元シブがき隊で俳優の本木雅弘(50)が16日、日本テレビ系『行列のできる法律相談所』に出演。27年前に関西の人気番組『4時ですよーだ』(毎日放送)に出演した際、お笑い芸人の東野幸治(49)が「私の存在を抹殺してるというオーラをものすごく出していた」と明かし、“東野ストレス”があったことを打ち明けた。

 27年前の1989年、シブがき隊が解散した後の本木は、関西の人気番組『4時ですよーだ』にMCとして抜擢された。番組は、ダウンタウンをはじめ今をときめくお笑い芸人が登場した関西では伝説の番組。仲良さそうにテレビ画面に登場していた本木だったが、その舞台裏を赤裸々に語った。

 番組では当時の様子をVTRで再現。本木に対して周囲が敵意をむき出しにした空気があったと紹介し、東野は本木を睨みつけることもなく“不気味な笑み”を作って通り過ぎていたという。さらに、台詞合わせでは、本木の問いかけに東野が演出家に返すなど、直接言葉をかわすこともなかったと明かされた。

 お笑い芸人のほんこんが本木に向かって“舌打ち”するなど冷たい態度を取られたことを話した本木は「その中で、東野さんは全く、私の存在を抹殺してるというオーラをものすごく出していた」と東野の印象を語った。

 東野が「アイドルの人と仕事したことないから」などと弁明したが、「私には不気味な笑みっていうことしか残っていない。人間のおぞましさを見せつけられたのは初めて」と恐怖を感じ取っていたようだ。

 さらに、本木が別の仕事の関係でシンガポールに居た際、「映画のことを考えなきゃいけないときに、『4時ですよーだ』に戻らなきゃいけない、東野さんに会わなきゃいけないと思うと、本当に眠れなくなって、うなされて気づいたら生霊がいた」と“東野ストレス”があったことを明かし、テレビ画面では本木の右肩に″不気味な笑み″を作った東野の顔が映し出された。

 そうした経験を踏まえて本木は、「若気の至りとはいえ、失礼な態度をとっていたことをお詫びしたい」と自身の立ち居振る舞いについても反省している様子。そのうえで、「あの頃、見せつけられた人間の非情さというか、そういったものがその後の私の役者人生に良い引き出しとなって定着した」とポジティブな体験として俳優業への良いきっかけになったという。

 さらに、「今回の映画でも相当いけ好かない嫌な男を演じてるんですけども、それはほとんど私の中では、東野さんをモデルにした。そのことに対しても、お礼も同時に申し上げたい」とたっぷりの皮肉をこめ、自らが出演する新作映画『永い言い訳』の役柄に生かされていると話した。

 これに東野も反論。『4時ですよーだ』本番中の出来事を持ち出し、ピチピチのジーパンを履いていた本木を出演陣がつっこんだが、別のコーナーの時に本木が緩めのジーパンに履き替えていたことを指摘。すると、本木は「本当に傷ついたんじゃなくて、履き替えていくと次ツッコミやすいかなかなと気を遣った」と切り返す。

 そして、「逆に東野さんに力量がなかった。ツッコミ返す力量がなかったんです。東京に来て認められたのは今田さんの方が早かったじゃないですか、芽が出るのが遅かった」と東野の反論を一蹴すると、東野は「俺、君の『おくりびと』何回観たと思ってんねん。3回観てんねん」と、本木が主演を務め、米アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した作品を持ち出し、激高していた。

 MCのフットボールアワー・後藤輝基から「年齢を重ねて、今はもう大丈夫になっている?」と東野との対面に臆するところはなくなったかと尋ねられると本木は沈黙。東野が「謝りに来たんちゃうの?」と突っ込むと本木は恐縮しながら”お礼”を述べた。

 本木は「これから先も嫌な人間を演じるときに、東野さんのことを永遠に思い出し…」と語り始めたが、最後まで言い切ることなく、東野に「やかましい」と飛び掛かられていた。

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