王道のなかに捻りを、コアラモード.自問自答から生まれた応援歌
INTERVIEW

王道のなかに捻りを、コアラモード.自問自答から生まれた応援歌


記者:村上順一

撮影:サムネイル用

掲載:16年10月19日

読了時間:約21分

インディーズ時代からの人気曲をリリースするコアラモード.

インディーズ時代からの人気曲をリリースするコアラモード.

 あんにゅと小幡康裕による2人組ユニットのコアラモード.が10月26日に、通算4枚目となるシングル「雨のち晴れのちスマイリー」をリリースする。今作は、インディーズ時代からの人気曲で、5月に開催した自身初のワンマンツアー『We Are Coalamode.!! 2016~なんだか会いたくなっちゃった~』で企画した“好きな曲アンケート”でも多くの投票数を集めた、いわばコアラモード.の王道とも言えるポップでキャッチーな楽曲だ。音源化することで以前の楽曲より、「前を向いて頑張ろうという気持ちにさせてくれるエネルギーが更に増した」とあんにゅ。そして、意表つく展開が感情を揺さぶる「豆の木」やあんにゅのソロ時代からの楽曲「Dive!」、今作で3バージョン目となる「We Are Coalamode.3!! ~Xmas ver.~」も収録した。今回は2人に、今作についての制作背景やスタンス、歌詞に隠されたテーマなどを聞いた。

雨の音を聴いたりすると心が休まる

「雨のち晴れのちスマイリー」初回盤

「雨のち晴れのちスマイリー」初回盤

――今日は生憎の雨です。そして、今作のタイトルは「雨のち晴れのちスマイリー」ですが、雨はお好きですか?

小幡康裕 雨の日は好きですね。雨の音を聴いたりすると心が休まるというか。作業中に雨のBGMを流したりするので。集中力が高まると言われていて、歌詞とかを書く時は水の音とかも。水から曲が生まれるという方もいると聞きます。

あんにゅ 私はシャワーを浴びている時とかが一番曲が出来るシチュエーションです。

――やはりリラックスしている時にアイディアが出やすいのでしょうか。

小幡康裕 頭の中がからっぽになるからかもしれないです。

――メロディが“降って来る”感覚?

小幡康裕 あんにゅはそういうタイプですよね。

あんにゅ 私は、いつの間にかという感じです。常に頭の中で音が鳴っているのですが、時々「いいなコレ」というのがあって、それをずっと唱えているような状態でずっとお風呂の中に入っていたりしますね。

――それを覚えたまま、お風呂から上がってすぐ制作に入る?

あんにゅ そうです。本当に「コレは無理だな、覚えていられないな」という時は、急いで出るんです。出たくなくても出て、ちゃんと録音しますね(笑)。

――「雨のち晴れのちスマイリー」は、インディーズ時代からの曲の音源化との事ですが、そのいきさつは?

あんにゅ この曲は3年前にできた曲で、デモとしてYouTubeにアップしていたことがあって、現在とはアレンジも違うんです。インディーズの頃からライブでもずっと歌っている曲です。

小幡康裕 僕ら初のワンマンツアー『We Are Coalamode.!! 2016~なんだか会いたくなっちゃった~』を5月にやった時に「どの曲が一番好きですか?」というアンケートをとったら、この「雨のち晴れのちスマイリー」を挙げてくれる方がすごく多かったんです。インディーズ時代からずっとライブでこの曲を演奏することが多かったからですかね?

 なので、「『雨のち晴れのちスマイリー』をCDにして」という声をたくさん頂いていまして、色んな巡り合わせがあってようやく4枚目のシングルとして出すことができました。表題曲として「ライブで育ててきた曲を世に出せる」というのが初めてなので、感無量です。

――コアラモード.としては王道なアプローチの楽曲?

あんにゅ そうです、王道ソングです。

――今回のバージョンですが、インディーズ時代とのアレンジの違いは?

