水しぶきをあびる神田沙也加(左)と梶裕貴(撮影・紀村了)

 歌手で声優の梶裕貴と歌手で女優の神田沙也加が30日、都内で行われた映画『GAMBA ガンバと仲間たち』(10月10日公開)の完成披露舞台挨拶に出席。ヒロイン潮路の声を担当した神田は、劇場に登場するキャラクターのなかで好きなタイプを聞かれ「頑張りとアクションのガンバ」と答えた。また、舞台挨拶前には屋外ステージで、空に水を噴射させる「ウォーターキャノン」イベントに登場。あいにくの雨模様だったが、水しぶきを浴びた神田は「テンションが上がった」と笑顔で語った。

 映画は、人気アニメ『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』が原作。都会に住む街ネズミのガンバが仲間とともに大海原へ冒険に繰り出す物語。『ALWAYS 三丁目の夕日』『STAND BY ME ドラえもん』を手掛けた白組が、企画構想から15年、製作期間10年、総製作費20億をかけて挑んだ作品。主人公のガンバは梶、ヒロイン潮路は神田が担当した。

 舞台挨拶前の“噴水イベント”は雨模様のなか屋外ステージで行われた。大海原で繰り広げる物語の世界観を表現しようと、東京湾と青空を背景に水を打ち上げる予定だったが、あいにくの雨で空は雲に覆われていた。高さ30メートルほどの“ウォーターキャノン”の水柱がいくつも上がるも水が空の色が同化して見づらい状態に。これには梶も「本当は晴れが良かったと思いますが…」と苦笑いを浮かべた。それでも水しぶきを浴びた神田は「高く上がりましたからテンションも上がりましたね」と笑顔で答えていた。

 場所を映画館内に移して行われた舞台挨拶では、2人は観客席の後方から登場。歓声のなかで梶は「この日を迎える事ができて嬉しい」、神田は「皆様に直接お会いすることが出来て嬉しい」と語った。

 7年前の段階で、同映画のキャスティングの名に上がっていたという梶は「ガンバは歴史のある作品。7年前は声優を初めて間もない頃。ガンバ役の候補として名前が挙がったことが嬉しい。大先輩が演じられ、緊張とプレッシャーはありましたが、先輩の胸を借りる思いで挑んだ」と振り返った。

 ヒロインを演じた神田は「私でいいのかなと思った。前作も錚々たる出演者で、その中に私が入れるのだろうかと考えた。潮路は可愛らしくて、この子の声をやらせて頂いたことが嬉しい。楽しいアフレコだった」と語った。

 また、演じた潮路に、芯が強く母性溢れる女性像を重ねたという神田は、劇場に登場するキャラクターで好きなタイプは何か、と聞かれ「原作を読んだ時はガクシャが格好良いと思った。冷静沈着で頭をフル回転させて最後まであきらめない姿が。でも映画を観るとガンバの頑張りとアクション。画面から飛び出してくるぐらいの迫力がかっこいいと思った。今はガンバでお願いします」とも。梶は「お願いしますって」とツッコミを入れつつも「お情けを頂いて」と照れ笑いを浮かべた。

 映画は2Dと3Dそれぞれ公開される。映画館でまだ本作を鑑賞していないという神田は「私もいっぱい観に行きたい。皆さんも2度3度、2D3D、2D3D、2D3Dと何度も見て欲しい」とアピールした。  【取材・紀村了】

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[写真]神田沙也加が梶裕貴と水噴射(1)
[写真]神田沙也加が梶裕貴と水噴射(2)
[写真]神田沙也加が梶裕貴と水噴射(3)
[写真]神田沙也加が梶裕貴と水噴射(4)
[写真]神田沙也加が梶裕貴と水噴射(5)
[写真]神田沙也加が梶裕貴と水噴射(6)

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