YUKI「嬉しかった」伊坂郎作品の主題歌書下ろしで喜ぶ
歌手のYUKIが通算29枚目とシングル「tonight」を、11月4日にリリースすることがわかった。この新曲は、生田斗真が主演を務める映画『グラスホッパー』の主題歌に決定した。映画は11月7日に公開予定。伊坂幸太郎氏の原作は140万部を超える大ヒット作品。
映画『グラスホッパー』の物語をよりドラマティックに盛上げる主題歌は、ソロ活動開始以降も精力的に活動中のYUKIが、本作のために書き下ろした楽曲「tonight」に決定した。闇の中でもがく3人の哀しき男達の情感を、優しい音色で感動的に奏でる。
真っ黒に染まった世界の中で、亡き婚約者の復讐だけを誓う、希望を失いかけた生田斗真演じる“鈴木”の再生への一歩を、YUKIの唄声が、光をあてドラマティックに表現する。
YUKIは10月から4カ所7公演のアリーナツアー「YUKI LIVE dance in a circle '15」が予定されている。
■YUKIコメント
――楽曲依頼が来た心境は
伊坂幸太郎さんの作品は読んでいましたので、とても嬉しかったです。原作を読んで、男たちのハードボイルド物語と理解していましたので、本当に私でいいのかと思いましたが、そこを変化球で来たのには何か理由がありそうだぞ!面白そうだぞ!と思い、喜んでお引き受けいたしました。とても光栄です。
――本作を見た感想は
鈴木も、鯨も、蝉も良かったけれど、個人的に、岩西(村上淳さん)がとても良い空間を作っていたなぁと思いました。ずっと辛そうだった鯨と蝉が最後に戦うときは、一番楽しそうで、印象的でした。踊っているみたいでした。
――楽曲・歌詞に込められた思いとは
生きていてもいなくても、哀しくて辛そうな人たちばかりがスクリーンにいたので、もう辛い時は過ぎたよ、終わったんだよ、雨はもう上がったんだよ、と肩を抱いてあげるような気持ちを込めて作りました。
――主題歌が入った本作をみた感想は
とても嬉しかったです。
――ファンへメッセージを
tonight今夜は一緒に、全てを忘れて踊りましょう。是非、最後までご覧ください。
■伊坂幸太郎氏コメント
――主題歌をYUKIが手がけると聞いた時の心境は
引き受けていただけるとはまったく思っていなかったので、本当に驚きました。
――主題歌が入った本作を観た感想は
YUKIさんの音楽を聴いていると、優しい気持ちに包まれて、むしろ僕はそれに怖さすら感じてしまうのですが、この映画は物騒で怖いことばかりが起きるので、最後にこの歌が流れることで、本当に救われた気持ちになりました。
――楽曲の歌詞や音楽に共感した点は
共感というよりは、ただ、すごくいいなと思いました。
――ファンへ一言
最後のYUKIさんの曲まで含めて、この映画という作品なんだと感じましたのでそこまで聴いてもらえれば。