小幡康裕 アレンジの大元だったり、基本的なコード進行だったり、メロディ感はそんなに変えていなくて、それこそ楽器の演奏が生ピアノになったり、ドラムの演奏が変わったという点ですね。ただ、ライブでお客さんと一緒に育てていったというイメージがありまして、「お客さんがここでこういう表情してくれるな」など、ライブで学んだ事をフィードバックしてきた曲でもあるんです。

――少しずつ変わってきた曲でもあるのですね。

小幡康裕 そうですね。ちょっとずつ変わっていって、お客さんとの呼吸などが反映された曲ですね。

あんにゅ デモ音源はどちらかというと、軽やかで爽やかな優しい印象だったのですけど、ライブをやっていくにつれて、お客さんの前で歌う事で私も歌詞の意味をどんどん理解してきたんです。今作の「雨のち晴れのちスマイリー」はスピード感のある仕上がりになりました。私はこの曲は応援歌だと思ってまして、ぐんぐんと背中を押してくれる、前を向いて頑張ろうという気持ちにさせてくれるエネルギーが更に増したなと思います。

――インディーズの頃にこの曲をやられた時は、歌詞の意味や解釈はお2人で特に話し合ったりなどはしなかったのでしょうか?

小幡康裕 歌詞の意味を共有する事もあるんですけど、この曲の歌詞は僕が書いて、解釈はあんにゅに委ねてみたらそれがすごく良かったんです。

あんにゅ 最初、私はデモ音源が出来た時に「雨のち晴れのちスマイリー」は、とてもキャッチーな曲とタイトル、というくらいにしか思っていなかったんです。この曲が出来た頃は曲を毎週7曲ずつ作っていたんです。

――毎週7曲という事は1日1曲ですか?

小幡康裕 そうです。1人7曲なので1週間で14曲ですね。

――そういったスパルタ的な制作をなさっていたとは…。

小幡康裕 自分達の中でそういう時期をつくっていたんです。僕らが結成したのが2013年の頭なんですけど、あまりライブはせずに、曲をずっと作り溜めようという時期が1年くらいあったんです。この「雨のち晴れのちスマイリー」のサビの歌詞<いつか笑うためじゃなくて いつも笑ってこその私♪>というフレーズが出来たのが2013年12月だったんです。コアラモード.を組んでずっと自分達と向き合いながら自問自答しながら歌詞を作ってきた中で生まれたフレーズなんです。

あんにゅ 当時はこの曲に特別な印象はなかったんですけど、失敗が多かったアルバイトの日の帰り道にこの曲を聴いていたら、歌っている時には気付かなかった歌詞の意味がグッと入ってきたんです。特に2番の<“辛”いという字に フタして “幸”せだって うたいながら♪>という部分に泣けてきちゃって、この曲のエネルギーを私は気付かなかったんだなと思って、改めて小幡さんを尊敬しました。不安な事が多かった中で背中を押されて、私にとっても大切な曲なんです。

――ちなみに、当時はどのようなアルバイトを?

あんにゅ お肉屋さんでアルバイトしていました。精肉屋さんの試食を作ったりしてました。そこで、いろいろミスをしてしまったりしてヘコんでいた時期だったんです。

――<“辛”いという字に フタして “幸”せだって うたいながら♪>という部分は耳に残るフレーズです。これが出来た時、“やった!”という感覚はありましたか?

小幡康裕 あります。それこそこの曲が出来た時期は、曲や歌詞を作るにあたってキャッチコピーになりうるフレーズをネタ帳に溜めていたんです。1番のサビの<いつか笑うためじゃなくて いつも笑ってこその私♪>というフレーズと<”辛”いという字に フタして ”幸”せだって うたいながら♪>は別々の曲用のフレーズとしてネタ帳に書いてあったんです。そして、歌詞を書き進めているうちに、これらは同じ曲に使えるなと思いまして。最初は別々のアイディアだったんです。キャッチコピーというか、人が「おっ」と思うような遊び心を持って、普段何気なく触れている漢字とか、そういう発見をした時はやはり嬉しいですね。

――レコーディングで苦労した点は?

