八代亜紀、ジャズ・スタンダードを温かく包み込むように熱唱
イベントに出席した八代亜紀(撮影・桂伸也)
歌手の八代亜紀が20日、東京・池袋サンシャイン水族館で映画『ファインディング・ドリー』の公開記念イベントに出席した。日本語吹き替えと主題歌を担当した八代は、日本語吹き替え版に収録されている主題歌「アンフォゲッタブル」を披露した。
本作は、愛くるしいカクレクマノミのキャラクター、ニモを中心とした仲間たちが活躍する姿を描いたアニメ『ファインディング・ニモ』の続編。前作にも登場したキャラクター、忘れん坊のドリーを中心に、彼女の家族捜しをめぐり大冒険に向かう様を描く。
日本語吹き替え版で八代は、ドリーたちが迷い込む海洋生物研究所でのアナウンス役として、本人である八代亜紀役を演じる。著名なタレントが“本人役”として登場するのは、ディズニー/ピクサー史上初めてのこと。
「アンフォゲッタブル」はジャズ・ジャイアントの一人としても知られるジャズ・シンガー、ナット・キング・コールが歌い、世界的に知られているナンバーで、ジャズのスタンダード・ナンバーとしても長い間歌い継がれている名曲。
英語版では、グラミー賞の常連であり世界的な歌姫のシーアが歌うバージョンが収録されているが、日本語版で聴けるものは、英語版とは違うアレンジが施された、日本だけの特別バージョンとなっている。
八代は「ナット・キング・コール(の歌)は優しくさわやかな感じ。私は温かく包み込むような、そんな歌にしてみました」と、今回のアレンジをアピール。一方、初となった生歌唱に際して「間違ったら、最初から言ってね。間違ったらごめんなさい」と冗談を言いながらも、八代ならではの温かみのある歌を披露し、観衆を魅了した。
実際のアフレコでは「八代亜紀です」と名乗るシーンに対し、登場キャラクターのドリーが「ああ、どうも、八代さん。助けてもらえない?」というセリフをコメントするシーンもある。完成作品を劇場で見たという八代は「すごくドキッとしてビックリしましたし、ちょっと照れました。劇場では笑いが起きていましたしね」と少し苦笑いをしながら、劇場の様子を語っていた。(取材・桂伸也)


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