- 1
- 2
UKと日本の音楽・文化の違い
――今、UKではどのような音楽が流行っていますか
マット チャートだけをみて流行ってるものを挙げれば、ダンスやR&B、ポップなんかが多いね。ロックも前よりかは盛り返してきているけど、まだまだ氷山の一角かな。その一角の上にMUSE(ミューズ)が居るんだけど。何年か置きにそういう波みたいのがあるからね。Arctic Monkeys(アークティック・モンキーズ)の後はちょっと、おとなしいけど、これから、もっと盛り上がっていくんじゃないかな。
――日本のロックについてどう思いますか
マット ポップパンクに影響されている様なイメージがある。あと、Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)のフリー(ベーシスト=マイケル“フリー”バルザリー)みたいな凄いベース弾く人が多いね。全体的に日本のバンドって、凄く才能があるというか、頑張って勉強して練習して、というのがよく解るよ。自分達は独学でテキトーにやってきたのに、というのもあってね。この前のサマソニの事なんだけど。日本のバンドが、僕達から見たらどこも間違えずに完璧に演奏していた、と感じたのに、当人達はなんだか不満気で反省していたのが凄く印象的だったよ…。
――「日本のバンドとUKや海外のバンドとどこが違うのか」という質問をするつもりでしたが、今の返答で十分でした
マット (笑)日本の方は凄い才能があって凄く練習している。僕たちとは違うね…!
――配信リリースやアルバム形態のリリースについてどう思われますか
ジム 僕達としては、アルバムとして最初から最後まで聴いてもらえるものを作りたいと思ってやっている。僕達は、アルバムで音楽を聴いてきたので、曲単体を買うという意識があまりないし、アルバムの方が好きだね。日本は、みんなCDを買っているのが凄くイイことだなと感じる。UKだとCDを買っている人がもうほとんどいない。日本では例えば、渋谷のタワーレコードみたいに凄く大きな店があって、いつも人がいっぱいいる。皆、CDを買っているのが何か凄く嬉しいんだ。
僕達は、アルバムのアートワークも含めて買うのが好き。でも、文化が変化していく事は仕方がないとも思うよ。日本ではまだCDを買うという文化があるのは素晴らしいと思う! 実際、渋谷を歩いていて自分達のCDを買ってくれた人が、そのCDを持ってきて「これにサインして下さい!」と言われたこともあるし、そういうのが凄い嬉しくてね。UKだとサインするモノは別のモノだったりするんだけどね。
――日本で最も印象的な文化は何でしょうか
マット 皆が礼儀正しくて、人に対してのリスペクトがしっかりしている。お互いに優しく接するし、外から来た僕らに対しても親切に暖かく迎えてくれる。あとは個人的に建築に興味があってね、普通の通りの狭い路地をいかに上手く使うか、という「スペースの使い方」が興味深いと思ったよ。例えば、車でも背丈を大きくしないで、いかに中のスペースを上手く使うか、みたいな。
ジム 東京はこんなたくさん人が居るのに騒がしくないとう言うか、ざわざわしてないんだ。なんか穏やかだし、どこか静かなところがUKとは違うよね。
――それはこちらからしたらなかなか出てない印象ですね
ジム やっぱり、外から来るとそういうとこはよく気づくかな。ロンドンの街並みにくらべて凄く綺麗にしているしね。
音への責任、変えずに進化を
――こだわりの機材なんかはありますか? これはライブには欠かせないとか
マット ベースとギターに関しては、僕らのサウンドは(足下のエフェクター機材の)ペダルに特徴とこだわりはある。ドラムはすごく重いスティックを使っているよ。シンバルもこだわっているね。ドラムプレイが激しいのでとにかく耐えられるもの、壊れないものしか使えないんだ。それでも壊れるけどね。全体的に他のバンドよりもヘビーでハードなサウンドで演奏しているから、それに合うやつかな。
――では最後に、Dinosaur Pile-Upは今後どの様に展開していくのでしょうか。そのまま突き進むのか、または全く違うアプローチを取り入れる、などもあるのでしょうか
マット 今はこのサウンドにとても満足しているし、気に入っているから、これをこのまま進化させていきたいね。今のサウンドを更にインパクトがあるものにしていきたい。例えば「好きなバンドのこのサウンドが好きだったのに音が変わってガッカリした」ことが結構あってね。凄く良いものになっているのであれば、それを続けていきたいし、それを進化させていく責任もあると思う。
牛丼好き
インタビュー前、控室で牛丼を食べていた3人。日本滞在中はツイッターで何を食していたのかを報告していたが、そのなかでも牛丼の数が多かったように思える。インタビューの初めにこんな事を聞いてみた。
――皆さん先程、牛丼を食べられていましたが、お気に入りの日本食でしょうか?