あんにゅ 一度、形にしようとした時のアレンジが、けっこうエレキギターが前に出てきていて随分と印象が違っていたんです。それでこういう形で発売するという事になってから、どちらかというとデモのアレンジに戻そうという風に話し合ったんです。

小幡康裕 リリースが決まってそこから短い期間でアレンジをして、という訳ではなく、「いつかこの曲は絶対に出したいね」という話をしながら、けっこう前の段階から生ピアノなどはレコーディングしてあったんです。だから時間をかけてじっくりアレンジしてきた感じですね。ピアノをレコーディングしたのも1年前くらいです。試行錯誤したというより、じっくりと時間をかけてという感じです。

あんにゅ 作って、置いて、作って、置いて――、という感じです(笑)。デモ音源を聴いた方はその印象が抜けないと思うんですよね。だから期待を裏切りたくないなという事もあって、それで更にパワーアップしたものを作りたいという気持ちがありました。

隣にいる君がいるからこそ頑張れる

あんにゅ

あんにゅ

――カップリングの「豆の木」は、あんにゅさん作詞作曲ですが、曲の展開がワイルドと言うか…。

小幡康裕 わかります。ワイルドです(笑)。

――この聴き手を良い意味で裏切る感じのアイディアはどこから?

あんにゅ 曲が展開する所はディレクターさんのアイディアで、もともとはストレートな仕上がりだったんです。「何かフックとなるセクションを入れたら面白いんじゃないか?」という事で意外な感じの遊び心を入れたんです。

――このセクションはメロディから出来たのでしょうか?それともコード進行から?

あんにゅ これは小幡さんに「ちょっとギター弾いて」と頼んで、その場で作っていきました。

小幡康裕 ガラッと拍子もキーもテンポも変えて。

――このセクションを聴いた時、次の曲に行ったと思いました(笑)。

小幡康裕 ははは! まだ2曲目なんですよね(笑)。

――サビへの戻り方も難しかったのでは?

あんにゅ 難しかったですね。転調したと思いきや転調していない、というのがやりたくて。

小幡康裕 この不思議でワイルドな部分は、半音下がっているんです。それで、もとのサビに戻る時に半音上がると。実際は半音下がってまたもとに戻っているんですが、サビが転調して上がったように聴こえるギミックになっているんです。

あんにゅ 雲を突き切った感じの。

――歌詞もこのセクションは少し怖いというか、歌い方も怖い感じがあります。

あんにゅ ここだけちょっとそうしました。この仕上がりになったのは私も意外な感じでした。この「豆の木」という曲が最初に出来た時は、アコースティックギターがメインの静かな曲のイメージだったんです。小幡さんにアレンジをお願いしたら、サビの所でドラムがガツンと入ってきていて。

 私が思っていたよりだいぶ勢いのあるものが返ってきたんです。それで「面白いな」と逆に思いまして、小幡さんのアレンジが入る事で“サビ感”もより出て、爽快感と、風が吹き込んでくるようなイメージになったんです。私の曲なんですけど、小幡さんのアレンジが入る事によってインパクトのある曲に仕上がったのではと思います。

――“豆の木”はやはり「ジャックと豆の木」から?

あんにゅ 「ジャックと豆の木」のイメージからです。「裕福ではないけれども、隣にいる君がいるからこそ頑張れる」という事をテーマに書きました。

――<ハッピーエンドなんかじゃないよね♪>という歌詞の意図は?

