本広克行監督、柳葉敏郎、亀山千広P

 柳葉敏郎、本広克行監督、亀山千広プロデューサーが19日、都内で行われた『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』Blu-ray・DVD 発売記念イベント〜真夏の合同捜査会議〜に出席した。

 柳葉敏郎は冒頭の挨拶で「もう室井とは関わらないと思ってたんですけど。またこうしてイベントに関わらせて頂くことになりました」と笑顔を見せた。

 亀山氏は柳葉出演の月9ドラマ『明日はもっと、いい日になる』の宣伝を兼ね、柳葉演じる南野丞の劇中エプロン姿で登場するも、グタグタな展開に。柳葉から「もう!だから言ったじゃん!やめろって!」と詰め寄られ、亀山氏も「そんな怒らなくていいじゃん!」と返すなど、冒頭から仲の良い2人ならではの小競り合いで笑いを誘った。

 『室井慎次―』2部作で、12年ぶりに室井慎次と対峙した柳葉。しかし当初は出演に難色を示し、承諾するまでに1年以上を費やしたという。当時を、本広監督は「柳葉さんと亀山さんが大喧嘩してるんですよ。『やる、やんねぇ』で。本当に仲が良いんだなと思いながらも本気で取り組まないといけないと感じた」と明かし、亀山氏も「なかなか首を縦にふらないから。でも室井のコートを着た時にやっぱりコイツじゃないとダメだって思いました」と振り返った。

 そんな柳葉にとって亀山氏は、仲人を務めてくれた信頼をおく恩人。「ちょっとくらい恩返ししておかないとと思って始めたのが正直なところ」とすると、亀山氏が「娘さんがこの作品を見て、泣きながらお父さんやってくれてありがとうって言ってくれたのを聞いた時にはさすがに僕ももらい泣きしましたね」と明かした。

 トークでは、当時の撮影の裏話が繰り広げられるなかで、室井が広島県警に異動した話に。亀山氏は「『容疑者 室井慎次』で警察を騒がしたということで広島県警の警備部長に異動した設定でした。でも広島は重要な地区で、筧さんに『激務ですが…』と言わせて辞令を渡している。次の年に広島サミットがあって、それを無事に成し遂げて戻って来るという設定でした」と裏設定を明かした。

 これを受けて柳葉は「裏事情は亀山さんしか知らないんです…」とポツリ。これに亀山氏は「いや僕と君塚良一さんとこんな感じですよねっていう」と補足すると、柳葉は「そう僕はそれを後で聞かされるんです」と不満げ。これに「聞いてくれれば話したんですけど聞かないんだもん!」と応酬。「負けず嫌いだな!」と柳葉が返すと会場は爆笑の渦に。

 更に、フォトセッションで満面の笑みを見せる柳葉に、亀山氏は「柳葉敏郎から室井慎次は完全にどこかに消えてしまった」と語るも、「でもそこは役者ですから役をやるとなったらできると思いますのでぜひ」と室井から解放された柳葉にそう言うと「今度は1年半待たせないで下さい」と述べて笑いを誘った。

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