あなたにとってたった一つのオンリーワン

フレデリックの演奏に手を挙げ応えるオーディエンス(撮影・鈴木公平)

フレデリックの演奏に手を挙げ応えるオーディエンス(撮影・鈴木公平)

 眩い光の中、健司が「バンドを7年間やってきて、Zepp DiverCityなんて絶対埋まらないと言われてきた。でも、みんながこうやってここに集まってくれたから、Zeppをソールドアウト出来たんだ! 俺たちを変えてくれたのは紛れもなくあなただから、俺たちフレデリックはあなたにとってたった一つのオンリーワンなんです!」と鬼気迫る声で叫ぶと、オーディエンスもオンリーワンを示すかのように、1本立たせた指を高く掲げ、ニューシングル「オンリーワンダー」へ。

 「オンリーワンダー」のMVでも見られた東京オンリーダンサーズが16人登場し、ステージからは並々ならぬエネルギーが放たれていった。原点回帰とも言えるアレンジとサウンドだが、グルーヴやメロディ、歌詞のハメ方は今まで以上の一体感を感じる。途中、隆児のギターの弦が切れてしまうハプニングもあったが、すぐさまギターをチェンジ。間一髪、ギターソロに間に合い、テンションの高いリードプレイを会場に響かせた。フレデリックの進化が垣間見え、メンバーも高揚しているのがわかるほどの熱い演奏を魅せつけた。最後に「あなたのオンリーワンに感謝します」と健司が感謝の言葉を述べ本編を終了し、メンバーはステージを後にした。

フレデリック(撮影・鈴木公平)

フレデリック(撮影・鈴木公平)

 アンコールを求める手拍子が鳴り響く中、メンバーがゆっくりとステージに再び登場した。ここでメンバー紹介も兼ね、ロングMCを展開。康司は「今日答えが出ました。(本編)最後のオンリーワンダーをやった時に、みんな(の存在)が本当に答えなんだなと思いました。やってて間違いじゃなかった」と自分たちの音楽を信じてやってきたことは間違いじゃなかったと確信したとの思いを述べた。

 そして、メンバーは『オンリーワンダーランド』というテーマパークのようなライブにするために、3人でディズニーランドに行った話で盛り上がった。そこでファンと遭遇したエピソードも明かされた。「僕らサングラスを掛けていたのに『繋がっているモミアゲでわかりました』」とファンに言われ、「はしゃいでいただけに恥ずかしかった」とコメント。会場は大きな笑いで溢れた。

この記事の写真

記事タグ 


コメントを書く(ユーザー登録不要)