、「前向きすぎるかな、というくらい前向きですね」と、今は悩み事もなくポジティブに生活しているという。

 その様子を伝え聞いた黒柳は「あなた、励まされていいじゃないですか?」と問いかけると「稼いで、稼いで、哲哉君」とKEIKOから明るく激励の言葉を掛けられているようで、小室は柔らかい笑みを浮かべていた。

 今年3月に小室が右足を骨折した際には、KEIKOが入院していた病院の同じ部屋を用意されたという。ただ「なんとなく、そこに来るのは怖いみたいで」とKEIKOは早々に病院を後にしたそうで、およそ2カ月半の入院中に2度訪れたのみだったことを明かした。

 KEIKOが倒れる前は完全に支えられていたと話す小室。ただ今は「たぶんですけど、小学校高学年とか中学生の1年くらい。思春期とか反抗期とかの前の女の子、まだパパとどこかに出かけるのが楽しい、そんな感じだと思う」と無邪気さが宿ったKEIKOの現況を伝える。

 これに黒柳は「可愛いっちゃ可愛いでしょう?」と問いかけ、「うん、とにかく明るい」と返した小室は「すぐ忘れたりするのが可愛いですよね。音楽をやることはすごい素敵だなと思ってくれてるので、それだけははっきりわかってくれてるので」と、音楽の良さをKEIKOが理解してくれていることを嬉しそうに話した。

 さらに、小室はKEIKOとカラオケにも足を運んだことがあるという。ただ、「一番くらいであきちゃうんですよね。歌は好きなんだけど、あんまりもう、忘れちゃったとも言ってましたね。声の出し方とか」と、現在のKEIKOと音楽の関わり方を率直に語る。そうした話を笑いながら話すというKEIKOのことを小室は、愛おしそうに語っていた。

 また、この日の放送では、KEIKOの黒柳に向けた肉声メッセージが届けられた。

 KEIKOは「徹子さん、お元気ですか globeのKEIKOです 前回お邪魔したのは13年前なんですね 病気をしてもう5年になりますが だんだん元気になって来てます またお会いできるのを楽しみにしています それでは失礼いたします KEIKOでした」と語り掛けた。

 これに黒柳が「すごい、理路整然」と驚きの声を挙げると、小室は「何回か練習しましたね」と茶目っ気を含ませて録音時を振り返った。

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