左から、小澤竜心、山田健登、笹森裕貴、小野塚勇人、彩風咲奈、蒼木陣、平沼紀久(撮影=岩田えり)

 2026年7月に東京・東京建物 Brillia HALL 、8月に大阪・梅田芸術劇場メインホール、愛知・御園座で上演の舞台『HiGH&LOW THE 戦国 外伝』より、開幕前会見の様子およびゲネプロレポートが到着した。

 本作は、2024年に上演された戦国時代活劇「HiGH&LOW THE 戦国」を軸に、新たな視点で描かれる完全新作のアナザーストーリー。これまでにドラマ・映画・ライブ・音楽・コミックなど多彩なメディアミックスで展開しシリーズ累計観客動員621万人・興行収入89億円を記録した『HiGH&LOW』プロジェクトの最新作。今年10周年を迎えることを記念し「HiGH&LOW 10th ANNIVERSARY YEAR」として展開するプロジェクトの一環として、注目の作品が開幕。

 ――まずは登壇したキャスト陣から、現在の心境を交えてご挨拶。

 本作の主演で盗賊・叢雲 颯斗(むらくも はやと)役を演じる小野塚勇人は、自身が出演した同シリーズ前作にも触れながら「スケールは負けず、むしろどんどん大きくなっているような感覚。メモリアルイヤーをこうして迎えられることを楽しみにしています」と意気込みを語った。

 続いて、笹森裕貴は山賊・斑目 笹玖(まだらめ さく)役を演じるにあたり「新しい自分に出会ったような、役者として培ってきたものをぶつけられるわくわく感」と表現し、「子どものときには1個しか買えなかったねるねるねるねを 2 個買っていっぺんに作っちゃうようなわくわくに似ている」と、思わず一同の笑いを誘う姿も。

 さらに、元宝塚歌劇団雪組トップスターであり今作では女海賊の頭領・謝羽良 彩音(じゃばら あやね)役を担う彩風咲奈は、「稽古場から毎日汗を流し、声を出し、笑い合い、そんな色んなものがギュッと詰まった作品。お客様にも、ご自身の感情を解放して観ていただきたい」と語った。

 その右腕で忠実に頭を慕う、霧生 楓(きりゅう かえで)役の山田健登は「初めて『HiGH&LOW』の世界で生きるということで、必死で食らいついて沢山鍛えられてきた。早く皆様にお届けしたい」と、はやる気持ちを見せた。

 また、物語の鍵となる天都教の特攻隊長、蜂谷 風馬(はちや ふうま)役を務める蒼木陣は「今回賊たちの物語の中で唯一、武士の役どころ。(役作りにあたって)平沼さんからも様々な価値観を教えていただき探し出してきた」と話し、加えて「稽古中に誕生日を迎えた人が非常に多くめでたい座組で、最後まで笑顔で駆け抜けたい」とコメント。

 そして謎に包まれし男花魁・寿星桃 太夫(からもも だゆう)役に挑む小澤竜心は、自身の役はもちろん「それぞれが自分の役を全力で生きぶつかっていく、見応えのある新しいエンターテインメントショー。各地でお客様とわくわくを共有したい」と想いを寄せ
た。

 本作の脚本・演出ならびに、これまでの『HiGH&LOW』シリーズにて監督・脚本・演出を担当してきた平沼紀久は、10周年に至るまでの道のりを振り返って「映画、ドラマ、道なき道を「情熱」と「想い」だけで進んできた作品。今回の舞台においても、新しいチャンスを作るという想いで作品を作らせていただいた。本当に色々な分野から集まった俳優・スタッフ陣で作り上げた、新しいジャンルの作品として、ぜひ体感していただきたい」と開幕への期待を一層高めた。

 ――ご自身の役の見せどころや、特に注目してほしいポイントは?

 小野塚勇人は、アクションや歌が全体の見せどころになる旨を前置きした上で、「前作から続く同役として、もちろん新しく観る方にも楽しんでいただけるけれども、観たからこそ分かる部分としてずっと繋がっている思いや役同士の言い回しにも注目してほしい」とシリーズへの愛を滲ませる。

 次に、笹森裕貴は「山賊らしい口の悪さ、姿勢の悪さ…」と再び笑いを誘いつつ、兄役を演じる八木将康と作り上げた「兄弟の関係性」そして「戦国らしくセットの大道具が多いので、今までの舞台経験を余すこと無く思い切りぶつけたい」と意気込みを述べた。彩風咲奈は、「賊の中でもド派手な美しさ担当として、品格をもって臨みたい。一方、男性キャストと同じくらい戦ってもいるので、だれよりもカッコよくやりたい」一方で、女海賊の役どころとして「女性のお客様にも共感していただける部分を大切に演じたい」と役の持つ様々な一面を紹介。

 続く、山田健登は「観てほしいところは沢山あるんですが…」と言葉を悩みつつも、やはり「頭(かしら)に捧げる生き様に注目してほしい」と、充実した表情で語る。また蒼木陣は、人物相関図にも記載の通り千愛との恋仲の設定があることを踏まえ「その過去あっての今を大事にしたい」と述べた上で、洗脳されるキッカケとなる「”蛇香”の煙の小道具が素晴らしいんですよ」と意外なところに言及。そして小澤竜心は、男花魁としての「妖艶な雰囲気と、そこから滲み出る色気や人間味。謎めいているからこそ、色んなシーンで出てくる様子を楽しみに観ていただけたら」と観客へのメッセージを送った。

 ――演出として、様々なメディア展開がある中で”舞台だからこそ”魅力を追求した部分は?

 脚本・演出を務める平沼紀久は、『HiGH&LOW』といえば楽曲の印象が強く、いつもは他アーティストが歌ったものを劇中歌として使うことが多いのですが、やはり舞台では、生のキャストが歌うのが一つの醍醐味です」と明言。さらに、現代の映像作品づくりにおいては、冒頭の興奮が作品にとって非常に重要な要素になることに触れながら、「今回の舞台も、オープニングから9分間怒涛のパフォーマンスがあるので、ここを観たらもう、虜になると思います」と自信を覗かせた。

 また最後に平沼紀久から、『HiGH&LOW』では”プライド”という言葉がよく出てくるが、そのプライドが”流儀”という言葉に変わり、賊たちがその流儀を持ちながら戦うというのが、それぞれ魅力」と、会見を締めくくった。

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