あんにゅ 奪い取った幸せは、というのは、横取りしたり、列に割り込みしたり、出来るだけ近道をしようと人間が思うんですけど、その中でも地道にやっていって手に入れたものは裏切らないという事を書きたかったんです。私もそうありたいなと。

「頑張ってるんだから思い切って欲しいな」という願いを込めて

「雨のち晴れのちスマイリー」通常盤

「雨のち晴れのちスマイリー」通常盤

――「Dive!」はスピーディーな楽曲ですね。

小幡康裕 そうですね。入っている楽器もそんなに多くなくて、ドラム、ベース、ギター、ピアノで構成されているライブ感のあるアレンジになっています。この曲はあんにゅがソロの時代からやっていた曲なんです。

あんにゅ 18、19歳の時の曲です。

――知る人ぞ知る曲ですね。

あんにゅ そうですね。その時から応援してくれていている人は知っていると思います。歌詞や構成はちょっとずつ変わっています。ずっと一人で弾いていた時はよく歌っていたんですけど、コアラモード.になってからはあまり歌わなくなったので、暫くは置いておいたんです。最近になって「ライブの時に盛り上がれる曲が必要なんじゃないか?」という話になって、その時にこの「Dive!」に振り付けて、皆で盛り上がれる曲にしちゃおうか、という事になったんです。それで歌詞を書き直しましたね。

小幡康裕 歌詞はリメイクする感じでしたね。メロディは変わっていないんです。

――リメイクされたのはどの辺ですか?

あんにゅ 変わってない所の方が少ないよね。

小幡康裕 1番の歌詞なんかは8割方が変わってます。この曲はどういう事を歌いたいのかという所から話し合ったんです。誰にでもあるのではないかと思うのですが、「こうしたい」と言っておきながら重たい腰が上がらないというか。座ってしまえば動くのが面倒になってしまうという所があると思うんです。そういう人の背中を、ある意味、無責任に押してあげられるような勢いですね。

あんにゅ 私の身近な例なんですけど、ミュージシャンを目指している子がなかなかCDを作るといってもデモの段階からずっと進まないという感じの。

小幡康裕 いろんなプライドが邪魔するんだよね。

あんにゅ 自分はもっと良い作品が作れるのに、それが出来ていないのにCDには出来ない、みたいな。それを繰り返して結局誰にも聴かせないという。そういう人に「頑張ってるんだから思い切って欲しいな」という願いを込めて作りました。

――その方はどうなりましたか?

あんにゅ 最近、YouTubeとかに曲をアップする所まではいったんですけど、この前見たら非公開になっていたんですよ…。結局出さなかったのかい! と思って。

――やはり重い腰をまず上げる所から道が開けますよね。

小幡康裕 四の五の言っていないで、とりあえず飛び込んでみるという勢い。

あんにゅ 荒削りとかは関係なく、とりあえず出してみないとどんな反応が返ってくるかというのはわからないので、それは私達もずっとそうだったので。

小幡康裕 様子を見てばかりいる状態というのは、ある意味その場所に安住していられるのですが、それでは何も育たないし、展望もないという事で。自分達にも思い当たる節がいっぱいあるので、自分達に対しても歌っているんです。

――お2人はけっこう慎重派ですか?

小幡康裕 そうですね。けっこう慎重派かな…?

あんにゅ 慎重派でしょう(笑)。

――でも行く時は行くんですよね?

小幡康裕 行く時は行かなきゃなという、自戒の念を込めての曲でもありますね。

――歌詞の<マイナスがまた マイナスを呼ぶ♪>は経験としてありますか?

あんにゅ ありますね。例えば、活動をしばらくしていない時とか、周りの人はどんどん先に行ってしまう焦りで、どんどんマイナス思考になっていって、そうするとまた立ち上がれないというのはすごく経験としてあるので、実体験からくる歌詞でもあります。

小幡康裕 一見はマイナスに見える事もプラスに捉えたらプラスを呼び込む事もけっこうあると思うんです。例えば音楽をやっていて、ライバル視している同世代のミュージシャンがいっぱい居て、「アイツ、あんなに上手く行って…クソ!」と思うよりも、「俺も早くあそこまで行こう!」とポジティブなモチベーションに変えて行けたらプラスな軌道に乗っていけるし。マイナスなエネルギーに満ちている人の背中を押してあげられる曲でありたいと。マイナスがマイナスを呼んでいる状態を打破してあげたいという願いを込めて。

