バナナマン、4月からNHKで音楽番組 初回収録を終え手応え
初収録後におこなわれた取材会の様子
昨年、特別番組として放送されていた、お笑いコンビのバナナマンが司会を務める、NHKの音楽バラエティ番組『バナナ♪ゼロミュージック』が4月16日からレギュラー放送される。その初回収録が25日、東京・渋谷のNHK放送センターでおこなわれ、収録後、バナナマンと久保田祐佳アナウンサーが取材に応じた。
番組は、ミュージシャンをゲストに招き、歌に関するトークやクイズなどをおこなうもの。歌手未経験の“ゼロ年生”であるバナナマンが、これらを通じて音楽の楽しさに触れ、音楽の良さを届ける。生バンドの演奏による生歌唱も見どころの一つだ。
バナナマンと久保田アナの軽快な番組進行で和やかな雰囲気の下に届けられる。初回収録でも終始笑いは絶えなかったが、設楽統と日村勇紀は口を揃えて「楽しかった」と振り返った。自身も楽器を弾くという日村は「ミュージシャンとして出たい」と“野望”をのぞかせるも、この番組を通じて「全くやったことがない楽器を覚えてみたい。ハープとか」と意欲を示した。
この日の収録では、バナナマンの無茶ぶりで、ゲストミュージシャンが急きょ、生歌中にダンスを披露したり、民族音楽家と競演するなどのイレギュラーも起きた。日村はこれを振り返り「無茶ぶりだけど、基礎がしっかりしているから(急に言われても)ちゃんと踊れる。それが逆に面白い。音楽と笑いが融合していた。あれは凄い」と評した。
また、設楽は、バックバンドを含めたこうしたミュージシャンの“即興”への対応について、幼少期に大人が見ていた番組を引き合い「あるテレビ番組でジャズのアドリブ合戦があって、そんなにおいを感じた。音楽が出来る人がやって格好良く成立しちゃっているところ、そこが格好良い。やっているから(互いに)分かり合えているんだなってと思った」と感心していた。
この日の放送では、前記の“無茶ぶり”だけでなく、即興で“桜ソング”を歌う場面もあった。あらかじめ用意されていたAメロ、Bメロ、サビのメロディと歌詞に肉付けするようなイメージで、互いにアイデアを出し合い、コーラスを入れてみたり、掛け合いを入れたりと、工夫を凝らして楽曲の完成度をあげた。それが終わると共演者で歌唱するのだが、見事にハマったとき、共演者も含めて大歓声が上がっていた。そこにはバックバンドのグルーブ感も引き立たせる要素として重要な役割を担っていた。
そのほか番組では、特別企画としてバナナマンが生で聴きたい歌手を招く「リクエスト」コーナーもあった。この日も、バナナマンと同い年の女性ユニットが出演し、彼女達の歌唱を嬉しそうに聴いていた。これについて日村は「前から聴いていたけど、生で聴くとまた異なった感覚で、もう1回改めて聴きたいと思う」とコメント。
更に、ゲストに来て欲しいアーティストについても2人は口を揃えて「いっぱいる」とし、日村は「80年代の歌謡曲が好きだからそういう方々やバンドも好きだったので」と語った。これに対して設楽は「タマのドラムの方は?」と、90年代に「さよなら人類」という楽曲で一世を風靡したバンドのタマを挙げると、日村は「生で“着いたー”を見たらまた聴きたくなるかも」と期待を寄せた。(取材・木村陽仁)


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