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令和版『新幹線大爆破』、樋口監督がヒヤッとした熱が入った草彅剛の"禁断”の芝居
樋口真嗣監督と笠井信輔フリーアナウンサーが5日、東京・丸の内 TOEIで行われた『新幹線大爆破(1975)』公開50周年記念日特別上映イベントに登壇した。
映画館「丸の内 TOEI」が、東映本社の入る東映会館の再開発に伴い、7月27日(日)に閉館。それに向けて展開中の「さよなら 丸の内 TOEI」プロジェクトの一環に上映された。
この日は、『新幹線大爆破』の1975年の劇場公開日からちょうど50周年という節目。Netflix 映画『新幹線大爆破(2025)』の監督を務めた樋口真嗣氏は、大の『新幹線大爆破』ファン。当時を振り返りながら、令和のリブート版の撮影の裏話を明かした。
リブート版では、JR東日本の特別協力もあって、リアリティを更に追求することができた。ただ、職員は勤務中にポケットに手を入れないなどの規律があり、演出面などにも影響が及んだという。
劇中では、草彅が演じる車掌・高市は業務を遂行する責任感と実直さ、そして冷静さを併せ持っているが、犯人と"対峙”するラストシーンで、感情が溢れ出て、帽子を投げ、ポケットに手を入れてしまう。
樋口監督は「絶対やってはいけないことの一つに『ポケットに手を入れること』。(撮影クルーの)自分らも関連企業の一人としてみなされていて『絶対にダメです』と。なのに草彅くんがあのシーンでポケットに手を突っ込んだ。やっちゃったと思った」と役に熱が入った草彅が"禁断の芝居”を見せたとし「でもそれはその時だから…と自分のなかで納得した」と明かした。
実直で冷静な鉄道マンの高市でさえも、境地のなかで"規則”を破ってしまうほどの押さえきれない感情が露わになったシーンとしても際立ち、改めて「役者・草彅剛」の凄みを感じられる場面になったとも言える。
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