――アーティストやミュージシャンはネガティブな方が良い、という意見も聞きます。

小幡康裕 それも正解だと思います。

あんにゅ ネガティブな部分が無いと歌詞を書こうという気も起きなかったりします。伝えたい事があるという事や、ここからもっと上に上がりたいという気持ちがペンを持つきっかけになったりするので。逆に苦しい事が無くて満たされてしまうと何も書けないとか、そういうのはあると思います。

――満たされていないからこそ生まれる何かなどもありますね。

小幡康裕 あります。満たされていないからこそ生まれる発想だったり、そういうものは強いですよね。

――作曲やアレンジでも、機材や楽器が何でも揃っていたりすると、逆にクリエイティブな発想を狭めていくというような事はありますか?

小幡康裕 あるかもしれないですね。高校生の時に、安物のアコギ1本しか持っていなくて、無理矢理アコギでピアノのラインまで考えたりしていました。何もかも揃っていない環境で発想する力というのはありますね。

王道の中でどういう捻りを入れるか

小幡康裕

小幡康裕

――小幡さんからアコギ1本からというお話が出ましたが、あんにゅさんは現在ギターをどれくらい所有していますか?

あんにゅ 2本です。メインが1本で。

――2本の使い分けはどのように決めていますか?

あんにゅ 雨で濡れたら嫌なので、使い分けたりします。どちらも大切なんですけどね。

――そういえば、以前インタビューしたアーティストの中に、野外ライブで高価なギター(Martin D-45)が濡れても「まあ、降ったら降ったでしょうがない」と仰っていたのを思い出しました。

小幡康裕 かっこいい!

あんにゅ 私は無理ですね(笑)。

――普通は躊躇しますよね。あんにゅさんが仮にそういったスタンスだったらギャップがあって面白いですね。ギャップについてお2人は何かありますか?

小幡康裕 2人とも意外とロック出身だったりするんです。10代の頃はロックバンドでドラムを叩いていて、あんにゅはロックバンドで今よりシャウトしていました。

あんにゅ 凄いシャウトしていました。

――あんにゅさんからシャウトをしているイメージが湧かないです…。

あんにゅ そうですよね。この間、昔の音源を聴いて自分もビックリしました。

――昔の音源などよく聴かれますか?

あんにゅ なるべく聴かないようにしていますけど、久しぶりに聴いてみて、ちょっと聴いてすぐ切りました(笑)。

――やっぱりちょっと照れくさかったり?

あんにゅ 恥ずかしいですよ…。

小幡康裕 そうなんですよね。でも今は出来ないなと思うような、それこそ何も満たされていなかった頃のクリエイティビティにハッとさせられたりしますね。昔の自分に学ぶ事もあります。

あんにゅ 「こっちのコード進行になるの?」みたいな(笑)。すごい意外性があって。

小幡康裕 セオリーをある程度学んでしまうと、その方法論に囚われたりするんですけど、そういうものを知らない時の発想力って自然と奇をてらっていて面白かったりしますね。

――それこそ「豆の木」はそういった発想がありますね。

小幡康裕 「コアラモード.の音楽って王道ポップだよね」と一言で言われたりする事があるんですけど、王道は王道であっても、その王道の中でどういう捻りを入れるかとか、どういう違和感やいびつさを加えるかって、それがすごく新鮮な王道に聴こえたりするのではないかと思うんです。だから最近の曲はほとんど、「その王道の中にどういうギミックを入れるか」という所にこだわって作っているんです。「豆の木」のワイルドな展開の所も、そういう考え方で制作しました。

――「We Are Coalamode.3!! ~Xmas ver.~」は続き物と言うか、定期的に出されていますね。

小幡康裕 そうですね。メジャーデビューシングルの「七色シンフォニー」のカップリング、2ndシングルの「Dan Dan Dan」、「さくらぼっち」で一作空いて。

あんにゅ なくなったかと思いきや!

