「ゴッドファーザー・ライブ」初上陸、フルオケで上映
名作映画がフルオケ演奏付きで上映され話題のイベント
映画『ゴッドファーザー(72年公開)』の劇伴の音楽部分をオーケストラが生演奏し、巨大スクリーンで上映する「ゴッドファーザー・ライブ」が10月3日に、東京国際フォーラム・ホールAで開催される事が決定した。
「ゴッドファーザー・ライブ」は、米国の大手プロダクション、ウィンディッシュ・エージェンシーが手がけるライブ演奏+映画上映スタイルのエンターテインメント・イベント。14年12月8日にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでワールドプレミアム上映され満員の8千人を動員。以降、サンフランシスコ、ロサンゼルス、シカゴで公演。各地で絶賛を浴びる。7月18日にはエルサレム(イスラエル)、9月19日と21日の米国ニューヨーク公演を経て、いよいよゴッドファーザー・ライブがアジアに初上陸を果たす。
このライブシネマ・コンサート形式の上映イベントは、最近の欧米の新しいトレンド。今年から来年にかけてバック・トゥ・ザ・フューチャー(85)、レイダース/失われたアーク(81)、E.T.(82)、タイタニック(97)やティファニーで朝食を(58)といった名作映画がアメリカやヨーロッパ各都市でフルオケ演奏付きで上映されている。
映画「ゴッドファーザー」はマーロン・ブランド、アル・パチーノらが出演し、フランシス・コッポラ監督作品として72年に公開され、当時の興行記録を塗り替える大ヒット。アカデミー賞では10部門にノミネートされ作品賞、主演男優賞、脚色賞を受賞。米AFI発表のアメリカ映画ベスト100では2位、英『エンパイア』誌発表のイギリス歴代最高の映画ランキング500では1位、日本では「映画人が選ぶオールタイムベスト100・外国映画編」で第1位と映画史上に残る金字塔作品。
「ゴッドファーザー・ライブ」は台詞と効果音を生かしつつ、音楽のパートのみをオーケストラが生演奏する。それ故、臨場感は増し映画なのに生の俳優が出演する舞台を観てるような感覚で楽しめる。アメリカでの公演では、AFI選出/アメリカ映画の名セリフベスト100:第2位となったマーロン・ブランドの“I’m going to make him an offer he can’t refuse.(文句は言わさん)”や、ピーター・クレメンザ(リチャード・S・カステラーノ)が裏切り者を殺害する際の“Leave the gun! Take the cannoli!(銃は置いていけ。カノーリは持ってきてくれ!)”といった名セリフのシーンで、客席から拍手や大喝采が送られ、まるでコンサートのような盛り上がりとなったそう。
又、アコーディオンやマンドリンがシチリア風の音楽を奏でる有名な結婚式のシーンでは、観客自らが式に出席してるような感覚になれるのも、ライブ上映ならでは。特に余りにも有名な「ゴッドファーザー 愛のテーマ」が演奏されるシーンでは客席の興奮はピークに達するとの事。
東京公演では指揮を「ゴッドファーザー・ライブ」のプロデューサーでもあるジャスティン・フリーア氏、演奏は国内最古の名門オケ、東京フィルハーモニー交響楽団が60人編成で臨む、ニーノ・ロータの描いた美しいスコアを奏でる。
デジタル・リマスター版の大迫力の最新映像とシンフォニック・オーケストラの生演奏によるニーノ・ロータの映画音楽という夢のコラボレーションが実現する「ゴッドファーザー・ライブ」は、10月3日に東京国際フォーラム ホールAで昼夜2回公演が行われる。チケットは8月1日に一般発売に先駆け、本日、午後12時より先行受付がスタートした。