マット そうだね、他にもいくつも好きな日本食があるんだけどビーフボウル(牛丼)はね、日本のバンド「WEAVER」に薦められてよく食べる様になったんだ。昨日の夜はしゃぶしゃぶ食べた。あれも「ウマい」ね。
マイク 大阪ではタコヤキも食べたよ! 口にあった。
ジム ラーメンも食べたさ。
作品情報
New Album「ELEVEN ELEVEN」(Japan Edition)
2015年10月21日発売 2000円(tax out)
▽収録曲
M01. 11:11
M02. Red And Purple
M03. Grim Valentine
M04. Friend of Mine
M05. Nothing Personal
M06. Anxiety Trip
M07. Might As Well
M08. Gimme Something
M09. Bad Penny
M10. Crystalline
M11. Willow Tree
M12. (Bonus Track)Cross My Heart
- 1
- 2
![[写真]Dinosaur Pile-Upに聞いたサウンドの源流(6)](http://www.musicvoice.jp/wp-content/uploads/2015/10/photonews-151019-08-180x270.jpg)
![[写真]Dinosaur Pile-Upに聞いたサウンドの源流(7)](http://www.musicvoice.jp/wp-content/uploads/2015/10/photonews-151019-09-180x260.jpg)
![[写真]Dinosaur Pile-Upに聞いたサウンドの源流(4)](http://www.musicvoice.jp/wp-content/uploads/2015/10/photonews-151019-06-180x120.jpg)
![[写真]Dinosaur Pile-Upに聞いたサウンドの源流(1)](https://www.musicvoice.jp/wp-content/uploads/2015/10/photonews-151018-01-300x300.jpg)
![[写真]Dinosaur Pile-Upに聞いたサウンドの源流(2)](https://www.musicvoice.jp/wp-content/uploads/2015/10/photonews-151019-04-300x300.jpg)
![[写真]Dinosaur Pile-Upに聞いたサウンドの源流(3)](https://www.musicvoice.jp/wp-content/uploads/2015/10/photonews-151019-05-300x300.jpg)
![[写真]Dinosaur Pile-Upに聞いたサウンドの源流(4)](https://www.musicvoice.jp/wp-content/uploads/2015/10/photonews-151019-06-300x300.jpg)
![[写真]Dinosaur Pile-Upに聞いたサウンドの源流(5)](https://www.musicvoice.jp/wp-content/uploads/2015/10/photonews-151019-07-300x300.jpg)
![[写真]Dinosaur Pile-Upに聞いたサウンドの源流(6)](https://www.musicvoice.jp/wp-content/uploads/2015/10/photonews-151019-08-300x300.jpg)
![[写真]Dinosaur Pile-Upに聞いたサウンドの源流(7)](https://www.musicvoice.jp/wp-content/uploads/2015/10/photonews-151019-09-300x300.jpg)
世界のサウンドを体感せよ、Dinosaur Pile-Up来日公演を招待
Dinosaur Pile-Up新作で見せる恐竜‘‘生”サウンド
Dinosaur Pile-Upの魅力とは、全てを喰らいつくす迫力