フィリピン歌姫クリシアの実力体感、日本デビューイベント取材

　フィリピンの次世代歌姫・クリシア（Krissha、23）が21日、東京・六本木のYouTube Space Tokyoで、日本デビューイベント『Krissha “in love？” Night』を開催。圧巻の歌唱力を披露するとともに「緊張したけど楽しかったです」と挨拶した。

　このイベントは、18日に発売したばかりのＪポップカヴァーアルバム『in love？』を引っ提げてのデビューイベント。既に、母国・フィリピンでは実力派シンガーとして広く認知されているクリシアだが、日本でのパフォーマンスは今回が初めて。

　この“サタデー・ナイト”に集まったのは、キラキラした様子の女子ばかり。それもそのはずで今回は女子限定のデビューイベントだった。

　時代劇や近未来などなど、毎回色々なセットで彩られるYouTube Space Tokyo。今回はポップで可愛いピンクを基調に装飾された。開演までは並べられた机で飲食しながらクリシアを待つ女子勢。いささか女子会の様相を見せる。

　良い感じに場が暖まったところでステージが暗転、映像による演出とともにクリシアが登場。暗転から映像の演出とともに登場した。その彼女の１曲目に注目が集まる。

　披露したのはなんと「あったかいんだからぁ♪」の日本語によるカヴァー。「かわいい！」という声がフロアから漏れるのが聞こえた。歌い終えてから「あったくなっていただけましたか？」と問いかけると、会場からも暖かい声援が送られる。

　その後も「Butterfly」、「Precious」、「Last Love」と歌い上げるナンバーを披露。R＆B由来の艶やかでソウルフルな歌声は会場を魅了していく。可愛いだけじゃない、パワフルな歌唱が炸裂する。

　幻想的な照明も楽曲のテンションと寄り添ってライブを引き立てる。うっとりと聞き入る女子たち。まだ若い彼女の世界に完全に引き込まれていた様子だった。ビブラートをきれいにかけたロングトーンが響いて楽曲が終わると会場から大きな拍手が贈られた。

　「はじめての日本でのライブ、緊張したけど楽しかったです。これからもどうぞよろしくお願いします」と挨拶する彼女。最後は自前の自撮り棒をおもむろに取り出して、ファンになりたての女子たちと一緒に写真撮影。「アイラブユー！」と感謝を伝えた。

　こうして無事日本デビューイベントを終えたクリシア。外国人アーティストがなかなか活躍しづらいと言われる日本のマーケットに旋風を巻き起こせるか。アジアの風を日本に吹かせてほしいところだ。　　【取材・小池直也】