フランスのパリで起きた同時多発テロから1週間が経過した。129人の死者を出した未曾有の大事件で、標的となった場所の一つ、Le Bataclan(ル・バタクラン劇場)では、89人という最も多くの犠牲者を出した。バタクラン劇場は過去に、きゃりーぱみゅぱみゅやPerfume、ONE OK ROCK、SCANDALなどの日本人アーティストも公演を行っていて、彼らも公式Twitterで弔意を述べた。

 そして、事件当日、同所でライブを行っていた米バンドのEagles of Death Metal(イーグルス・オブ・デス・メタル)もその名を世界中に知られることになった。彼らはメンバー全員無事で予定されていた全ヨーロッパ公演を中止し、帰国した。先日、メンバーより、テロの犠牲者に向けて声明が発表された。

 「バンドは無事に帰国できた。俺たちはフランスで起きたことに未だにショックを受けて、立ち直れていない。俺たちの思いと心は<原文には関係者名記載>、そして全てのパリで命を奪われた仲間とファン、彼らの仲間、家族、恋人たちと共にある」

 「そして、このテロによってもたらされた、深い悲しみにより繋がった、被害者、ファン、家族、パリ市民、我々は力強く立ち上がり、慈しみと愛を求める、新しい家族となった。最後に、俺たちはフランス警察、FBI、合衆国、フランスに、そして何より、Ground Zero(グランド・ゼロ=9・11テロ)や、このような信じ難い試練が証明した、悪魔を追い払う愛に感謝したい」

 更に、彼らはこう続けた。「Eagles of Death Metalのライブは改めて知らせるので、待っていてくれ。Vive la musique,vive la France,and vive EODM(仏語=音楽万歳、フランス万歳、そしてイーグルス・オブ・デス・メタル万歳!)」。  【文・松尾模糊】

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