シャーロット“髪バッサリ”「自信ある」自作曲を熱唱
公開リハで熱唱するシャーロット・ケイト・フォックス(撮影・小池直也)
NHK連続テレビ小説『マッサン』でヒロインのエリーを演じた、シャーロット・ケイト・フォックス(30)が18日、全国8カ所をめぐるコンサートツアーをスタートさせた。開演前には、報道陣にリハーサルを公開。演じることと歌うことの両面について「どちらもストーリーを伝えるものだから楽しい」と語った。
公開リハーサルでシャーロットは、キーボード、ラテンパーカッション、バンジョー、ギター、フィドル、コーラスをバックに、青い衣装、そしてバッサリと切ったブロンドのショートヘア姿で登場した。
当日のセットリストから、思い入れがあるという自信が作曲した「My heart There's room」と、米ミュージシャンのカニエ・ウエストが取り上げたことでも有名な「I'll fly away」のカバーを披露。オリジナルを日本語訳で、弦楽器のバンジョーウクレレを弾きながら気持ち良さそうに歌った。
「自分の曲を歌うのは自信があります。カバーの時はチャレンジですね」と語るシャーロットはシンガーとしても十分なセンスの持っていることをうかがわせた。サウンドはフォークやカントリーの要素が強く、いつも笑顔で柔和なイメージのある彼女にフィットしていた。
『マッサン』ではヒロインのエリーを演じた。歌うことと演じることの並行に関して「両方とも芸術。どちらもストーリーを伝えるものだから楽しい」と述べ、同じ感覚で楽しんでいる様子。
また、ライブと同じ日にリリースされたファーストアルバムのタイトルである「Wabi Sabi」について「(わびさびは)完璧なものに対する美です」と説明。更に、花火については「キレイ、死んだ、キレイ、死んだ」とジェスチャー付きで一生懸命にそのの魅力を語ろうとしていた。
ここは記者の私感ではあるが、この姿から儚いものに想いをはせる日本文化の本質をつかみ取っていることがうかがえた。常に朗らかな表情を見せてるが、彼女の内側にある芸術家としての鋭い洞察力に触れた気がした。
ちなみに日本の曲で好きなものはと聞かれ、アルバムにも収録されている「十九の春」と答えた。歌詞が好きなのだという。
そんな彼女はこのツアーが終わった後も彼女自身「オカシイデショ!」と語るほどの多忙なスケジュールだ。10月にはブロードウェイでミュージカル『シカゴ』の主演。12月にその「シカゴ」日本公演、と国をまたいで続いていく。 【取材・小池直也】
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