会見に出席した、左からSUGIZO、YOSHIKI、TAKURO(撮影・松尾模糊)

会見に出席した、左からSUGIZO、YOSHIKI、TAKURO(撮影・松尾模糊)

 X JAPANのYOSHIKI、そして、X JAPAN/LUNA SEAのSUGIZO、GLAYのTAKUROが25日、都内で開かれた、ヴィジュアル系ロックフェスティバル『VISUAL JAPAN SUMMIT 2016 Powered By Rakuten』の記者発表会に出席、開催までの経緯や意気込みを語った。また、会見後には3人が囲み取材に応じ、このなかでSUGIZOはX JAPANの新譜について「99パーセント完成している」とX JAPANの新譜リリースが、そう遠くないことを明かした。

 同フェスは10月14日・15日・16日の3日間、千葉県美浜区の幕張メッセ9-11ホールで開催される。40分遅れで始まった会見では、YOSHIKIが冒頭で「X JAPAN復活することが決定しました」と同イベントに3日間出演することを宣言した。X JAPANは今年2月から、PATAが大腸憩室炎および門脈血栓症を患い入院したで一時活動休止していたが、完全復活することを約束したかっこうだ。

 更にYOSHIKIは「このイベントは僕だけのアイデアで始めたものではないので」と前置きし、SUGIZOとTAKUROを呼び寄せると、X JAPAN、LUNA SEA、GLAYが同フェスへ出演することを報告。更に、数十バンドが参加する見込みで、今後随時ラインアップを更新していくとも話した。更に、同フェス初日には、1988年と1992年に大阪城ホールと日本武道館で開催されたイベント「エクスタシー・サミット」も24年ぶりに復活する。

 また、YOSHIKIは「ヴィジュアル系というと特殊なジャンルだと思う。自分は海外の様々のアーティストに影響されてバンドを始めたんですけど、今はその日本のヴィジュアル系に影響されて始めたというバンドが南米、アメリカ、ヨーロッパなどで、どんどん出始めている。だったら、もっとヴィジュアル系を盛り上げて行こうという思いが強くなっていた」との想いを明かすと、「世界に発信していきたい、フェス自体を海外に発信していきたい」と同フェスの展望についてもコメントした。

 一方のTAKUROは「今回のフェスがきっかけになって、ヴィジュアル系が日本の素晴らしい文化として世界に伝わればと思います」と同イベントが世界に向けて大きな一歩となるよう希望を述べた。

 この日の会見には、同イベント制作協力を担当する楽天の創業者で代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏も訪れ「今、ポケモンGOがすごいじゃないですか。それに追随できるのは“ヴィジュアルGO”だけ」と昨今、社会現象にもなっているゲームアプリに次ぐムーブメントとして、同イベントが成功するようエールを送った。

 質疑応答では、同イベントが海外へ配信放送されること、X JAPANが同フェスに向けシングルリリースなど、何かしら本格的に活動再開する展望があることも明かされた。

 最後にイベントへ向けてSUGIZOは「世代と意識を超えて、ヴィジュアル系ロックが世界に誇れるカルチャーとして大きく羽ばたくように日本を背負ってステージに立ちたいと思います」と意気込みを語った。

 YOSHIKIは「ヴィジュアル系は表現の自由。僕らは、どのジャンルもいいところを混ぜて表現してきた。何も決まりなんかない、僕らの好きなようにやって来た。ここまで来れたのはファンの皆さん、スタッフの皆さんのおかげです。本当はこの場にHIDEとTAIJIに居て欲しかったですけど、HIDEとTAIJIの意志も背負って、この素晴らしい仲間たちと日本を背負って、世界に向かって行きたいと思います」と少し声を詰まらせながら決意を述べた。

 記者発表会後には3人が囲み取材に応じ、X JAPANの新譜についてYOSHIKIは「大分できてるよね、と僕が言っても信じないだろうから」とSUGIZOに振り「99パーセント完成している。最後の大詰め。ただ、残りの1パーセントが全体の50パーセントにもなる」と答え、製作最終段階に入っているものの、具体的な完成時期には明言を避けた。(取材・松尾模糊)

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