出会いはツイッター、民謡の影響も 18歳Softlyの誕生秘話
INTERVIEW

出会いはツイッター、民謡の影響も 18歳Softlyの誕生秘話


記者:木村武雄

撮影:

掲載:16年02月06日

読了時間:約14分

女性の“あるある”がちりばめられたデビュー曲「キミがいい」

MUTSUKI(左)とHARUKA

MUTSUKI(左)とHARUKA

――当時高校1年生だったMUTSUKIが「バンドをやりたい」とツイートしてからユニットを結成して、そして今回、メジャーデビュー。この高校3年間で人生が劇的に変わっと思いますが

HARUKA 時間の流れは早いですね。結成したのが高校1年生の終わり頃で、そこからツイキャスや路上ライブを始めて。事務所の方から声をかけられて、CDデビューして、そこからメジャーデビューも決まってという流れが本当に早すぎて。自分でもまさかこの2年間でここまでという思いがあって。デビュー曲「キミがいい」を作っている時に「メジャーデビューするんだ」という実感がようやく沸いてきました。

――「キミがいい」はいつ頃できた曲ですか

HARUKA 去年の11月ですね。

――この曲にはどのような思いが?

HARUKA TBS系ドラマ『女くどき飯~Season2~』のタイアップが決まったという話を受けて、そこから作り出しました。初めてのドラマタイアップということもあって、いろんな「挑戦」が入っています。自分たちがやりたいと思っているものだけじゃなくて、いろんな人の声や思いもあって。なので、2人でいろいろと悩んで生まれた曲です。

――制作にするにあたって原作や映像など資料を読んだ?

HARUKA 片思いというテーマがあったので、映像を見ながらそれを意識して作りました。

――作詞、作曲はSoftly名義となっていますが歌詞の原作はどちらが?

HARUKA 基本的にはMUTSUKIちゃんです。でも最近は一緒に作ります。もともとは作詞、作曲と分かれていたんですけど、いつからかメロディと歌詞を同時に始めることが多くなって、その作り方が私たちに合っているので、どちらが担当というのはあまりないですね。

――曲のインスピレーションは自然と出てくる?

HARUKA 私が自由にメロディを弾いている時に、そこにMUTSUKIちゃんが言葉を合わせて歌って、だいたいが出来る感じです。そこから歌詞について相談していく感じです。

――歌詞へのこだわりは?

MUTSUKI 最初は私なりの意味があって、例えば「りんご」という言葉にもいろんな捉え方があって、赤い、美味しい、甘いなど。そのワードを「りんご」に例えて書いていたんです。ただ、それだとストレートに届かない人もいて。なので最近では、より聴いている人に目を向けて「あっなるほどね」と思ってもらえるように作っていますね。

――曲や歌詞を作るにあたって影響を受けているものは?

MUTSUKI 2人とも洋楽が好きで聴いています。

――洋楽のどの辺が好きですか

MUTSUKI 洋楽は、普段言葉に出来ないことを歌っているアーティストさんが私は凄くカッコ良いなと思っていて、当たり前のことを歌ってもそれは誰でも出来ることだと思うし、自分たちが感じて、人が簡単に言葉にできないことを歌にするのが私は良いのかなと思いました。以前、テイラー・スイフトさんの曲を和訳してカバーしたんですけど、何回かその曲を演奏しているうちに北海道のファンの方が口ずさんでくれるようになって、それを覚えてくれたというのがすごく嬉しかったですね。結構スゴいことを歌っている歌詞だったんですけどね(笑)

――「キミがいい」の歌詞には「はいはい。私の勘違いです」という面白い句があります。実際にその言葉のように思った時があった?

