UK・ウェールズからの若きイケメンロックンロールバンド・PRETTY VICIOUS(プリティ・ヴィシャス)。彼らの勢いは紛れも無く「本物」だ。猛り狂うボーカルのシャウト、尖りまくったギタープレイ、爆音グルーヴをもってして、イギリスからサマーソニックに殴り込みをかける。

 今年2月にデビューシングルを発表したばかりのフレッシュすぎるティーンズ・バンド「PRETTY VICIOUS」は今回の『サマソニ’15』が初来日、初出場だ。

 初期衝動そのまんまの弩ストレートなロックンロール。ロックバンドはこれに尽きるぜ、と言わんばかりのサウンド&ステージング。ギター、ベース、ドラムスをとにかく鳴らしまくる! といった凄まじいエネルギーを、PRETTY VICIOUSはロックンロールで100%出力している。

 全員10代の彼らのプレイからは、「細かい事は知らん! どうでもいい! 俺たちは楽器を鳴らしてロックンロールするのが最高に楽しくて仕方ないんだ!」という感情が音速でダイレクトに伝わってくる。

「Cave Song」PRETTY VICIOUS
https://www.youtube.com/watch?v=cuCfyLWIZ44

ティーンズ・ロックバンドの新鋭「PRETTY VICIOUS」

 4人組ロックバンド「PRETTY VICIOUS」のメンバーは以下の通り、全員10代の超若手バンド。

ブラッド・グリフィス  (Vo/Guitar) 18歳
ジャーヴィス・モーガン (Guitar) 18歳
エリオット・ジョーンズ (Drums) 16歳
トーマス・マッカーシー  (Bass) 18歳

 PRETTY VICIOUSは、楽曲「Cave Song」をsoundcrowd上で公開するや否や、たちまちロックファンの間でその評判が広まり、結成からわずか1年程度でメジャーレーベルVirgin EMI Recordsと契約。BBCなどのUKメディアはこぞって「PRETTY VICIOUS」を評価、大プッシュしているという現状だ。

 UKのロックシーンではオアシス、アークティック・モンキーズ、ストライプスなど、新進気鋭のロックバンドが出現当初より爆発的な人気を得て世界を席巻するといった傾向が定期的にある。そして、彼ら「PRETTY VICIOUS」は正にそのタイミング、その立ち位置で現在ロックンロールをプレイしている。これはもう要注目というか、世界的ブレイクは必至だろう。

 国内でも見られる、ガンガンにロックンロールを鳴らすバンドが定期的に出現しブレイク、という流れが存在しているかの現象。この点は非常に興味深いところだ。ギターウルフ、Thee Michelle Gun Elephant、THE BAWDIES、OKAMOTO'Sなど、その時代に絶大なインパクトと功績を残し、アツいメッセージと轟音サウンドを叩き付けるロックンロールバンドの出現は「常にロックンロールを絶やしてはならない」と言わんばかりで、ロックファンにとってはこの上なく歓迎出来る現象だ。

PRETTY VICIOUS is Rock And Roll

 ギターボーカル:ブラッド・グリフィスのハスキーな灼熱のボーカル&シャウト。エリオット・ジョーンズの加減を知らない爆音ドラムプレイ。ジャーヴィス・モーガンの絡み付く絶妙なリードギター。細身な物腰ながらガッチリとしたベースプレイでアンサンブルを支えるクールネス担当・トーマス・マッカーシー。ガレージロックやモッズスタイルの流れを汲んだUK伝統のロックサウンド、等、あれこれありはするが、彼らの音楽性が如何なるものかと問われれば「PRETTY VICIOUS is Rock And Roll」この一言だろう。

「It's Always There 」PRETTY VICIOUS

 現在UKで大注目のバンド、非常に高い将来性を秘めた「PRETTY VICIOUS」の初期衝動。日本での初プレイであるサマソニRAINBOW STAGEでのロックンロールライブは見逃せない。  【文・平吉賢治】

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