小幡康裕 今回はクリスマス・バージョンとして。「We Are Coalamode.!!」は今回で3作目ですけど、これを入れようとなった時、シングル収録曲の中で一番最後に毎回出来るんですよ。制作スケジュール的にも後がない状況で進む時もあるんですけど、歌詞にしてもアレンジにしても、毎回迷っている暇がないんです。

 今回はクリスマス・バージョンを作ろうというテーマだけ先にあったんです。それでどうやったらこのモチーフの中にクリスマスっぽいテイストが加わるのかという事を試行錯誤しながら…。「We Are Coalamode.!!」の1と2はテンポも変わっていないんですけど、今回のアレンジに関してはテンポもガラっと変えてリズムも変えたんです。

あんにゅ スウィングしているんです。

小幡康裕 そうそう。コード進行も変えて、今までの「We Are Coalamode.!!」とは違う趣にという感じなんです。今までの「We Are Coalamode.!!」よりも時間をかけてというか、ちょっと苦心して作ったアレンジですね。

――クリスマスはお好きですか?

小幡康裕 好きですよ(笑)。自分が賑やかな人間ではないので、周りが賑やかなのは好きなんですよ。クリスマスという雰囲気が好きですね。どう過ごすかとかよりも、街中でかかっている曲とか。クリスマスの曲は好きなものが多いので。

――明るいコード進行だけど、その中に憂いを帯びていたり。

小幡康裕 そうですね。憂いがあったり、でもリズムが賑やかだったり。

――そういったニュアンスもコアラモード.の他の楽曲にもありますね。

あんにゅ 私はクリスマスソングが大好きで、幼い時から親がずっとクリスマスソングをかけているような家だったので、クリスマスになると凄くテンションが上がっちゃって。その上がり具合が私の声にも出ているんだと思います。クリスマス大好きです!

――ライブで披露される予定は?

小幡康裕 この曲はワンマンライブで演奏するので、演奏したら絶対みんなで楽しめるだろうなと思いつつ、一番演奏するのが怖い曲でもあるんですよね(笑)。コアラモード.の曲の中で一番難しいんじゃないかなと。

あんにゅ 出だしから難しいよね。

小幡康裕 今から譜面を書くのが怖いんですけどね(笑)。

――ライブでのこの曲の演奏面には注目ですね(笑)。では最後にファンのみなさんに向けてメッセージをお願いします。

小幡康裕 「雨のち晴れのちスマイリー」はインディーズ時代からずっと育ててきていて、コアラモード.の歩みそのものが詰まっている曲です。インディーズ時代からお世話になっている神奈川の情報番組tvk『saku saku』のエンディング・テーマとして使って頂く事になっていたり、コアラモード.にとって一つ原点に還るようなタイミングをくれるリリースだなと思っています。コアラモード.の名刺になるようなシングルになりますので、このシングルと共にこれからもよろしくお願いします。

あんにゅ 私達にとっても大好きな曲であり、全体としてもいつもより遊び心が増しているシングルになっています。また新しいコアラモード.に出会って頂けると思いますので、是非、たくさんたくさん聴いて下さい!

(取材・村上順一)

 ◆コアラモード. 『横浜発!カラフルメロディーとピュアボイスが奏でるサウンド・ア・ラ・モード.』2013年に結成。ボーカルあんにゅとサウンドクリエイター小幡康裕(おばた やすひろ)からなる横浜出身の男女二人組ユニット。横浜みなとみらいを拠点としたストリートライブ、都内ライブハウスや毎週木曜日のニコニコ生放送、YouTubeでの活動を通して、徐々に知名度をあげ、2014年11月インディーズシングル「メモリーズ」(新星堂 限定)をリリース。2015年2月発売メジャーデビューシングル「七色シンフォニー」がフジテレビ“ノイタミナ”アニメ「四月は君の嘘」の第2クール オープニング・テーマに起用される。今年3月3rdシングル「さくらぼっち」発売。10月26日にはtvk「saku saku」10月度エンディングテーマ「雨のち晴れのちスマイリー」のリリース、12月3日には神奈川県民ホール(小ホール)にて初ホールワンマン We Are Coalamode.!! 2016~あのさ、あのねの大発表~が決定している。

