ライブが好き アイドル武藤彩未、生バンドを続けて気づいた事
INTERVIEW

ライブが好き アイドル武藤彩未、生バンドを続けて気づいた事


記者:村上順一

撮影:武藤彩未、ソロ活動1年経った今何を思う[1]

掲載:15年11月01日

読了時間:約14分

アイドルへの強い憧れは両親からの影響

武藤彩未、ソロ活動1年経った今何を思う[2]

アイドルへの憧れは両親からの影響が強かった

――ライブからは武藤さんの80’sカバー曲への思いの入れ方が普通とは違うなと思います

 そうですね、特に松田聖子さんとかは異常なくらい聴き込んでいるので(笑)。カバーはやっぱり自分の色に変えるというのが1番大事だと思うので、ただ歌うというよりは自分なりの解釈、歌詞って歌う人によって解釈が違うと思うので、自分だったらどうやって考えるんだろう、思うんだろうって、歌詞を何回も読んで自分なりの答えを出して、それを届けるというのが大事ですね。やるからにはカラオケになったらもったいないなと思って。自分のものにしよう、というぐらいの気持ちでやらせてもらっています。

――ちなみに松田聖子さんのレパートリーはどのくらいあるんですか

 カラオケに入っている曲はほぼ歌えます。80年代の曲ならA面B面ほとんど知っていると思いますね。

――やはりご両親の影響が大きいのですか

 そうですね。小さな頃からずっと聴かせてもらっていたので。でも最初はそんなに興味なかったんですよ。自分が歌手になって改めて尊敬するようになりました。もう惚れていましたね(笑)

――普通はその時に流行っている曲に行きがちなんですが面白いですね

 でも私、音楽を聴く環境もなかったんですよ。父がJRA(日本中央競馬会)の調教師をやっていて、ずっとお馬さんの横に住んでいたので、あまり大きな音を立てられなかったんです。テレビとかも観てなくて、音楽を聴く場所が両親と車の移動中だったりカラオケだったり家族で音楽を共有していたんですよ。

――それでご両親の聴いていた音楽の影響を強く受けたということなんですね

 そうなんですよ。小さい頃から聴かせてもらっていたので、違和感は全然なくて。私にとってはそれが当たり前だったんです。

――新しい曲は全然聴いていなかったんですね

 本当に聴くようになったのは最近ですね。『A.Y.M.Ballads』で披露する為に色々楽曲を探して勉強したんです。今まで80’sしか本当に聴いてこなかったので、ビックリするくらい最近の楽曲は何も知らなかったです。

――『A.Y.M.Ballads』では、19歳ということで安室奈美恵さんの「SWEET 19 BLUES」も歌われていましたが、こうなると20歳の時には何をカバーするのか気になりますね

 色々ありますよね。私の中では松田聖子さんの「野ばらのエチュード」とか。あれは確か20歳の曲なんですよ。

音を聴いて想像して欲しい

武藤彩未、ソロ活動1年経った今何を思う[1]

武藤彩未。ソロ活動1年半が経った今、何を思う/撮影・村上順一

――そして、28日にリリースされるライブアルバム『Re:BIRTH~19th Birthday Live at渋谷公会堂』なのですが、映像ではなく敢えてCD音源でリリースする経緯となったのでしょうか

 ソロアイドルとしてやってきて、こだわってきたのが歌なんですね。映像ではなく音源にすると歌を中心に聴いてもらえるじゃないですか。あと普段から一緒にライブを楽しめるというのも素敵だなと思って。

――確かに音源ならポータブルプレーヤーなどで気軽に聴けますね

 移動中だったり、何かをやっている時でも聴けますからね。常に皆さんと一緒にライブを楽しんでもらえるかな、というのも考えてのCDでのリリースです。

――オープニングナンバーの「Are You Ready 2015」を聴くと、武藤さんの感極まった感じが伝わってきます

 渋谷公会堂はずっと憧れていた場所だったんですよ。そこに1人で立っているというのがすごい幸せで、ライブ音源ではそれも伝わると思います。

――音源だと目に見えない分、色々と想像してしまいますね

 そうなんですよ。ライブDVDって映像を見ながらなので漫画だと思うんです。でも耳で聴いて想像するライブアルバムは小説だなと思って。その違いは大きいですね。是非音を聴いて想像して欲しいんです。

――10曲目に収録されている「永遠と瞬間」はCD音源とは違ったバージョンですが歌ってみてどうでしたか

 いつも以上に歌詞1文字1文字を伝えたいというか、普段は振り付けもあるんですけど歌詞に集中して伝えたい、届け、という想いで歌っていましたね。会場も大きかったので自分の声が上から振ってきて気持ち良かったです。

――武藤さんにとっての渋谷公会堂とは?

 私の目指していた場所、憧れの人達が立っていた場所。私もいつか立ちたいなと思って観ていた場所でそれが本当に叶うとは。それぐらい大切な日でしたね。それが自分の誕生日だったので尚更ですね。最高の誕生日プレゼントでした。

――12月23日には赤坂BLITZで『X'mas Special LIVE「A.Y.M.X.」』が行われる予定ですが、どんなライブになりそうですか

 タイトルの通り、クリスマススペシャルライブなので、クリスマスっぽいことも出来たらと思うんですけど、セットリストもまだ決まっていなくて、リハーサルもまだなんです。けど、やっぱりその日にしか味わえない一夜限りのライブをやりたいなと思っています。『A.Y.M.Ballads』で落ち着いたライブをやったので、最後は思いっきり暴れて今年を締めくくりたいなと思っています。是非皆さんに来て欲しいですね。

――今後のライブの目標は?

 日本武道館ですね。時期は明確にした方が良いと思ったので2年後と言っているのですが、武道館に立つまでの皆さんと積み上げてきたものが大事だと思うんです。

――確かにすぐに行うより、ある程度期間はあった方が良いですよね

 今すぐというよりは、目の前にあるライブを1本1本大事にして少しでも私に興味を持ってくれる方が増えていけば良いなと思って。武道館で終わりではないですけど、今の私には武道館が目標なのでそこに向けて今いるファンの皆さんと一緒に行けたら良いなと思っています

――では最後にファンの方達にメッセージを宜しくお願いします

 これからも私にしか出来ない私らしい音楽を、いっぱい届けていけるように頑張りますので応援よろしくお願いします。

(おわり)

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武藤彩未、ソロ活動1年経った今何を思う[3]
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