IMALU、デビュー時は世間の先入観に悩んだ 性格を変えた留学
INTERVIEW

IMALU、デビュー時は世間の先入観に悩んだ 性格を変えた留学


記者:桂 伸也

撮影:IMALUが世間の先入観に悩んだデビュー当時を振り返る[2]

掲載:15年11月22日

読了時間:約4分

IMALUが世間の先入観に悩んだデビュー当時を振り返る[2]

ディズニー最新作日本語吹き替え版の役柄に自身を重ねたIMALU(撮影・桂 伸也)

 歌手でタレントのIMALU(26)が、ディズニー・チャンネルの最新テレビ映画『ディセンダント』(12月18日放送)日本語吹き替え版で声優を務める。『眠れる森の美女』オーロラ姫とフィリップ王子の間に生まれた娘・オードリーを熱演したIMALUは、その役柄に、明石家さんまと大竹しのぶを親に持つ自身の姿を重ね、世間の先入観に悩んだデビュー当時の苦労話などを語った。

人見知りを克服したカナダ留学

 2010年に映画『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』で声優初挑戦を果たしているIMALUは、ワンシーンのみの出演だった当時よりも、登場回数や台詞量も増えている今作について「メチャクチャ不安でしたが、こんな機会はもう二度とないだろうし、将来自分の子供に『これ、お母さんがやった仕事なんだよ』という妄想までしました(笑)だから、頑張ってやらせていただきました」と振り返った。

 映画『ディセンダント』は、「もしディズニー・キャラクターに10代の子孫がいたら?」というユニークな発想をもとに、プリンスやプリンセス、そして悪役キャラクターの親子たちが暮らすとある王国を舞台に巻き起こるハプニングと、そこで成長していく子供たちの姿を描いた。

 ハイスクールがメインとなる舞台。カナダ留学の経験を持つIMALUは「海外のハイスクール系のコメディや映画をいっぱい見てすごく憧れていました。『大きなファイルを持って、ロッカーを閉めて、その前で彼氏といちゃつく』みたいな(笑)。だから留学させてもらったことでその夢が叶ったんですよ、ロッカー前でイチャつくことはできなかったけど(笑)」と自身のティーンエイジの頃を重ねた。

 留学先では日本人だからという特別扱いはなく戸惑ったことも。「ペンを持っていながら隣の子に『忘れちゃったから貸してくれる?』とわざわざ聞いてみたり(笑)、授業のわからないところを聞いてみたり。そうやって顔を覚えてもらうことから始めました」と友人作りに必死に向き合っていたことも明かした。

 また、「私はすごい人見知りで、初めての人とはあまり話ができなかったんです。でもそんな経験を経て、人見知りをしなくなりましたね。本当にすごく変わりました」とカナダ留学が自身の人生に大きな影響を与えたことも披露した。

先入観に戸惑った過去

IMALUが世間の先入観に悩んだデビュー当時を振り返る[1]

デビュー当時を語ったIMALU(撮影・桂 伸也)

 このストーリーはかつてディズニーの世界でプリンス、プリンセスと、悪役という、それぞれの立場を持つキャラクターの子供が、その善悪という関係を超えて展開していくもので「善悪」という性質を「先入観」的なイメージとして捕らえるユニークなアプローチが見られる。

 IMALU自身も、明石家さんま、大竹しのぶという有名な芸能人を父母に持つ者であり、劇中のストーリーと合わせ「さんまの娘が留学して来るらしいよ、となぜか先に知られていたんですよね。行く先々でだいたい(笑)。しょうがないのかなと思いますけど」とストーリーに共感した自分の思いを語る。

 同様に、芸能人としてのデビュー当時に世間では、自身では想像のしなかったイメージが勝手に膨らんでしまっていることにも苦労したようだ。「『関西弁なのか?』『声はガラガラ?』とか(笑)。そんなのがワイドショーで語られて『どうしよう?』と思いましたね。そして、その次の仕事が初のラジオ生出演だったから余計に怖いと思いましたし…」とも明かした。

自分自身でいることが大切

 IMALUが演じるのは、かつて「眠れる森の美女」に登場したオーロラ姫と、フィリップ王子との間に生まれた娘・オードリー。ストーリーのプリンス、プリンセスの娘だけあって、その品行方正なキャラクターに対してあまりピンと来なかったものの「オードリーを見ながら合わせていると、どんどん彼女が可愛く見えてきちゃって。実際にアフレコの練習をしていくとどんどん好きになっちゃいましたね」と共感した様子を語った。

 悪役を親に持つという境遇を抱える子供たちの姿にも大きく共感したようだ。「その先入観に振り回されて、子供たちは『悪くなければ』と、気を使っていると思うんです。でも実はいい子なんじゃないかな? 私はどちらかというと我が道を行くというか、『いいじゃん? 気にしなくて』と、逆に思ってましたけど。意識的に『こうでなければ』『親がこうだから』なんてことは、思いませんでした」。

 そんな年齢設定、先入観というポイントに対してIMALUは「このストーリーから素直に感じたのは、先入観の良い悪いじゃなくて、自分自身でいることが大切ということ。なりたい自分になる、ということがテーマなんじゃないかな、と思いました」と、改めて作品に対する自身の印象を語りながら「誰でも共感できるストーリーになっているし、歌と踊りがすごく楽しい、誰もが楽しめる作品になっているので、是非みなさんに見ていただきたいと思います」と、作品をアピールした。(取材・桂 伸也)

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