MUTSUKI 私たちの世代の中で「勘ち乙」(かんちおつ)という言葉があるんですね。「勘違いお疲れさま」という意味なんですけど。「相手が自分のことを好きかも」と思った時に「自意識過剰だよ」というようなシチュエーションで使うんです。男性も女性も、自分のことを好きなのかなと思ったら、意外と好きじゃなかったという勘違いが面白いのかなと。本当に思っていることを言葉にしました。この曲が私たちと同世代の人に共感してもらえたら良いなと、年代の目線も考えて女性の“あるある”を書きました。

――「勘ち乙」という言葉をそのまま入れても面白いですね

MUTSUKI 曲調が可愛らしかったし、字余りで「勘ち乙」とは入れられなかったですね(笑)

――女性の“あるある”が散りばめられているとのことですが、どの部分が該当するのか歌詞からピックアップしてもらってもいいですか

HARUKA 「髪型が上手く決まらないのに そんな時に限っていつも キミと偶然出会ってしまうから」という歌詞のシチュエーションが、「あ〜、わかる」と思いました。メイクとかしていない日に「なんで(好きな人にばったり)会っちゃうんだろう」という経験はありますね。

――高校3年間で恋愛は?

HARUKA 好きな人はいましたね。ずっと片思いでした。よくMUTSUKIちゃんと2人でお互いの家にお泊まりとかするんですけど、好きなタイプの男の子の話とかはよくします。それが歌詞にも感情として出ているかも知れませんね。でも、この人をテーマに曲を書こうと思ったことはないです。

――「キミがいい」は気持ち的にはポジティブな感じですか

MUTSUKI 実は切ない歌詞なんですけど、そのなかでも恋愛中の楽しい段階を書いています。

冨田ラボから高評価

MUTSUKI(左)とHARUKA

MUTSUKI(左)とHARUKA

――MUTSUKIさんの歌声はとても特徴があるので、その歌声を生かして曲を作るということは念頭に置いていますか

HARUKA NHK『スクールライブショー』という番組に出させてもらった時に、冨田ラボさんが審査員をされていて、MUTSUKIちゃんの声を生かしている曲だと評価して頂きました。そのことは衝撃的でとても嬉しかったのですが、改めて歌声を生かすということへの意識が高まりました。

――歌声を生かすという役割はある種、支えるということでもあると思いますが、それはやはりご自身の性格、誰かを支えるという点にもマッチしていそうですね

HARUKA そうなんですかね。自分では支えている感じはないですけど(笑)自然とそうなっているのかも知れないですね。

MUTSUKI HARUKAちゃんには弟がいて、お姉ちゃんだからじゃないかな。

――お姉さんなんですね。MUTSUKIさんにご兄妹は?

MUTSUKI 5歳上に兄がいます。HARUKAちゃんのところが仲良いのに比べて、私のところは仲が悪いんです(笑)私が“ああ言えばこう言う”性格なんで、いつも殴り合いで(笑)今はもうしてないんですけど、小さかった時は私の方がケンカが強くて(笑)兄が高校生ぐらいまではケンカしていたと思います。

――ケンカするほど仲が良いと言いますからね。では最後に今後の目標をお願いします

HARUKA 私は武道館に立つことが夢なので、そのステージに向かって北海道から、全国の皆さんに歌を届けられるように頑張りたいと思います。

MUTSUKI このメジャーデビューを通して、もっとたくさんの人たちに私たちの音楽を聴いてもらって、「明日頑張ろう」とSoftlyの曲で元気もらえたりたとか、みなさんに寄り添える存在になれたらなと思います。

(取材・木村陽仁)

作品情報

貫地谷しほりも投げキッス

Softlyのメジャーデビューシングル「キミがいい」

「キミがいい」配信中!
iTunes http://po.st/softlkimigablitms
レコチョク http://po.st/softlykimigablreco
歌ネット歌詞公開中 http://www.uta-net.com/song/200473/

メジャーデビューシングルCD
MBS/TBS深夜ドラマ「女くどき飯 Season2」エンディングテーマ
「キミがいい」
初回盤:CD+DVD UPCH-7105 1,700円 (税込)
DVD:「キミがいい」Music Video収録予定
通常盤:CD UPCH-5865 1,200円 (税込)
[CD収録楽曲]
1.キミがいい ※MBS/TBS深夜ドラマ「女くどき飯 Season2」エンディングテーマ
2.その笑顔を見ていたくて ※アクセサリーPePe 2015Xmasキャンペーンソング
3.恋におちたら ※Crystal Kayカバー
4.キミがいい (Instrumental)
5.その笑顔を見ていたくて (Instrumental)

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