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加藤小夏が、MBS/TBSドラマイズム枠で放送中の『失恋カルタ』で梅澤美波と西垣匠とでトリプル主演を務めている。芸人・作家の又吉直樹が自身の朗読会のために書き下ろした同名テキスト(絵札はイラストレーター・たなかみさき氏が担当)が原案。失恋の孤独や恋愛の機微を描いた共感性の高い“句”をもとにドラマ化した。加藤は千波(梅澤美波)の大学時代からの友人で、恋愛を冷めた目で見ている老舗ゲーム会社勤務の野田彩世を演じる。テレビ東京系ドラマ『ウイングマン』でのアオイ役など話題作への出演が続く加藤。最近では、ホラーゲーム『SILENT HILL f』の主人公・深水雛子のフェイスモデル、モーションアクター、声優を熱演。そのゲームを実況配信するYouTubeが大バズリして話題になっている。そんな彼女に現在の心境を聞いた。
理解するために
――出演が決まった時の心境はいかがでしたか?
すごく楽しみでした。梅澤美波さんのことは、周囲から「あんなに良い子はいない」と聞いていましたし、西垣さんも同世代の知人から話を聞いていて、さらには井樫彩監督の作品も大好きだったので、本当に嬉しかったです。
――演じる「彩世」というキャラクターの印象は?
彩世の感情は、私とすごく似ているわけではありませんが、「分かるな」と共感できる部分もあります。向き合わなければならないことに対して、彩世はネガティブに避けて通るけれど、私はポジティブに避けて通る、というような違いはありますが、どこか似ていると感じました。それと、突拍子もないことを言ってしまうところや、自分でも思っていなかった言葉が口からポロポロと出てくるところも、すごく似ているなと思います。そうやって言葉にすることで自分を知る、という姿は、彩世にも私自身にも共通している部分です。
――役にどのようにアプローチしましたか?
彩世は言葉と感情が一致していない時があると感じたので、台本の裏にある感情をノートに書き留めていました。彩世自身、自分の感情を分かっていない部分があると思ったので、深層心理を理解するためにメモを取るようにしました。光(西垣匠)や千波との3人のシーンでも、あえて思っていることを言わない場面が結構あります。光や千波が話している時に、彩世が心の中で何を思っているのか、口にしていることとのギャップなどを書き出していました。
――その手法は以前から行っていたのですか?
あったりなかったりですが、ここまでしっかり書き込んだのは初めてかもしれません。彩世は一見分かりにくい子だからこそ、「私が分かってあげなきゃ」と強く思ったんです。

加藤小夏(撮影・村上順一)
3人の絶妙なバランス
――外見や動きなどの「外側」の役作りについては?
それほど強く意識したわけではありませんが、衣装合わせの段階で感覚を掴めました。普段から「ちゃんちゃんこ」を着ている彩世なら、きっとこういう歩き方になるだろうなとか、家での過ごし方が外出時にも滲み出ると思いましたのでそれは意識しました。
――髪型についてもこだわりがあったのでしょうか?
実は髪型にあまり執着がなくて、いつも美容師さんに「お任せ」なんです。今回も美容師さんから「次は何の役?」と聞かれたので「彩世という役です」と伝えたら、前髪を重くしてクルクルにしてくれて。「あっ、めっちゃ彩世じゃん!」って(笑)。その後の衣装合わせでも「すごく良いね」と言っていただけて、あの彩世のビジュアルが出来上がりました。自分でも新鮮でした。
――主演の3人は非常に仲が良さそうですね。トークイベントでも垣間見えました。
仲良すぎますね!梅澤さんは1学年上ですが、全く先輩ぶらずに接してくれたので、ずっとふざけ合っていました。西垣さんも「俺感」を出すことがなく、一人の人として接しやすかったです。バランスが保てているのかいないのか分からないくらい、本当に良い3人だったなと思います。
――舞台挨拶などでも、これほど「素」が出ているのは珍しいと感じました。
皆さんにそう言われます(笑)。良い意味で作品とは別の新しい面をお見せできて良かったです。あんなに普段通りに「わーわー」と過ごせる場はなかなかないので、すごく印象的でした。

加藤小夏(撮影・村上順一)
「こたつ」のシーンの裏側
――撮影初日に、こたつを囲んで3人で話し合うシーンを撮ったそうですね。
あんなにやることが多いシーンは珍しいです。会話自体がクロストークになる上に、会話をしながらカードゲームをやる。そのカードも出す順番まで決まっているんです。撮影初日から「こんなに大変な現場なんだ!」と驚きました。「あれ? このカード出したっけ?」と混乱しながらセリフを言うのは、おもしろくて良い経験になりました。
――彩世としての今後の見どころを教えてください。
彩世は感情に奥行きがあり、心の中に多くのモヤモヤを抱えています。その一言一言に込められた感情の機微は映像にも映し出されていると思います。それと3人が作品の中でどう成長していくのかも見どころです。「成長」と言うと大きなことに聞こえますが、日常の中では小さな成長がいっぱいあると思うんです。不器用ながらも一生懸命に生きる彼らが、どう変化していくのかを見守っていただきたいです。

加藤小夏(撮影・村上順一)
新たなフェーズ
――ホラーゲーム『SILENT HILL f』の主人公・深水雛子のモデルを務め、YouTubeのゲーム実況配信も100万回再生を連発するなど話題です。かなり素が出てますね。
私が一番びっくりしています!今まではメディアに出る時に少し構えてしまうところがありましたが、YouTubeで且つ一人だけの環境で対ゲームとなると、どうしても素が出てしまって。生配信なので「あ、終わったな、加藤小夏終了しました……」と思っていたのですが、見てくださる方々がそれを良い方向に捉えてくださって「セーフ!」という気持ちです(笑)。
――それをきっかけに、素を出しやすくなりましたか?
出しやすくなりました。クールで静かに読書をしていそう、というイメージを持たれることもありましたが、全然そんなことはなくて。ありのままの自分を出せたことで、以前より過ごしやすくなりました。
――新たなフェーズに入った今の「現在地」と、今後については?
「人を楽しませる」という根底の部分は、YouTubeも俳優業も変わりません。自分のやりたいことができている今は、最高の状態だと思います。環境も変わりましたが、良い作品を届けたいという想いは変わりません。ゲームで私を知ってくれた人たちを「ドラマってこんなにおもしろいんだ!」と巻き込んでいけたら嬉しいです。
――過去に悩んだ時期もありましたけど、今は?
全くないです!今が一番楽しいです。当時は真剣に悩んでいましたが、今の自分からすれば「そんなに考えなくても大丈夫だよ」と言ってあげたいくらいです。全ては捉え方次第。たとえ今、嫌なことが起きていたとしても、5、6年後には笑い話にできているはずだと信じて、ポジティブに過ごしています。

加藤小夏(撮影・村上順一)
(おわり)
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