作品情報

「雨のち晴れのちスマイリー」
発売日:10月26日発売
通常盤1200円(税込)BVCL-755
初回生産限定盤(CD+DVD)1620円(税込)BVCL-753~754
※DVD=「雨のち晴れのちスマイリー」ミュージックビデオ
▽収録曲
1.雨のち晴れのちスマイリー <tvk「saku saku」10月度エンディング・テーマ>
2.豆の木 <tvk「ハマナビ」エンディング・テーマ>
3.Dive!
4.We Are Coalamode.3!! ~Xmas ver.~
▽購入者特典
○「雨のち晴れのちスマイリー」オリジナル缶バッジ5種類
※対象店舗(第一弾発表)=新星堂 エスパル郡山店、タワーレコード 新宿店、 タワーレコード 渋谷店、新星堂 サンシャインシティアルタ店、タワーレコード 横浜ビブレ店、 新星堂 小田原ダイナシティ店、新星堂 ライフ三ツ境店、新星堂 大和鶴間店、新星堂 アピタ松任店、新星堂 アピタ岡崎北店、新星堂 名古屋店、タワーレコード 難波店、 新星堂 天王寺ミオ店、新星堂 京橋店、新星堂 ゆめタウン広島店、新星堂 宇部店、新星堂 小倉駅アミュプラザ店、新星堂 キャナルシティ博多店

○「saku saku」コラボデザイン オリジナル缶バッジ
各店舗60個の数量限定!tvk「saku saku」コラボ缶バッジ
※対象店舗=新星堂海老名店、新星堂上大岡店、新星堂横浜ジョイナス店、新星堂トレッサ横浜店、新星堂モザイクモール港北店

○SonyMusicShop オリジナル特典 「雨のち晴れのちスマイリー」B2ポスター

ライブ情報

▽コアラモード. ニューシングル 『雨のち晴れのちスマイリー』発売記念ミニライブ&特典会イベント
10月25日(火)18:30 START 会場:東京都 / タワーレコード渋谷店 4F 店内イベントスペース
10月26日(水)<1>17:00<2>19:00START 会場:神奈川県 / トレッサ横浜店 北棟2Fリヨン広場
10月27日(木)19:30 START 会場:神奈川県 / タワーレコード横浜VIVRE店 店内イベントスペース
10月28日(金)18:30 START 会場:東京都 / 新星堂 サンシャインシティアルタ店 店内イベントスペース
10月29日(土)<1.13:00 <2>16:00 START 会場:神奈川県 / 横浜ワールド・ポーターズ 2F 汽車道側正面ゲート横 特設ステージ
10月30日(日)12:00 START 会場:大阪府 / タワーレコード梅田NU茶屋町店 店内イベントスペース
10月30日(日)17:00 START 会場:大阪府 / あべのキューズモール3Fスカイコート

▽コアラモード.初ホールワンマン We Are Coalamode.!! 2016~あのさ、あのねの大発表~
2016年12月3日(土)神奈川県民ホール 小ホール(神奈川県横浜市中区山下町3-1)
開場・開演/16:00 ・16:30
全席指定 4500円(税込)
※3歳以上チケット必要(3歳未満でも座席が必要な場合はチケット必要)

▽ほか

10月8日(土)誕生祭スペシャル コアラモード.ニューシングル「雨のち晴れのちスマイリー」予約会ミニライブ(小田原・小田原ダイナシティ)
10月9日(日)コアラ来園30周年記念「どうぶつえんの文化祭」(横浜市・金沢区)
10月16日(日)第5回 薬物乱用防止キャンペーン ~一度だってダメ、ゼッタイ~ 誘惑に負けるな!勇気と知識で、No Drug!(岡山駅東口駅前広場)
10月22日(土)第50回山形大学八峰祭(山形・山形大学小白川キャンパス)

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