出会いはツイッター、民謡の影響も 18歳Softlyの誕生秘話
INTERVIEW

出会いはツイッター、民謡の影響も 18歳Softlyの誕生秘話


記者:木村武雄

撮影:

掲載:16年02月06日

読了時間:約14分

出会いはツイッター

HARUKA

HARUKA

――2人の出会いはツイッターで、その後にカラオケで初めて会ったと聞いています。カラオケで会った互いの印象は?

HARUKA 同世代でこんなに歌が上手い子に出会ったのは初めてだったので、衝撃を受けました。私もちょうどギターを始めた時で、一緒にやりたいという気持ちが強くなりました。カラオケでは初対面だったから、「初めまして」で会話が止まっちゃったんですけど、歌う曲をどんどん入れてくれて、私はMUTSUKIちゃんの歌をひたすら聴いている感じでした。歌が上手すぎて私は歌えなかったです。それに合わせてちょっとギターを弾いて「私弾けるよ」アピールはしていましたけど(笑)

――当時はどのようなギターを?

HARUKA 高校の進学祝いにおじいちゃんとおばあちゃんに買ってもらったYAMAHAのアコースティックギターを持って行ったんです。YUIさんに憧れていて、そのYUIさんが持っているギターに似たモデルを買ってもらったんです。

――ギターは中学の頃から興味があった?

HARUKA 中学の時は、おじいちゃんからお下がりで貰ったクラシックギター(ガットギター)を普通のアコースティックギターだと思って弾いていたんです。アコースティックギターよりもネックが太いんですよ。「こんなにギターって難しいんだ」と思いながらやっていたんですけど、普通のアコースティックギターを手に入れたら、ネックが細くてびっくりしたんです(笑)

――クラシックギターを弾き始めたきっかけは?

HARUKA どうしても受験が嫌でそこから逃げ出したいと思っていた時に、目の前にあったギターを触ってみたのがきっかけですね。お父さんがバンドをやっていたので、コードを教えてもらったりしました。あと、弟にマネされるのが本当に嫌で、弟が出来ないことをやりたくてギターを始めたというのもありました。食べるものも、聴く音楽も全部マネしてくるんですよ(笑)

――ギターはマネされなかったんですね

HARUKA 弟はその頃、サッカーチームに所属していて練習に打ち込んでいたので、その隙に密かにギターを練習していました。弟が絶対にたどり着けないところまでいこうというのがありましたね(笑)、そのなかでお父さんは、弟の影響でサッカーを始めていましたけどね(笑)。

――音楽でお父さんからの影響はありますか?

HARUKA そうですね。私が生まれた時から色んなライブ会場に連れて行かされていたので、自然と近くに音楽はありました。

――どのようなライブに行っていた?

HARUKA お父さんはロカビリー系のバンドをやっていたので、割とロックなライブですね。

――MUTSUKIさんもサッカーをやっていたようですね

MUTSUKI 浮気性で5つぐらいのチームに所属していました。対戦したチームに選手として所属していたHARUKAちゃんのお父さんもいて、知らず知らずに試合をしていたことが後々に分かって(笑)

HARUKA 私と出会うよりも先にお父さんがMUTSUKIちゃんと出会っていたという(笑)

MUTSUKI あと、HARUKAちゃんとは小学校の担任の先生が同じだったこともあったよね。HARUKAちゃんが転校したあと、私がその学校に転入してきたり。

――運命的なものがあったんですね

一同 そうですね!

――ユニットを組みたいと最初に声を掛けたのはどちらから?

MUTSUKI 私ですね。出場したコンテストで、歌を聴いている会場の皆さんが笑顔になったり、泣いたりという姿もあって。その光景が素敵だなと思い「バンドやりたいな」というのをツイッターでつぶやいたんです。で、私のサッカーの後輩がHARUKAちゃんの中学の後輩でもあったので、「良い人いるよ」とツイッターで教えてくれて、連絡先も教えてもらったんです。そこからは凄く早かったですね。会う日もすぐ決めて。

なんで一緒にやっているんだろうと

笑顔でインタビューに応えるMUTSUKI(左)とHARUKA

笑顔でインタビューに応えるMUTSUKI(左)とHARUKA

――MUTSUKIさんの性格をHARUKAさんはどう観ますか?

HARUKA 意志が強いですね。私がフラフラしてしまうタイプなので、すごく的確なアドバイスをしてくれます。あとはすごく優しくて、私がライブ前に緊張して泣きそうな時もずっと側にいてくれていて、お母さんみたいな存在ですね。

――MUTSUKIさんから観てHARUKAさんは?

MUTSUKI 私が弱いところを知っていて、心中を察してそっと話を聞いてくれて。心の中に入ってくるのが得意な子だと思います。繊細で細かいところを気にしてしまったりもするんですけどね。最初は、ちょっと性格が違うなと思っていたんですけど、でも実は、思うところや感じるところも一緒で、ただの友達でもなく、音楽仲間というわけでもなく、新しい家族ですね。この先、プライベートもお仕事もHARUKAちゃんがいないと前に進められないような気がしています。

――カラオケで出会った時からそれは感じていましたか

HARUKA 出会った瞬間は感じていなかったですね。会った数分は意思の食い違いがすごくて。実は私は友人から、“MUTSUKIちゃんがバンドをやりたいと言っている”という話を聞かされていなくて、“MUTSUKIちゃんがカラオケコンテストに出るから私が伴奏を弾くためだけの相方”だと思っていたんです。なので、なんで一緒にやるという話になっているんだろうと疑問に思って。だけど、話していくうちに互いに「歌手になりたい」という気持ちが強くなっていて、その日のうちに曲も出来ちゃったんですよ。オリジナル曲を作って誰かに聴いてもらうのは幸せだなと思いましたね。

――メジャーデビューする自信はあった?

MUTSUKI 馬鹿にされるかもしれないから、みんなには歌手になりたいなんて言えなくて。でも「2人だったら歌手になれる」とはなぜか思っていて、ダメだとかは思ったこともないんですよ。

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