デヴィッド・ボウイさん死去、子息報告「18カ月に及ぶ癌闘病」

　英歌手のデヴィッド・ボウイ（David Bowie）さんががんのため亡くなったことが分かった。英国メディアが伝えた。69歳だった。

　これを受け、デヴィッド・ボウイさんの子息で、映画監督のダンカン・ジョーンズ（Duncan Jones）が公式サイトで「David Bowieは本日、彼の家族に看取られ、勇敢な18カ月に及ぶ癌闘病の末、安らかに亡くなりました」と報告した。

　ダンカン・ジョーンズさんは「たくさんの人々がこの喪失を分かち合うと同時に、家族のプライバシーと悼む時間を尊重して欲しい」と続けた。

　デヴィッド・ボウイさんは、８日にアルバム『★Blackstar』（ブラックスター）をリリースしたばかり。これが遺作となった。

　デヴィッド・ボウイさんは1967年のデビュー作『David Bowie』から26枚のスタジオアルバム、9枚のライブアルバム、46枚のコンピレーションアルバムを発表している。

　また映画にも多数出演しており、1983年には大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』に英軍将校ジャック・セリアズ役で出演し、同作で英国アカデミー賞作曲賞を受賞した音楽家、坂本龍一やビートたけしと共演した。

　1999年にはフランス芸術文化勲章コマンドゥールを授与されている。

　2000年にNMEがミュージシャンを対象に行ったアンケートで「20世紀で最も影響力のあるアーティスト」に選ばれた。また、2002年には「100人の偉大な英国人」にジョン・レノン（John Lennon）さんなどと共に選出された。

　この訃報に米俳優のEdward Norton(エドワード・ノートン)や、英バンドblur(ブラー)のギタリスト、Graham Coxon(グレアム・コクソン)など、世界中の著名人が哀悼の意をTwitterなどで表している。