海宝直人ら「ISSA in Paris」劇中歌を生歌唱 アルクマと一茶さんがサプライズ登場
ミュージカル『ISSA in Paris』制作発表記者会見
海宝直人、岡宮来夢、潤花、豊原江理佳、藤田俊太郎氏(演出)が20日、都内で開催されたミュージカル『ISSA in Paris』制作発表記者会見に登壇。2026年1月10日からスタートする舞台への意気込みから、楽曲「俳句」など3曲を生歌唱するなど、本作への期待値を上げた。
【写真】ミュージカル『ISSA in Paris』制作発表記者会見の模様
ミュージカル『ISSA in Paris』 は、2026年1月10日~30日東京・日生劇場、2月7日~15日、大阪・梅田芸術劇場メインホール、2月21日~25日愛知・御園座で上演される。
世界中で「HAIKU」として知られている日本の文学の文化の一つ、「俳句」。本作は現代と過去を交錯させながら、小林一茶の知られざる10年を大胆に描くオリジナルミュージカル。
出演者には、正体を隠して「ISSA」として活動するシンガーソングライターの主人公・海人役を海宝直人、日本を代表する俳人で、歴史が語らない「空白の10年」を持つ若き日の小林一茶を岡宮来夢、海人が旅先のパリ出会い、一茶の謎を一緒に探すルイーズを潤花、一茶がパリで出会い、密かに革命運動にも身を投じているテレーズを豊原江理佳が演じる。
制作発表記者会見では、「露の世は」(岡宮来夢ソロ)、「俳句」(海宝直人、岡宮来夢、潤花、豊原江理佳)、「一つの言葉」(海宝直人ソロ)の3曲が、ピアノ、フルート、チェロ2名による生演奏をバックに披露された。
本作に登場する楽曲についてシンガーソングライター・海人役の海宝直人は、「幅が広い」と強調した。江戸と現代、日本とパリという舞台背景を持つため、一茶の俳句から着想を得た「露の世は」のような日本的なメロディラインと、海人が作詞作曲したモダンでリズム感のある楽曲が混在していると説明。さらに、「これぞモーリーさん」というクラシカルな楽曲から、今までに聴いたことのない新しいサウンドまであることに、「とても聴きながら楽しさを感じていた」と語った。
若き日の小林一茶を演じる岡宮来夢は、イェストンが創作のきっかけとした俳句に基づく曲「露の世は」を聴いた際、「ものすごく瑞々しい緑の雰囲気」を感じたという。スコア全体が「奥行きのあるすごく豊かな楽曲ばかり」であると、その魅力を伝えた。
テレーズ役の豊原江理佳は、モーリー・イェストン音楽のファンであることを明かし、俳句の世界と音楽が「すごく親和性が高い」「綺麗に融合している」と、その美しさに感銘を受けていると語った。
また、ルイーズ役の潤花は、キャスト4人で楽曲「俳句」を歌う場面について触れ、「テレーズと同じ時代に生きていたら同じ気持ちで一緒に戦っていたんじゃないかな」と感じるほどの「共鳴」を覚えたと、化学反応について熱弁した。
また、来年2026年に200回忌を迎える小林一茶。本作にも登場する彼の生まれ故郷である長野県・信濃町からそれぞれのPRキャラクターであるアルクマと一茶さんが特別ゲストとして制作発表会見に登場。フォトセッションでは可愛らしい姿で会見を盛り上げた。
本作の原案・作詞・作曲を担当するミュージカル界の巨匠モーリー・イェストン。小林一茶の愛しいわが子を失った一切の深い悲しみ、諦めきれぬ思いを、最小限の言葉で最も深く表現している「露の世は露の世ながらさりながら」 という俳句に感銘を受け、『ISSA in Paris』 の創作を始めた。
脚本・訳詞にはディズニー映画「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」の訳詞をした高橋知伽江氏が務める。そして、演出には同じモーリー・イェストンの作品でもあるミュージカル『ナイン』にて第 28回読売演劇大賞最優秀演出家賞と第 42 回松尾芸能賞優秀賞演劇部門を受賞し、モーリーからの信頼も厚い藤田俊太郎氏がこの最新作を託された。
この世界初演作は、2026年1月10日から東京・日生劇場を皮切りに、大阪、愛知で上演される。
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