乃木坂46、ラップ曲「ってかさ」が90年代名曲の令和版と話題に
7月30日にリリースされた乃木坂46の39thシングル『Same numbers』。本作のTYPE-Dに収録された楽曲「ってかさ」が公開されて以降、90年代に一世を風靡した“とある名曲”との共通点がファンの間で反響を集めている。
「ってかさ」は遠藤さくら、小川彩、賀喜遥香、川﨑桜、林瑠奈、弓木奈於の6名による“ラップ”ユニット曲。ミドルとアップテンポの中間にある、適度な心地よさを伴うビートに乗せて、<ってかさ>と緩やかに連呼されるメインリフや脱力系ラップによる絶妙な緩やかさ、途中で挿入されるセリフ調パートとメロウなフレーズなど、随所にフックが用意された聴きどころ満載のポップチューンだ。
CDリリースおよびストリーミング&ダウンロード開始以降、SNS上ではこの曲に対して「『DA.YO.NE』を思い出した」「『ってかさ』の『DA.YO.NE』感!」「冒頭、『DA.YO.NE』っぽいね」「『DA.YO.NE』のオマージュ感ハンパない」などの声が多く集まり、EAST END×YURIが1994年に発表した「DA.YO.NE」の令和版では?と話題に。確かに、リリックのテイストや楽曲全体を覆う空気感、メンバーが醸し出すムードは「DA.YO.NE」と共通するものがあり、90年代のお茶の間にラップミュージックを広く浸透させる契機となった「DA.YO.NE」の世界観が30年もの歳月を経て、2020年代のJ-POPシーンにおけるトップアイドルグループへと受け継がれているその事実は非常に興味深い。
思えば、乃木坂46にはこれまでもラップを取り入れた楽曲が複数存在した。とはいえ、あくまでラップ要素を一部に取り入れたものが中心だったが、4期生や5期生が加入して以降は「アトノマツリ」や「あと7曲」といった楽曲で乃木坂46らしいラップミュージックにトライし、個性を確立してきた。特に「アトノマツリ」は4期生の遠藤、賀喜、林、弓木が参加、「あと7曲」は「ってかさ」歌唱メンバーと同じということもあり、「ってかさ」は「アトノマツリ」から始まったスタイルの延長線上にあることがわかる。
ラップにおいては、4期生の林、5期生の小川や川﨑はそれぞれ冠番組『乃木坂スター誕生!』『超・乃木坂スター誕生!』を通じてそのスキルを披露していたこともあり、その実力が遺憾なく発揮された「ってかさ」はファンにとっても納得の仕上がりだろう。そこに遠藤や賀喜、弓木のスウィートなボーカルが重なることで、乃木坂46らしさをより強く打ち出すことに成功。過去へのオマージュを散りばめた懐かしさを感じさせつつも、令和を生きる彼女たちの素の表情が全面ににじみ出た快作となっている。
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