歌手の和田アキ子が14日、フジテレビ系『バイキング』に出演。35年前に子宮がんを罹患(りかん)し、全摘手術を受けたことを振り返り、「死んでしまいたいと思ったくらいショック受けました」と苦しんだ胸のうちを吐露した。また、闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央がブログで自らの近況を発信することについて「これが一番、麻央さんの薬になっていると思う」とエールを送った。

 この日の『バイキング』では、乳がんで療養中の小林麻央が、幼稚園に通う娘の運動会に出席したことをブログで報告したことを紹介。運動会に行くことが目標であり、それを達成した喜びが綴られていた。

 金曜MCの雨上がり決死隊・蛍原徹からコメントを求められた和田は、「私はね、実を言うと結婚してね、2カ月で子宮がんになって、もう35年前なんですけど」と切り出した。

 和田が子宮がんを罹患したのは1981年。「がん=死ぬ」というイメージがあった時代だったと話す和田は、「胸が痛くなってきた」と言葉を詰まらせながら当時の心境を語り始めた。

 和田は「“男みたい”とか言われてたんで、子供を産むことだけが自分の夢というか、いっぱい産んでちゃんと育てたいという、こんな母親でもちゃんと育てられるというのを目標に結婚したんですよ」と、出産への強い願望があったことを打ち明けた。

 しかし、結婚直後に「子宮がん」を患っていることが発覚。「もうホント死んでしまいたいと思ったくらいショック受けました」と苦しみに苛まれた当時を振り返り、「人に言えないし、全摘したんですね、若いから進行が早いと言われて。全部摘出すると元気でいられる、おかげ様で今も元気でいられますけど」と心境を率直に吐露した。

 自身の体験を明かした和田は、小林麻央について言及。「今は医学も進んで、ステージ4までいかれても、結果はどうであれ、ご本人、家族の方しかわからないにしても、こうやって自分から発信して、気が紛れたり、また人が彼女の気持ちをわかってくれるという」と、ブログで近況を発信することの大切さを説いた。

 さらに、小林麻央がブログで闘病生活を明かすことは、「これが一番、麻央さんの薬になってると思う」と小林麻央の内面を思いやり、「みんなで応援してあげてるということを彼女が感じてたらものすごく良い薬になってると思います。頑張れるところまで頑張って欲しいですね」とエールを送った。

 また、乳がんで闘病中のタレントの北斗晶にも言及した和田は、ブログの内容を「取り上げてもらうことで、本人が何か言ってみようかな、家の中に閉じこもるだけじゃなく、話をするのがお医者様と身内だけだったのが外に発信できることは、すごく気が楽になるんじゃないかな」とも述べ、コミュニケーションの機会を広くすることの大切さも語っていた。

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