T-BOLAN、完成披露試写会で10数年ぶりトークショー 歌も披露
『T-BOLAN THE MOVIE ~あの頃、みんなT-BOLANを聴いていた ~』の完成披露試写会で熱唱するT-BOLAN。左から上野博文(Ba)、森友嵐士(Vo)、青木和義(Dr)、五味孝氏(Gt)
2012年に再結成したロックバンド、T-BOLANのドキュメンタリー映像『T-BOLAN THE MOVIE ~あの頃、みんなT-BOLANを聴いていた ~』の完成披露試写会が1月23日、東京・築地の『BLUE MOOD』(ブルームード)で開催。1999年の解散から13年の空白期間を経て再び集まったT-BOLANのメンバーが出席し、限定100人の観客を前にトークショーやライブを繰り広げた。
ドキュメンタリー映像は、90年代のライブやドキュメント素材を中心に、ファンから募集したエピソードを新たに撮影。今のT-BOLANの映像を加えながら、彼らが残した軌跡、そこから迎えた解散、そして、「置き去りにするしかなかった思い」などを伝えていくドキュメンタリータッチの内容となっている。
今回、開かれた完成披露試写会では、企画・監督を携わった放送作家の内田わくわく氏も出席。T-BOLANのメンバー4人とともに、完成したばかりのドキュメンタリームービーを鑑賞するとともにトークショーなどに挑んだ。ちなみに、ライブではなく観客の前に4人並んで座って話すのは、1990年代のファンクラブイベント以来という、非常にレアなシチュエーションだった。
森友、いい時間をまた過ごせた
トークショーではボーカルの森友嵐士が、制作を振り返りながら以下の通り、作品への思いを語った。また、作品中には貴乃花親方をはじめとする著名人の“T-BOLANファン”が登場しているが、彼らには森友自身が連絡して出演依頼したことなどが明らかにされた。
森友 「T-BOLANファンはもちろん、それ以外の方でも、4人の男たちの足跡を見ながら、自分の人生と重ねてもらって、何かを感じたり、新しく心に何か浮かぶような作品にしたいという想いでスタートしました。制作のなかでは、自分自身にも驚くことがあったし、メンバー自身もこの20年ほどの時間軸を振り返りながら、いい時間をまた過ごせたのではないかと思う」。
森友、一度は失った声…熱く歌い上げる
トークショー後には、T-BOLANのスペシャルライブが行われ、ドキュメンタリームービーの挿入歌である「My life is My way」を演奏。通常のライブ会場ではありえない、手を伸ばせば届くほど至近距離での迫力ある演奏に、彼らの復活を待ちわびていた観客は総立ちとなり、大歓声で応えた。
さらに、彼らの代表曲である「離したくはない」(アコースティックバージョン)を五味孝氏のギター伴奏で披露。一度は失った声を取り戻し、再びステージに戻ってきた森友の熱い歌声は、ドキュメンタリームービーで彼の想いを改めて知ったすべての観客を引き込み、感動の涙を誘った。
19年ぶり単独ライブ開催へ
また、3月には、19年ぶりとなるT-BOLANの単独ライブ『T-BOLAN LIVE HEAVEN 2014 ~Back to the last live !! ~』が開催される。このライブについて森友は「がっつり色濃いところをやる。1990年代だったらありえない、すごいセットリストになると思う。また3月に逢いましょう」と告げた。
ドキュメンタリームービー『T-BOLAN THE MOVIE ~ あの頃、みんなT-BOLANを聴いていた ~』は、2月22日より新宿ピカデリー(東京)、なんばパークスシネマ(大阪)他、全国の劇場で限定上映。単独ライブ『T-BOLAN LIVE HEAVEN 2014 ~ Back to the last live !! ~』は、3月8日大阪・オリックス劇場、3月21日東京・渋谷公会堂にて開催される。
<作品概要>
▽T-BOLAN THE MOVIE ~あの頃、みんなT-BOLANを聴いていた ~
バンド絶頂期、そしてボーカル森友嵐士の心因性発声障害による活動停止期間を経て、1999年の解散を決断。そして一度違う道を選んだメンバーは紆余曲折を乗り越え、2011年に声を取り戻した森友のもとで再会。
本作はいくつもの栄光と苦闘を乗り越えたメンバーの想いと、T-BOLANというアーティストとともに時代を歩んだファンの声や著名人へのインタビュー。
さらには貴重なライブ映像や、解散から13年を経た今だからこそ語ることが出来た最新のメンバーインタビューを交えながら、彼らの栄光と苦闘の全てをドキュメンタリーにした映像となる。(2014/日本/約90分/カラー/16:9/5.1ch/DCP)
▽映像の視聴
http://www.youtube.com/watch?v=h_jiIx08u5Y